ぎゃおーん!始まる高校生活と竜に付きまとわれる男④
そして、放課後・・・俺は、ろくこと羽刃さんに今日、先生にいわれたことを説明した。
「新聞かー面白そう!!なんか本の管理以外にも本を勧めるって図書委員の仕事って
感じしていいね!」
羽刃さんは、明るく答えてくれた。聖人すぎる。明るい発言で、コミュ障でボッチになりやすい俺と比較するとくすんでしまうくらい聖なるオーラーによる光がすごいし、こういったちゃんとした仕事でも真正面で雲1つもない輝きの意見を言ってくれるし、本当に俺と一緒にいるのは場違いではないか?っていちいち思ってしまうくらいである。
「というわけで、あんま俺、本とか知らないんだ・・・・羽刃さんが
本色々、紹介してくれない?」
俺は、すかさずそう頼んだ
「え?本当?でもライトノベルって本はめちゃくちゃ知ってるんじゃないの?」
俺の質問に対して、心臓を貫くかのような一言を言ってきた。
さては、余計なことをペラペラしゃべったのはろくこだな・・・
俺のラノベや漫画知識のことはしゃべらなくていいのによ!!
「いやーラノベなんてガキっすよ!!ガキ!!やっぱ字だけの本があってこその
小説でしょ!!」
俺は、焦ってそう答えた。
実際でもラノベなんて今は、ガキ向け小説だと思っている。
馬鹿にするわけじゃないが正直、字だけ載ってる本とか読んでる人の方がかっこいいと思ってるし、
あながち俺は嘘ついたことを言ってない。
「何をいうんだ!!鱗!!字だけの本は堅苦っしくて今では読んではいられん!!
世界をまたにかけて人類の生存をかけた馬鹿らしい××××をするSFとか
雑魚スライムが無双するファンタジーとかラノベの方が面白いだろ!!」
ろくこが豪語し始める。なんてこと言うんだ。
いや、まぁ中学生の時はろくこが言う本を読んでたけどよ。
「確かに面白そう!!小説も確かに面白いけど、
私、親からは漫画とかそういうライトノベルとか読むの禁止されてるから興味あるんだよね。
鱗君がよければおススメのライトノベルを色々、教えてよ!」
意外に食いついてくる羽刃さん。くっライトノベルは封印してたはずなのに
いつのまにか、ライトノベルを教える流れになってる気がする!
「仕方ないなーそこまでいうのなら最近は見てないけど、中学2年の時に見てたラノベとか紹介してやるよ」
俺は仕方なくそう答えた。だってこんな清らかな羽刃さんにそう言われたらこう答えるしかできないだろう。
「おおっ!鱗!最近、ラノベや漫画やゲームの話ができなくて不満だったがやっとする気になったか!」
元気よく竜神の子が言う。あーこいつがそわそわするからやりたくないのもあるが
もうこうなった以上は仕方ない。
「ただし!!ラノベばかりなのはさすがに変だから羽刃さんも半分くらいは小説おしえてくださいよ!」
「わかった!わかった!約束するよ!私も小説ちゃんと教えるよ~!
だから鱗くんもライトノベルちゃんと教えてね!!」
俺はそう言い、今回の新聞をどう作るかを相談し、お互い納得して今回の会議は終えた。
そして3日経って、羽刃さんのおすすめする小説を教えてもらい、俺のおすすめのラノベも書いたところで新聞は完成した。
そして、いよいよ新聞の掲載だ。
「えー最近の子は、スマホに頼ってばかりで全く本を読まないというのは問題だと
教育委員会のほうからそんな感じで文句言われててねーというわけで明日の朝から各自で好きな本を10分間読むという習慣をつけるために10分間読書という時間を作ることにした。各自で本を持ってくるように!言っておくが、漫画はだめだぞ!!
ちゃんと小説や論文とかそういうのにしろよー」
と和伊先生が朝の連絡で話した。
「えー!!俺、読書苦手なのになー」
周りはもちろんざわめく、そりゃそうだ。近年、本を読んだりする人って少ないからな。
「まー何、読めばいいかわからんかったら図書委員にお勧めの本を紹介する新聞作ってもらったからそれでも見てその本を買ったりしろ!以上だ!」
とまた、和伊先生が一言を言う。うわー等々、俺がおススメするラノベが見られるのか・・・緊張するなぁ・・・みんな、どんな反応をするのだろうか。
まだ、見られてないがこれから見られることを考えたら心臓がバクバクしてきたのであった。
「えーっと。キャリーポッターシリーズか・・・まぁ、これは知ってるな
プロジェクト・マイル・メアリー?なんだそれ。そんなSFあるのか・・・」
どうやら、羽刃さんが紹介した小説にみんな興味がいってるようだ。
さすが羽刃さん・・・俺が知らなくて面白そうな小説がずらずら紹介してある。
「おい、こっちのほうはラノベじゃん!これ絶対、書いたの鱗だろ~」
うっバレてる・・・頼むから見ないでくれ!恥ずかしくなる!
「引きこもりがちな高校生がひねくれながらヒロインとくっつくのを拒んだりするラブコメラノベ、俺の引きこもりは間違っているか・・・面白そうじゃん」
「こっちは、魔王がちんちくりんになって、道具職人と仲良くなるファンタジーものか・・・タイトルは、嘘魔王と道具屋か」
「へーこんなラノベあるんだ!面白そう!!」
あ、あれ?意外に興味を持たれてる。みんなが俺の紹介するラノベに注目して騒いでいる。なんというか中学時代は、こういうのは煙たがられていたから異様な光景な気がする。
そして、新聞が掲載して今日の授業がすべて終わった。
「鱗くん、すごかったね!結構、評判だったじゃん・・・!」
私も俺の引きこもりは間違っているっているっていうラブコメラノベ読んでみようかなー」
羽刃さんがそう明るく言う。正直、言うとオタ知識を露見した感じで俺としたら
恥ずかしくて仕方ないのだが、こう素直に明るく言われるとどういう気持ちでいたら
いいのかわからなくなる!
「おおっ!いいではないか!羽刃!おれひきはいいぞ!!なんかこう主人公が素直じゃないのに、うわー!!ってなるところがこのラノベの魅力だ!」
そばに寄ってきたうろこが言う。やめてくれ!俺の傍でオタ談義するの!
そういうのしないって決めてたのに!
「また、鱗くんがラノベ紹介してほしいなー私ももっともっと色んな、ラノベとか漫画知りたいかも」
羽刃さんが間を開けずすかさずいう。俺は今の状況に耐えられなくなって思わず以下のことを言った。
「いやいやいや!もう結構!だってやっぱラノベとか恥ずかしいし!!
またこういうのあったら、相談するよ!!今回はありがとう!助かった!」
そう言い俺は慌てて、学校を出た。なんかしらんけど、恥ずかしさとかそういうので
無性に出ていきたかった気分だったからだと思う。
「あ!!待て、鱗!久しぶりにオタ談義できると思ったのに!」
教室から出た鱗に大声でろくこは言った。
鱗はもう外に出て全く聞こえてなかったが。
「・・・鱗くんってさ。面白いね。もっと鱗君のこと知りたくなったよ。」
「お?羽刃もそう思うか!!鱗は面白いやつだからな!わかってるではないか!」
こうして、波乱万丈の図書委員会としての大仕事がひと段落つくのであった。




