第1章10 壮絶な冒険の始まり
国王サジテリアスの許可を貰い、三週間たち、約束の旅立ちの日がついにやってきた。今は用意した荷物を背負い、王都の門までアスト、ミアリス、スピカと見送りのヘルクレスで歩いている。ちなみにサジテリアスとは既に王宮の門で別れている。
「スピカ〜。立派になったな〜。」
と、泣きながらスピカたちを見送ってくれた。ここ三週間で、国王は圧があるだけで、意外といい人ということがわかった。アストも唇が震えなくなった。
ちなみに荷物は、アストとスピカがほとんど持っている。中身は火打石や水、保存のきく食料、サバイバルナイフなどだ。ほとんどは現地調達といったところか。
「アストはここ一ヶ月でかなり剣の腕が上達したからな。安心してスピカ様を任せられる。」
ヘルクレスの言う通り、アストはここ一ヶ月で剣がとても上手く扱えるようになった。おそらく体重も5キロほど増え、筋肉量も召喚前と比べて圧倒的に違う。
「任せろって。」
と、アストが自信満々に言う。
「きゃ♡!」
と、スピカはなぜか頬を赤らめ照れている。
そんな話をしているうちに王都の門に着いた。
「じゃあ、またねヘルクレス。」
と、最初にミアリスがヘルクレスに言う。
「あぁ、またなミアリス。二人を支えてやってくれ。」
「またね!ヘルクレス。」
次にスピカがヘルクレスに言う。
「スピカ様。お気をつけて。どうか無事に帰ってきてください。」
「じゃあな、ヘルクレス。剣教えてくれてありがとう。」
「じゃあな、アスト。その剣でか弱い女子たちを守ってやってくれ。」
そうして手を振り、皆寂しそうに別れた。
「じゃあなーーー!ヘルクレスーーー!」
「あぁ!また会おう!」
こうして、ヘルクレスと別れた後、アスト達が向かう場所はハーマル大森林を越え、サダル海をこえ、プレアデス岩石地帯を越えた先のシャウラ大砂漠に向かう。気が遠くなりそうだが、アストは夢だった冒険に期待と不安を抱きながら信頼できる仲間達と向かうことにした。
「ミアリス、スピカ!行くぞー!」
「おー!」
「おー♡!」
と、二人がアストの掛け声に声を揃えて言う。
アストと仲間達との壮絶な冒険が今、始まる!




