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講習

早速ルイによるステラの講習が⾏われていった。


「魔法と剣の使⽤は、すごく簡単だ。 最初は基本的に魔法を撃つという事はしなくてい

い。剣で戦っている内に余裕があったら魔法で攻撃することが⼀番良い。」


「今からやる事は、剣術を使⽤しながら魔法を使⽤するまでの溜を作る。」


ステラとの修⾏は難航した。剣術での余裕が作れないようで、魔法を使⽤することまで全く進まなかった。その⽇は、⽇が変わるまでステラの練習に付き合った。早く帰ろうと思っていたが、彼⼥は粘り強く頑張り⻑時間に及ぶ練習に付き合わされた。

彼⼥とのトレーニングは1週間毎⽇付き合わされた。最初は、魔法を放つ余裕なんてなかったが、少し魔法を放つ時間を作れるようになっていった。ただ、実習の⽇になっても彼

⼥の成⻑はそこまで⼤きく進歩したわけではなかった。


特に、ステラが学んでいる魔法剣は習得まで時間がかかる分野である。剣術のトレーニングにも時間がかかる。さらに魔法を使いながらだと1年や2年で使える位に出来たらセンスがあるぐらいの難易度であった。


実習当⽇になった。ルイは、以前ティーニアの指⽰でつけていた魔⼒吸収リングがだいぶ馴染み、体術のトレーニングも久しぶりに⾏っていた。


今⽇は登校時間がいつもより1時間早かった。学校から歩いて30分のところにある森まで向かう必要があるからだ。今⽇は教室への登校ではなく学校に集められた。グラウンドには、様々な物資や武器や防具など⾊々なものが並べられていた。学校から⽀給されるのは、各班2つのテント、寝袋と三⽇分の⽔と⾷料さらに武器や防具が配られた。それと緊急事態⽤の光線は1⼈6個の⽀給だった。


基本的な三⽇分の野菜やコメ、パンなどと調味料は⽀給されるが、⿂や⾁などは各⾃狩って⾷べるようになっていた。ここでは、実際に現場に派遣された騎⼠団たちと同じような

⽣活をするので、⾃給⾃⾜が⾷事においてのメインとなっている。


光線は、筒状になっており魔⼒を少しでも流すと反応する仕組みである。⾼さ20メートルまで光が上がり続けるので、遠くにいても場所を特定しやすい。光線は、3種類⽤意され⾚、⻘、灰の⾊を出せるようになっていた。『⾚』は、⾃⾝が危険状態という緊急⽤の警告。『⻩』は、異常事態の警告。『灰』は、緊急時の⾃⾝の居場所を知らせる。

3つとも異変が起こったときに使うもので、1つでも上がると⽣徒教員含め緊張感が⾼まる。


グループの皆は、各⾃持ち前の武器や防具を⽤意していた。彼らは、中々の装備をこなしていた。


レナは、近距離戦闘という事で腰には短剣を2つ装備していた。そして、森に⼊るのに腕も⾜も出ている服装でいかにも動きやすさを重視していた。

カイトは、⾸くらいまでの⼤きさがありそうな魔法杖を構えていた。全⾝は、⾚のローブを着⽤しており、全て⼀級の⾼級品だらけだった。

ハルは、⽚⼿で持てるくらいの短い杖を⾃前で⽤意しており、⽩のローブは⽀援担当のハルによく合った物だった。


ただ、ステラとルイだけは学校の備品を使っていた。武器を持っていない者は学校が⽀給してくれた。 俺の⼤楯とステラの魔法剣は学校の備品だった。


荷物を全て整え、始業と同時に各班森に向かった。森までは30分ほどかかり、⼿荷物が多いため、歩くだけでも時間がかかった。

担当教員は3名おり、昼夜問わず先⽣は代わる代わる⾒回りに来る。


森にたどり着いた俺たちは森の中に⼊っていった。この実習の範囲はとても広く、周囲40キロ以上はある。その中には、草原や川や海に⾯している部分もある。カイト⽈く海側を⽬指す⽣徒が多いそうだ。


「何処に⾏こうか?」


やはり海が良いと思った。ただ、何故魔⼒の⾼い地ではない海への滞在を許可しているかというと森を抜けなければならないからだ。歩いていくだけ結構距離があった。しかも、中⼼に⾏けば⾏くほど魔⼒の⾼い⽣物が多くなっていき、ほとんどの⽣徒がそこまでたどり着くことが出来ないからだ。


頑張るなら海。ただ、危険度も増しゆっくりしていられる時間は無かった。ゆっくり過ごすなら森の奥。森は、他のグループと遭遇する割合が少ない。ただ、モンスターのレベルが⾼くなることだけ注意しなければならない。⼊ってすぐの草原なんかはモンスターのれバルが低く、皆集まる安らげる場所であった。


「⽬指すは広い川辺」


カイトがそう⾔い切った。 だれも否定はしないが、俺は川辺がどこら辺にあるか知らなかった。


「何処にあるの?」


カイトは、この森の位置を熟知していた。たぶん、全て計画をしてきたのだろう。


「森の中⼼付近。」


それは、この森の中で強いモンスターが出やすくなっている場所と同義だった。


「本当に⼤丈夫なの?」


皆が⼼配する理由は良く分かる。森を抜けるならまだしもそこに滞在するのは、寝ている時も警戒を怠らないようにする必要があった。それは、この森で⼀番危険な場所に滞在をするという事だった。


「俺はもっと強くなりたい。そのためなら過酷な訓練もする。」


カイトが強気の姿勢を⾒せたのは初めてだった。皆も、カイトに少し感⼼をした。


彼につられたように俺以外のメンバー全員が頷いていた。

「いいよ。」


俺たちの⽅針は決まった。 中⼼部の広い川辺を⽬指す。



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