仕事
ルイは、周囲を確認すると、⽣徒たちが全員気絶した状態で残っていた。全員で30名以
上いるだろうか、その中に担任の先⽣や先ほど助けた⽣徒の姿もあった。
そして、ここには他の魔族たちが多くいた。ここで争いを起こせば、魔族との全⾯戦争の可能性があるが、ルイは神族を守る義務があった。
彼らとの戦いも辞せず。
「君と戦って、ここを荒らされたくないから、君の無事は保障してあげるよ。そのまま、その⼥を置いて帰るなら⾒逃してあげるわ。」先ほどの⼥の魔族は、どうやらここに居る魔族たちのリーダー的存在だった。
彼⼥の要求を呑むわけがなく、ルイは相⼿を挑発しながら答えた。
「誰が逃げるだって?」
ルイがそう答えた瞬間、魔⼈がルイの両腕をがっしりと抱え込んだ。彼らはルイの腕を引き千切ろうとしてくるが、ルイは腕を払い、奥まで⾶ばした。
「全員かかってこい。俺が潰してやる。」
30以上の魔族が、挑発に乗ったように次々と掛かってきた。襲ってくる魔族はそこまでレベルではなく、怪我を負っている状態でも対応できた。
ただ、こちらに襲ってこないで様⼦をうかがっている者が複数名いることが気がかりだった。彼らは、倉庫の⾼い⾜場の上に並ぶようにいた。上からこちらを⾒下していた。彼らは、明らかに先ほどとはレベルが違かった。
彼らは、他の魔族がいるところに魔法を放ってきた。
「炎魔法 ⽕炎」
ルイは、エルフ娘に危険があると思い、エルフ娘を離れた場所に移動していた。その時、エルフ娘を退かせているところに、炎の攻撃がルイを襲った。
「雷魔法 雷侯」
雷魔法が連発されたが、彼らの攻撃は中級程度の魔法でしかなく、防御魔法を展開し防ぐことが出来た。
彼らは、ルイが中級魔法を完全に防いだのを⾒て、ルイの実⼒を認め全員で攻撃を始めた。
「⾵魔法 ⾵斬り」
「炎魔法 閻魔」
「⽔魔法 ⽔砲」
「岩魔法 投⽯」
「⼟魔法 地割れ」ルイの周りは、攻撃魔法で溢れ煙幕が⽴ち上るほど攻撃を受け続けた。流⽯に中級魔法を連発され、展開していた防御魔法は破壊されたしまった。複数の魔法が防御魔法を突破しルイ⾃⾝にダメージを与えていった。傷を負っているルイは、さらに深⼿を負う事となった。
さらに魔族はルイの息の根を⽌めようと、魔法攻撃を続けた。
「炎魔法 炎の⽮」
「⽔魔法 ⽔泡」・・・
ルイは、これだけ多くの魔法を⾷い流⽯に体を動かすことは出来ず、その場に倒れ込んでしまった
「⼤丈夫?」
⾃分の傍から放したはずのエルフが、ルイが倒れているのを⾒て⼼配して近くに来た。彼
⼥は気絶していたはずだが先ほどの騒⾳で起きたのだろうか。
ルイは、この状態だったら勝てないと思い、魔⼒吸収リングを外すことを決めた。
ただ、⾃信では体を動かすことは出来ず、エルフに頼むことにした。
「悪い、俺の指輪を外してくれ。」
「2つの指輪があるけどどっち?」
「薬指の⽅」
「分かった。」
― バン
彼⼥が指輪に⼿を触れた瞬間、凄い⾳と共に複数の魔法が⾶んできた。彼⼥は吹き⾶ばされ、魔法が放たれたその地に⼟煙が⽴ち上っていた。
彼らは再び魔法での攻撃を繰り返したが、何故か魔法攻撃は当たる前に消えていった。
煙幕の中から現れたのは、魔⼒が外まで漏れ、圧倒的なオーラを放っているルイだった。
「回復魔法」
ルイは、エルフ娘に魔法を施した。
「炎魔法 炎の渦」
ルイの魔法は、低級の魔族たちを⼀掃した。 彼の魔法は鮮やかで⾼度でそれでいて美しかった。そんな彼の魔法をエルフの少⼥は⾒とれていた。
「氷魔法 絶対零度」
ここに居る魔族たちは防御魔法を簡単に破られ全⾝が凍り付いてしまった。
ルイが魔⼒吸収寝具を外し僅か30秒で敵を殲滅した。
「⼀件落着。」
まさか指輪を外す⽻⽬になるとは思ってもいなかった。もっと体術の訓練が必要だと思い知らされた。特に、味⽅を守りながらの戦いは今まで⾏ったことがなく、臨機応変に対応できたとは⾔い難かった。
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