クラス
ここが S クラスです。
先⽣に導かれ、ついに念願のクラスに⼊った。教室には⽣徒が20名近くいた。クラス全員がこちらに興味があるように⽬を覗かせていた。
先⽣に導かれ教壇に⽴ち、皆の前に先⽣と⼆⼈並んできた。
「ルイ君、⾃⼰紹介を頼めるかな。」
先⽣は、ルイに皆に挨拶をするように勧めた。
「ルイと申します。学校に通うのが念願の夢でした。これから仲良くしてください。」
ルイの挨拶の後、少々の静寂がこの場を包んだ。全員がこちらを⾒ている状況は、とても居⼼地が悪かった。
「ルイ君です。 みんな仲良くしてあげてね。」
「ルイ君、席は⾃由だから空いている席に座って」
この教室は、机⼀つ⼀つが離れているわけではなく、2〜3⼈で⼀つの机を使うようになっていた。
この教室の⽣徒は、皆勉強熱⼼で前の⽅に固まっており、後ろの席は幾つか空席があった。
ルイが何処に座るか悩んでいると、後ろの席でこちらに来るようにと⼿を振ってくれている男⼦⽣徒がいた。その男⼦⽣徒の隣の席は空いていたので、座わらせてもらうことにした。
「ここ隣空いてる?」
「空いてるよ。座って。」
「俺は、カイト。よろしくな。」
席の隣の男⼦は、いかにも爽やかな感じの運動部ってタイプだった。
「よろしく、カイト君。」
ルイは、同級⽣の友達と話すのはこれが初めてだったので、距離感が余りつかめなかった。後ろから、肩をたたかれたので振り向いてみると、ある⼥⼦⽣徒がいた。
「私は、レナよろしく。ルイ君。」
後ろから声をかけてくれた⼥の⼦は、少し変わった感じを⾝に纏っていた。何故か、今まで⾒たことのないタイプで違和感があった。 少し怖そうなイメージがあり彼⼥の持ち物はすべて⿊でまとまっていた。闇魔術とかをやっていそうだった。
「レナちゃんもよろしく。」
―授業を始めます。
遠くからそんな声が聞こえたような気がした。
「レナちゃんは⽌めて恥ずかしい。」
ルイは、またも距離感を間違えてしまったようだった。
「俺も、カイト君。じゃなくて、カイトって呼んで。」
「フランクに名前を⾔ってよ。」
ルイは、フランクに名前を呼ぶことで友達に近づいた気がした。
「レナ、カイトよろしく。」
彼らは、深く頷いていた。
ルイは、勝⼿に彼らとは仲良くなれる気がしていた。
カイトは、いろいろ質問したいことがありそうな様⼦だった。
「ルイ、学校⾒学していた時の⼀緒に来ていた美⼈は誰?」
「あれは、お⺟さんだよ。」
ティーニアは、美⼈だが確かに⺟と⾔われると年齢がおかしいような⾒た⽬だった。魔法で姿を戻しているため、28とかだろう。
「ルイ君のお⺟さん? あんなに若いのに?」
「まあね、」
ルイは、少し誇らしげだった。 ティーニアが褒められることはルイにとっても誇らしいことだった。
―ルイ君たち、授業始まっているからそろそろ静かにしてほしいな
先⽣は、笑顔だったが少し語気を強くしてこちらを注意した。
授業が始まっていることに全く気付かなかった。それだけ、同級⽣と話すことが楽しいと思っていた。
ただ、初⽇から起こられてしまい、少しへこんでいた。
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