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違和感

ルイは、誰も⼀緒に⾏動しなくなったため他の気を遣わず⾏動できるようになった。

ルイは、緊急の⾚の光線が放たれていないことを確認し、灰の⾊の光線を放っているグループをまわることにした。


彼らと離れ、全⼒で⾛る事7分で灰⾊の光線を上げているグループに出会うことが出来た。


「君たちは何処のクラス?」


「C だけど。」

C 組がこんなにおくまで⼊って来ているとは思ってもいなかった。ただ、⼀⼈ C 組に⼊っているのが不思議なくらい魔⼒量が溢れている⽣徒がいた。


「君がリーダー?」


彼⼥にそう尋ねると、彼⼥は少し頷いた。


「君は誰?」

彼らからの質問に、⾃分がまだ名乗っていないことに気が付いた。


「これは失礼。最近編⼊してきた S クラスのルイです。よろしく。」


「なんで異常事態なのに⽣徒が⼀⼈で居るんだ?」


彼らの質問はごもっともだった。ルイはいつも通り「先⽣に頼まれた」という事にした。


「なんで同学年の S クラスにいる奴の⾔うことを聞かなきゃいけないんだ。リーダーはどう思う?」


このグループ5名のうち3名の男⼦がこちらに突っかかってきた。他の⼥⼦2名は、興味なさそうにし、⽌める様⼦もなかった。


ルイは、彼らの不満は理解できた。同学年の奴(特に S クラス)に指⽰されることが嫌なのは感じていた。この学校は、やはり S クラスがどうしても優遇されている部分がある。特に、他のクラスはその差が気に⼊らないとカイトが⾔っていた。


「ついていく。」


彼⼥がそう⾔ってくれたことでルイは、彼らを全員連れていくことを決めた。⾃分たちだけで居るという事を選択されたら、先⽣が来るまでここで待ってもらう事しかできない。


「おいリーダー俺は絶対に⾏かない。」


やはり、⼀名の男⼦は特に意固地だった。他の男⼦2名は、彼のご機嫌取りをしている感じで、こちらに反発してきた。


ルイは、こんな⼿は使いたくなかったが、⼀瞬で彼の背後を取り簡単に彼を気絶させた。


残りの2名は、ルイの姿を⾒て完全に怯え完全に従う姿勢を⾒せていた。ルイは、このグループの全員を引き連れることが出来た。


特彼⼥の魔法は凄く、⾃分⾃⾝に⾵魔法を使⽤し⾼速で移動できるようにしていた。

ただ、他の3名のスピードが遅く、ルイは、彼⼀⼈を背負って⾛るのが精⼀杯だったため、

⾃⼒で⾛ってもらうしかなかった。


30分以上掛かり、王⼦の場所まで戻ってこられた。


彼らは B 級程度の魔物を⼤量に狩っており相当疲弊している様⼦だった。せっかくメンバ

ーを連れて帰ってきて、代わってあげたかったが、まだ灰⾊の光線は20本以上っていた。


いったん特に疲弊していそうなメンバーを交代で休ませることにした。今回連れ帰ってきたメンバー含めて14名いる。A 級が来ても耐えれそうなメンツもいるから⼼配は余りなくなった。⼀番疲労していそうな王⼦をいったん休ませることにした。そして、ここのリーダーも王⼦から変更することに決めた。


「君次リーダーをやってくれない?」


ルイは、先ほど連れ帰ってきたグループのリーダーに任せることにした。

「名前は?」


「サナです。」


「サナちゃん、リーダーよろしくね。」


「C クラスでしょ?」


そんな声がAクラスの⽅から上がった。


「⼤丈夫。彼⼥は強いから。」

ルイは、⾃⾝の⾔葉で説得があるか分からなかったが、皆ルイの⾔葉には納得してくれたようだった。


「戦いは、さっきと同じ陣形で。灰⾊の光線を使い、先⽣たちを呼んで」そう⾔い残しルイは再び⾜早と去ってしまった。


ルイはその後も複数の⽣徒たちと合流し、⽣徒たち同⼠を合流させることに成功した。


1時間近く駆け巡り、光線の数も僅かになった。ほとんどの⽣徒の対応は終わったのだろう。しかも、光線は⼊り⼝付近の物ばかりでこれ以上担当する必要はなさそうだ。⾃分が担当するのが最後になりそうなグループにたどり着くことが出来た。そこに先⽣も合流してくれた。


「ルイさんありがとうございました。」

ここに居る⽣徒たちはもう少しで全員この森から出すことが出来ます。


―キー

「とてつもなく⾼い声が上がった。」

その瞬間この森全体に⾼濃度の魔⼒が満ち溢れていった。いままで、⽇の光で明るかったのが⼀気に闇に包まれ真っ暗になってしまった。


「光魔法 光源」

とりあえず、魔法を使い近くの範囲だけ敵が現れても認識できるようにした。


こんな状況では森を抜けだすことは難しくなってしまった。さらに、他の⽣徒たちの光線も闇に飲まれ⾒えなくなってしまった。


「先⽣どうする?」


「どうしましょう。このままでは他の⽣徒たちと合流ができません。」


「⼀回状況をつかむために、上空を⾶んで様⼦を⾒てきます。」


「⾵魔法」


ルイは⾃⾝を⾶ばし魔⼒の濃度が低いところまで⾼くあがった。そこには、この実習の範囲近くある⼤きな結界が貼られていた。


ルイは、今は魔法が殆ど使えないため、物理技の拳で結界を強く殴ったがあまりダメージを与えられなかった。


ルイ⾃⾝の拳でも破れない結界魔法。これは、間違いなく物理特化の結界だった。この結界が魔法特化ではなく、物理特化というところにすごく違和感があった。

結界は、魔法特化の物が多い。特に、神族の地で魔法を使えない奴は殆どいないそのため、物理の結界を使⽤しているのは裏があるのかと思った。本来の⼒を出せればこんな結界は簡単に魔法の⼒で敗れた。ただ、今はその⼒を封印している。結界のことを考えると、ルイは⾃分の対策のために張ったのではないかと思いたくなってしまっていた。特に、結界を張るという事は、ここに居る者たちを閉じ込める⽬的があったという事になる。ルイは、ティーニアが告げた任務に関して思い返した。誰かが

この結界を張った可能性がある。ルイは、任務遂⾏の覚悟を決めた。


ルイは、周囲を確認し終え戻っていった。


先⽣に⼩声で話しかけ、これからの⾏動を考えた。

「先⽣、周囲を囲うように物理特化の結界がありました。他の⽣徒たちの様⼦は確認できませんでした。」

「周囲に結界?」


「この森にいる⼈たちを逃がさないようにするためでしょう。」


先⽣は少し悩み、解決策を探っていたが答えは⾒つからなかった。


「先⽣ここから本気で魔法を放ってもらえますか? 俺が⾵魔法で連れていくので・・」


結界は少し綻べば他の箇所ももろくなる。今は、⽣徒たちをこの魔⼒に満ち溢れた森から外に出すことを最優先にするべきだと思った。


「今、森に残っている⽣徒たちは、どのクラスか分かりますか?」


「B クラスが2つ Aクラスも4つ S クラスが2つ。」


「そうしたら先⽣は、ここに居る⽣徒たちを全て⼀か所に集めてください。 俺は、⽣徒を探しながら悪の根源探してきます。」


とりあえず結界が破れるか試すことにした。俺か先⽣のどちらかは、監視を続けなくてはならなく、先⽣を上にあげるため⾃分が監視をすることに決めた。

先⽣を3分間上昇させ2分停⽌させ、その間に魔法を全⼒で放ってもらう。その後すぐに⾵魔法で引き戻すという作戦だった。


魔⼒で10メートル先が⾒えない現状で結界について分析するには、これが最適解だった。「先⽣よろしくお願いいたします。」


ルイは、先⽣を空⾼く魔法で上げた。


3分後魔⼒の衝突⾳が響き渡った。すぐさま先⽣を下におろしてきた。


「結界は⼀部壊せた。」


それだけで⼗分だった。魔法が効くことが分かり、⽣徒たちを結界の近くまで連れていくだけだった。そして、皆で⼀辺に結界を壊し、脱出すれば結界を再⽣するまでに外に出ることが出来る。 この規模の結界魔法を使っているからこそ、結界の維持には念⼊りに魔⼒を込めていると分かる。そのため、少しずつ壊していっても、結界を再構築されかねない。だからこそ、⼀瞬を狙うことが⼤切だった。


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