第8章:next step!-1
苑子、動揺。の巻
短めです。
部屋でのんびりしていたら、携帯の着信音が鳴った。画面を見ると内藤さん!!
しかもメールじゃない!!どうして??
焦った私は、思わず上ずった声で「ははははい」と出た挙句に携帯を落としそうになってしまった。
「内藤です。今、時間はだいじょうぶ?」
「は、はいっ」
「今度の日曜日は、武内さん空いてる?」
「日曜、ですか?はい、特に用事はないです」
「じゃあ、俺と・・・その、会う時間ってあるかな」
「え・・・」私は自分の耳を疑ってしまった・・・・もしかして、これは「デート」というやつですか!!
ど、どうしよう。落ち着け、私。
「武内さん?」内藤さんの声がなんだか心配してるっぽく聞こえる。
「はははい。大丈夫です、日曜日。」
「よかった・・・じゃあ、あのショッピングモールの前で」
「ツリーのあったところですか?」
「そうそう。」
「わかりました・・・えっと、何時頃に行けばいいでしょうか」
「そうだなあ・・・・11時ごろなんてどう?」
「はいっ。分かりました」
「じゃあ、日曜日に」
「はい、日曜日に」
・・・・・・・・。
電話を切ったものの、私はじーっと電話をそのまま眺めた。今、デートの約束したよね、内藤さんとのデートの約束。
「あ!!服!!何着ていこう!!」
私は、クローゼットの中身を全部部屋に並べて、その後、聡太お兄ちゃんが顔を出して「ちょっと苑子・・・わっ!!おまっ!!なんだ、この服とバッグの山は!!」と驚かれたのだった。
その後、なんとか服とバッグを決め、玄関で靴をチェックし終えた。
あとは、日曜日が晴れるといいなあ・・・。
読了ありがとうございました。
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最終章になります。