第27話
義足と股関節の接する面は…こう、プニプニしてるといいなぁ。
プニプニ?
「ライさん?この世界のスライムって服を溶かしたりするの?」
「俺が知ってるスライムはただの雑魚キャラだけどどうした?」
「いや、あのプニプニ感が使えると思って。義足と皮膚の間の緩衝材にちょうどいいかなぁ?と思ったんです」
「おお、異世界人ならではの着眼点だな。スライムはよく知られてるけど、そんな風に使うとかは考えないからな」
そういうものなのか…。あとは偽太ももの素材をどうするかと膝のところの金属の代替品はあるのかな?マルっきり金属だったらスライムの水分でサビちゃいそうだしなぁ。サビ取りとかないし。
俺は絵を描いてライさんに説明した。
「この太ももっぽい素材はないし、ひざと足首のところにあたる金属はダメなんですよね。金属はスライムと相性が悪そうなのでNGです。どうしよう?」
「こういうのはドワーフが得意だ。マサミだったら会ってくれるかもなぁ。何しろ職人気質でなかなか会えないんだよ」
ラノベとかゲームでもドワーフはそんな感じ。
「金属に代わる素材とか太ももっぽい素材とか相談した見る価値ありだと俺は思う」
「ありがとう。ライさん」
「なに、完成品は俺の義足だからな。力にもなるさ。頑張れよ」
俺はドワーフに会いに行くことにした。ドワーフの里の場所はライさんに教えてもらった。
やはりドワーフという種族はヒトのことが嫌いだったりするんだろうか?小心者の心臓はドキドキとする。
教えてもらったドワーフの里には意外なほどあっさりと到着した。
「おう、兄ちゃんはヒトかい?そうだよな、細っこい腕してるもんな。ドワーフみたいに逞しい感じは全くしないもんな。そんでレベルは?」
「はい!-391であります!」
怖い。何故だろう?軍隊のような受け答えをしてしまった。
「はぁ?マイナスぅ?冗談じゃないよな?」
「はい。これが俺のステータスボードであります!
俺は俺のステータスボードを見せた。手っ取り早いから。
「ちょっ、ちょっと待ってろ。族長を呼んでくるからな!」
族長…なんか暴走族みたいで怖いよ~。小心者には刺激が強いです。早くしてください!
「兄ちゃんがレベルマイナスってヒトか?」
「一応そうであります!」
怖いよ~。この方にもステータスボードを見てもらった。
「はぁ、噂のマサミ殿かぁ。お前ら!失礼なことはしてないだろうな。あ、俺は族長のワーグだ。なんか用があって来たんだろ?あんまりヒトが寄り付かないからな。俺らがヒト嫌いってのもあるんだけどな」
俺はかくかくじかじか族長に説明。
「それでですねぇ。ステータスボードを見ていただけいてわかるように俺は無職なんですよ。ここで鍛冶の勉強でもできればと思っているのですが…」
「マサミ殿。心意気とかはわかるが鍛冶の勉強はどうだろう?一朝一夕で出来るようになるようなもんじゃない。それこそ、一生の仕事だ」
そうだよな。考えればドワーフの皆様はそれで飯を食べているわけだし。
鍛冶を勉強しようとしたけど、NOって言われちゃった。無職……。




