訓練内容
「ルイ君、起きて。」
「今⽇から訓練開始だよ。」
「早く朝⾷を⾷べて。」
ルイは、たたき起こされた。普段は、もう少しゆっくりしていられたのだが、今⽇から訓練開始という事でティーニアにも気合が⼊っていた。
― なんでこんな早く・・
そんな愚痴をこぼし、寝ぼけ眼を擦らせながらベッドから起き上がった。
「おはようございます。ルイ様。」
リオさんは、朝⾷の準備をしていた。彼⼥はあくまでメイドという⽴場であるのに、こんな早くから働いてもらい有難いと思った。
「おはよう。」
ルイは、席に着き朝⾷を取っていると訓練の内容をティーニアが話してくれた。「今⽇は君がどのくらいの時間掛かるか分からないから早朝から始めさせてもらうよ。」
まず、トレーニング内容についてお話しするね。
トレーニング内容として5つを⽇々⾏っていきます。
⼀つ⽬、⾃然魔法の向上⼆つ⽬、魔⼒精度の向上三つ⽬、防御魔法の使⽤四つ⽬、魔⼒知識の向上
五つ⽬、武術と体⼒の向上
基礎魔法の向上は、魔法再現⼒を⾼め、広範囲で⾼強度な魔法を使⽤できるようになる。
また、⾃然魔法は結構簡単な魔法故に同時並⾏で何種類もの魔法の使⽤が求められるの。
トレーニング⽅法としては、魔法で遊ぶこと。多く使⽤すること。知識を得ること。
魔⼒精度の向上は、魔⼒の精度を⾼め、魔法の技術的根幹を向上させる。
同じ魔法を同じ魔⼒量で打ち合った場合魔⼒精度が⾼い⽅が勝つようになっているの。魔
⼒精度を⾼めると魔法を細かく放つことが出来、様々な形に変えることが出来るよ。
修⾏として魔⼒を極限まで定め⽬の前にある針の⽳ほどの的に通すこと。出来るようになってきたら、距離をどんどん伸ばしていく練習をしてもらう。これは極限の集中⼒と魔法をコネル必要あるからすごく難しいの。
防御魔法は、基本的に物理的なダメージ防御か魔法の防御かで⼤きく異なる。魔法防御で物理技を防ぐことは出来ず、物理防御で魔法を防ぐことは出来ないよ。防御を混合させることは出来るんだけど、魔法攻撃単体や物理技単体の時は、魔法⼒と魔法精度が攻撃魔
法の倍以上を使わないと守れない。だから、魔法や体⼒消費が⼤きくなってしまうの。
この訓練は、常に防御魔法の使⽤を途切れさせない集中⼒と防御魔法の強度を鍛える必要があるの。集中⼒は、常時防御魔法を⾝にまとい続ける事で慣れることが出来るし、強度は、私やリオの魔法と物理技で攻撃を受けきる必要があるから。この訓練は、真剣にやらないと痛い⽬を⾒るからね。魔法知識は、魔法⼒を⾼めるうえで重要な分野なの。特に、⾃然魔法の応⽤をしたい場合、エクストラ魔法を使いたい場合は基礎的な知識がないと魔法を使⽤することは不可能
だから、しっかりと知識を⾝に付けて、使える魔法の数を増やしていこう。
武術と体⼒は、戦う者にとって必要な要素なの。魔法⼒を下げられてしまった場合に体術と知識で魔法⼠を打ち負かさなくてはいけない事もあるの。そのため、10キロのマラソンや筋トレ、そして私やリオとの体術訓練を毎⽇⾏っていくから。私がいる⽇のこのトレーニングは、重⼒魔法をかけ負荷を与えながらのトレーニングになるから。相当⼤変だと思うけど頑張って。
そして、最後に魔法の基礎ができてきたらエクセプション魔法を訓練するから。
基礎魔法を使えるようになるまでの10倍以上は特訓が必要だから。根気よく魔法が使えるように訓練しよう。