第1話
新作です。
全く新しい概念で行きたかったらこうなりました。すでにあります?ありましたら、申し訳ないです。
その日、俺は授業中にぼんやりと授業中に教室の窓から空を眺めていた。「あ、飛行機雲だなぁ。飛行機雲が見える時って天気がどうなんだっけ?」などと、取り留めもないことをぼんやりと考えていた。
と、その時、教室中が物凄い量の光に攫われた。
瞬間、2-C組の全員が異世界転移したようだ。この場合、聖女とか職業とかあるのか?と俺のような陰キャは思うのだが、陽キャたちは考えないようで……。
「なんだよ?ココ。とりあえず写メじゃね?あれ?圏外なんだけど?」
クラスのリーダー的陽キャである神谷ジンが説明する。
「俺達全員が異世界転移というやつらしい。証拠はえーとステータスと願うとステータスボードに各々ステータスが出てくるはずだけど……。俺はLv.36だ」
おいおい、異世界に転移したらまずはそこチェックだろう?内心せせら笑ってしまう。ちなみに俺のLV.999だ。俺最強?産まれてから今までずっとイジメられ続け、はや17年。下剋上の時代がきたのだ!クラスの皆の者、俺須藤正己にひれ伏すがいい‼
俺のステータスは何々?他の体力知力なんかも全部1?そんなのわかってるって。前プレイヤーの中で一位ってことだろう?いやぁ。参ったなぁ!ハッハッハッ‼
『プレイヤーの皆様にお知らせです。この世界ではレベルはカウントダウン制となっています』
はぁ?これまでのRPGなんかはだいたいカウントアップだったが、カウントダウン?
「やっぱりなぁ。俺が神谷よりもレベル高いのはおかしいと思ったんだよなぁ」
という声があちらこちらから。
これじゃあ、俺のレベルなんか公表できない……。レベル999は絶対に馬鹿にされる。
「私は担任だもの。レベルは35よ」
「担任だもんな~。年上だし?そのわりに1個だけしかレベルが上じゃないのかよ?」
担任すらもバカにされてるもんな。俺のレベルを知った日には……。考えただけで恐ろしい。
「ずっとここにいるわけにいかないし、どうにか元に戻る方法を探すためにも外に出ないか?」
鶴の一声ならぬ、神谷の一声でクラスは団結して外に出た。
「へぇ、異世界の外ってなんかもっと乾燥して肌に悪いのかと思った。そういえば!化粧道具とかないけど、この先どうしよ~!」
「私も~!」
女子どもは大方神谷とか、スポーツ万能の港の目が気になるだけだろう?
「大丈夫よ。みんなすっぴんも可愛くて私は好きよ?」
皆のアイドル袴田緑に言われたんじゃなぁ。そりゃあ、袴田はすっぴんでも美人だろうけど、そいつらはどうだろう?
そんな和やかな時間もあった。
しかし、今目の前にいるのは高層マンション?東京タワー?なんかとにかくデカいドラゴン!
「RPGの序盤ってもっと弱いモンスター出て来るもんじゃないのか?」
それは俺も思うが、LV.999の俺に出来る事なんかない。皆無だ!
「せんせー、担任だしレベルだってそれなりにあるんだから何とかして」
「そんな事言ったって、素手で何とかできません。先生が空手の達人だったら違うでしょうけど、ただの凡人です!」
それを言いきるか?なかなかだなぁ。
と、達観していたら、クラスの全員で逃げるという事にしたらしい。……俺を囮にして。
担任の俺を見る憐みの目が忘れられない。
こうして、俺はドラゴンの胃袋に収まる事となった。
イジメられっ子、ハブられました。ここからです。頑張れ、正巳‼




