第13話
なんだよ、ごく普通に公爵家?家名はっとカラー公爵家。第1王子の母親の実家じゃん。公爵家に出入りしている商人が毒を売ったのか?ありきたりだな。
俺と龍己は数日張り込んだ。
衝撃の事実。2-Cの商人のうちの一人が公爵家に毒を売ってんじゃん。そりゃあさあ、ヴェータス王国で信用ガタ落ちで商売あがったりだろうけど、人間堕ちるとこまで堕ちたな。
俺はそいつをしょっ引いてジルベスト国王のところまで連れて行った。
「さあ、自分がした事を白状しろ!」
「マサミに騙されてヴェータス王国を追われ、カラー公爵に拾われたのです。公爵家御用達の商人としてやってきました」
「それで?」
「なぜかマサミに捕まったのです。陛下!この哀れな商人にどうかお慈悲を」
こいつに猿轡を噛ませた。
「ふぅ、俺から説明するとですね。俺は第2王子に毒を盛った人と毒の入手経路を探していました。毒を盛ったのは、側妃の側仕えの方ではないかと思います。指示したか、実行したか。入手経路はカラー公爵家出入りの商人だとあたりをつけたところ、この男に辿り着きました」
さて、この国王はどちらの話を信用するか。場合によってはこの件から手を引いて他の国行く。俺は知らん。
「よくまわる口を持った商人だなぁ。職業柄か?おまえが毒をカラー公爵家に売ったのか?」
「こいつの家に帳簿があるはずだ。厳しく調べろ!」
「「「はっ!」」」
へぇ、俺の話を信用するのか。まぁここに来た時点で俺が神格化されてたからな。
こいつの家の帳簿にしっかりと書いてあり、取引先まで……。カラー公爵家は降爵。代わりに正妃の実家が公爵家となった。第1王子もその母親も王城内の塔に生涯幽閉の罪となった。塔には何重にも鍵がかけられており、そのうちの一つは陛下が所有している。食事は小さな食事を通すためだけの入り口(?異世界の前の世界だったら猫が通るための道みたいな。)で出し入れされる。
内部には風呂・トイレはあるらしいが、全く日は差さない。時間の経過は食事の時間でしかわからない。
結局のところ、王位継承権は第2王子のものとなった。
カラー公爵家とか側妃が欲を出さなければそのまま第1王子のものだったかもしれないが、母親も王妃だし、俺は第2王子推しだな。
ところが、この第2王子がまた馬鹿なことを言い始めた。
「国王という仕事は疲れる。そんな国王を慰めるためにも、俺は後宮を作る。そうだなぁ。国中から美女を集めようか?」
はいぃ?お前は馬鹿か?どうして王位継承権争いが起こったかわかってるよな?後宮?ただの女好きの阿呆だったのか?良い子のフリして。
そんな時に王妃のご懐妊が発覚した。
第2王子は「本当に陛下の子なのか?」等と難癖をつけ始めた。
はあ、やっと。ってところで第二王子のバカ発覚。後宮作るとか馬鹿じゃないの?




