入学
その⽇は晴天に⾒舞われていた。天も⾃分の⾨出を祝っているようだった。
ルイは、ティーニアと、リオと最後の朝⾷を取っていた。
「ルイ、今⽇は凄く元気がいいね。」
「そんなに学校が楽しみ?」
「うん。」
ルイは、満⾯の笑顔で答えた。実は楽しみすぎて夜あまり眠ることが出来なかった。
朝⾷も⾷べ終わり、終に学校に⾏く時が来た。
ティーニアは、保護者として学校に挨拶に⼀緒に⾏くが、リオとはここで別れることにな
る。⻑期間帰ってこないわけではないが、少し寂しい気持ちもあった。
リオは、⽞関まで送ってくれた。
「ルイ、学校頑張ってね」
最後に彼⼥がこちらに⼿を差し伸べたので、そのまま彼⼥と熱い抱擁を交わした。
「リオ、今までありがとう。⾏ってきます。」
ルイは元よく⾔い、⼿を振りながらリオと別れた。ルイは、リオにかっこ悪いところを⾒せたくなく、最後まで涙をこらえていた。
ティーニアと⼀緒に校⻑室に⼊った。
「おはようございます。」
「ルイ君、これが君のテキスト。それと必要な道具や資料。」
テキストや魔導書が20冊以上そこにはあった。これを全て⼿で持っていくのは重いため異空間にしまった。
「異空間収納使えるの?」
校⻑先⽣は、凄く驚いた表情をしていた。
「使えますけど。」
「ルイ君、エクセプション魔法は他の⼈に⾒せないで、これは学⽣が使える魔法の領域を
超えているの。これが知られると、教師とルイ君の⽴場が逆転してしまうから。」
校⻑の表情は今まで⾒たことがないくらい真剣だった。ルイは、エクセプション魔法を使
⽤することを⾃重することにした。
校⻑室ならエクセプション魔法を使っても⼤丈夫だと過信し、「いらない荷物だけ寮に置いてくるよ。」そう⾔い残し、ルイは転移魔法で本⽇使わない教科書と魔導書を置きに⾏った。
「ティーニア様、ルイ君は学校に通う必要ないのではありませんか?」
「彼は、友達と呼べる存在がいません。少しでも、学⽣⽣活を送り友達を作れたらと思っています。」
「よろしくお願いします。」
ティーニアは、深々と頭を下げた。
「ティーニアさん。畏まりました。」
ルイは、彼⼥たちの会話など全く知らず、あっという間に戻ってきた。
そこにはルイは⾒たことのない⼥性が⼀⼈増えていた。「ルイ君、初めまして。あなたのクラス担任の吉野です」
凄く真⾯⽬そうな⼈だった。 若そうに⾒えるが特進クラス担当だと実⼒はかなりあると勝⼿に思っていた。
― コーン
始業のチャイムが鳴ってしまった。早速、先⽣に案内され、教室まで向かうことになった。
「ルイ君そうしましたら教室に⾏きましょう。」
ティーニアとお別れの時が来た。ルイの⼈⽣は、彼⼥が現れてから⼈⽣が⼀転した。⺟
として家族として⾃分を⽀えてくれた。ルイは、⾃然と涙が落ちてきた。
「ティーニア、今までありがとう。」
「ルイ、こちらこそ」
ティーニアとルイはお互い抱き合い、熱い抱擁を交わした。ティーニアも涙を浮かべており、彼⼥もルイとの別れは⾟かった。
「またすぐ帰るから。」
ティーニアに⾒送られ、ルイと吉野先⽣は S クラスに向かった。
「ルイ君、お⺟さんとそんなに仲いいんだ。」
あの瞬間を、誰かに⾒られていたと考えると、とても恥ずかしかった。
「⾃慢の⺟です。」
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