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第1章1 異世界召喚?

「あ〜朝か〜」と言い、ゆっくり体を起こす。

 俺の名前はアスト。黒髪のツーブロックで、顔は平均的な高校1年生。今日は土曜日なので今から部活に向かう。

「あーあ、めんどくさいなー」俺は土曜日は漫画やアニメをゆっくりと見ていたい人だ。なので部活はめんどくさいのだ。

 そう呟いた瞬間、目の前が白光に包まれる。

「なんだ!?」と言い、眩しすぎて目を瞑る。

「何だったんだ?」といい、目を開けると…目の前の景色に思わず息を呑んだ。

 アストの目に映った景色はさっきまで歩いていた通学路とは全く違う、家が石造りの中世ヨーロッパのような街だった。

「こ、これは…異世界召喚!!!」とアストはこれまでの人生で一番喜んだ。

 無理して偏差値の高い高校へ入学し、中学いじめられていたこともあり家族以外の人間を信用できず、モノクロの世界を生きてきたアストにとって、感動し涙が止まらなくなるほど嬉しいことだったのだ。

 涙が落ち着くと、冷静に自分の持っているものを確かめた。きている服は部活をするための白い半袖と黒い長ズボンのジャージで、黒くて四角いでかいリュックを背負い、でかいリュックの中には水筒一本だけ。

「この装備やばくね?魔獣とかいたら終わりじゃん。街だからいないとは思うけど。」と独り言を言いながら街を歩いた。ちなみに学校でボッチだったアストは独り言がうるさい。

 気がついたら、夕方になっていてアストが住んでた地球にとって太陽みたいなものが山に隠れて行った。

「街中で空気に向かって拳を振っても何も起こらないし、俺を召喚した奴はどこーーー。召喚して放置かよひでぇな。まあ今日は野宿するか。」と、野宿するのだった。

 翌日、ものすごい音によってアストは目が覚めた。

「ドーーーン!!!」

「なんだ!?」といい体を起こすと、目の前に大男と蛇がいた。全身青色で光沢がある大男、その手があるところはハサミがあり、まるで蟹だ。隣の蛇は鱗が青く輝いており、頭には白い角が生えていて全長10Mほどの現実ではありえない生き物がいた。

「へ?」と間抜けな声が出て、足が震え、尻餅をついた。

「あ、あぁ」これもうダメだと思った。昨日の嬉しすぎて涙を流していた自分に馬鹿と言いたい。

 蛇が口を開けてこっちに向かってくる。殺すなら一撃で痛くないように殺してくれと死を受け入れた馬鹿げたことを思いながら…

 目の前が真っ赤に染まった。


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