第35話
嘘を吐くと頭の上に‘嘘’と文字が浮かぶ。わかりやすい。
「じゃ、試すぞ。「いいえ」で答えろ。お前らは男である」
「「「「いいえ」」」」
男たちの頭の上に‘嘘’の文字が浮かんだ。
「うん。魔法は良好。ここからが本番。お前ら、横領しただろう?懐にいくら入れてるんだよ?毎晩のように宴騒ぎ。どこからその金はやってくる?」
「冤罪です、信じて下さいよ~」
そんな事言っても頭の上の‘嘘’が目に入る。
4人もいるのか…税制がなぁ。
「毎晩の宴って他の屋敷とお間違いなのでは?」
口を開くと‘嘘’が頭の上に。そう思った残りの2人は黙秘しているようだ。
「この場合、沈黙は肯定とみなすが?お前達4名は、税金を横領した。間違いないな?」
「懐に入れた額は徴収された税金の額と納めた税金の額の差額でしょう?」
「リン殿は賢いなぁ」
「フリックにやらんぞ。俺のリンだ!」
俺はリンを腕の中に入れた。
「この4名を地下牢へ沙汰は追って言い渡す!」
「フリック、親父さん体調悪いのか?こういうのって親父さんの仕事だろ?」
「あ、やっぱりわかる?悪いな、新婚部屋用意するから親父を診てくれるか?」
俺は超ヤル気でフリックの親父さんを見た。
なんだかげっそりしていた。
親父さんの体内を魔法で診たけどコレは……悪性腫瘍というやつじゃないのか?俺の治癒魔法で治せるものなのか?
「フリック、とりあえず治癒魔法かけるけど、効くかどうかの自信はないなぁ」
悪性腫瘍を診ながら、治癒魔法をかけ続けた。
悪性腫瘍ってガンだよなぁ?治癒魔法効くの?死にかけの人とか元気に出来るけどさぁ。ガンはどうなんだろう?
治癒魔法スゲー。悪性腫瘍にまで効くよ。異世界ってスゴイな。転移とかないかしっかりと診て、フリックにオッケーと言った。
「体力が落ちてるだろうから、流動食からかなぁ?いきなり脂っこいものは無理だぞ。流動食の次は固形で柔らかい食事、固形物に慣れたら、徐々に脂っこいものでも胃が受け付けるかな?くらいだ」
「わかった。俺は陛下に早く復帰してほしいんだ」
つまるところ、公務が大変なんだな。
俺は約束の新婚部屋をゲットした。龍己に乗ってる時からずーっと退散していた煩悩さんが帰ってきたようだった。
俺は俺のリンを余すところなく可愛がった。だって、俺のだし。
素朴な質問をリンからされた。
「正己さんはリンのではないのですか?」
「リンの俺に決まってるじゃないか!」
と二人して新婚さんを満喫した。新婚さん部屋だし?いつまで使ってていいのかなぁ?ずっと使ってるよ?俺無職だし。とりあえず3日3晩はよろしく。
煩悩さん、こんにちわ。




