表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】皆様、答え合わせをいたしましょう  作者: 楽歩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/47

32.終わりに向かってー王太子ー

ー王太子ー


「ミラが来た?何をやっている。すぐにここへ通せ。」



卒業パーティーで母上と同じく気を失って運ばれていったミラ。その後の体調が気になっていたが、私は、父上に仮病を使っているため、王宮から出ることもかなわない。側近も冊子を見てから、次々といなくなり、今はどうしていることやら。無言で帰る側近に何が書いていたと聞く勇気もなく、また、自分で見る勇気もない。



ああ、ミラが会いに来てくれるなんて。すっかり体調が戻ったのだな。私の姿を見て一体どう思うだろう。いや、心優しきミラだ。それに、私たちは心と心で結びついている。何も心配はいらない。



「…セド!会いたかったわ。」


一瞬の間と少しひきつった表情が気にかかる…。ああ、だめだ。私は少し敏感になりすぎているのかもしれない。



「セド、聞いて!シルヴィ様が私の家に慰謝料を請求してきたの。そんなお金、男爵家には…。ねえ、どうしたらいい?」


抱き着き、私を見上げるミラ。潤んだ目が可愛らし…い?ん?なんだ、この違和感。イエローやゴールドが混ざったような色合いの美しい琥珀色の瞳。だったはず…。これは市井の者に多いブラウン…。ゴールドが混ざったようなクリーム色のふわふわな髪も色が絶妙に違うような…肌もこんなに荒れて…



”男爵令嬢が、より美しく、輝くような女性になれるよう神に祈りました。”

神に祈る…はっ!まさか!幻覚魔法か!?



「ねぇ、聞いてるの?エド」


こうしてみると市井にいる少しかわいい子という感じではないか…気に入らなかったとはいえ輝くような美しさをもつ優秀なシルヴィ、そして好みであり愛らしく誰もが魅了されるという隣国の宝石姫。…なぜ私は、ミラを…



「払うしかないだろう…。」


あの場で浮気の認定をされたんだ、しょうがないだろう。

途端、顔が醜く歪んだミラ。


「はあ?ふざけないで。セドが私を選んだんじゃない!!ちゃんと責任を取ってよ。このままじゃ娼館行きよ!!」


つばを吐きながら騒ぎ立てる。何て品のない…。百年の恋も冷めるとはこのことだな。こんな女だったのか。シルヴィから王家にも慰謝料の請求が来ていることなど想像に容易いだろうに、自分の分も払わせる気だったのか?何て奴だ。



********************



コンコンコン


部屋の扉がノックされる。



「殿下、陛下がお呼びです。例の冊子をもって急いで謁見の間に来るようにとのことです。」



謁見の間!?



「いや、私はまだ体調が…」



「側近や男爵令嬢に会えるのに国王である私に会えないわけがないだろうと仰せです。王妃様もいらっしゃいますから、急いでお支度を。ああ、そちらの男爵令嬢もご一緒にとのことです。」



え?私…とミラベルが動揺し出した。



とうとう、この日が…。ああ、シルヴィが見つかっていないというのに、なんてことだ…。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ