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神族

神族には、神の国を守護する者たちがいるの。それが、騎⼠団。

騎⼠団は、1000以上の神族から構成されているの。上から S ランクA ランク B ランク

C ランクの4つのランクで構成されているの。


ただ、S ランクの中にもう⼀つ不動のランクがあるの。それが「N」この組織は代表議会と呼ばれ、神の国の運営や指揮を⾏っていく存在なの。その組織「N」への加⼊をお願いしたいの。


S ランクは50名。A ランクは200名。B ランクは500名。C ランクは1500名

在籍しているの。そして、「N」には10名しか所属できないんだ。


特に、重要な箇所にはこのメンバーが派遣されていることが多いんだ。魔法学校や⼊国管理局などに振り分けられてるの。


ルイがこれから通う学校は、この神の騎⼠団を育てる場所なの。魔法の先⽣とかは騎⼠団所属の⼈が多いから、仕事内容を⾒て学ぶと良いよ。


C ランクは、魔法学校などで⼆⼗位以内で卒業するぐらいの実⼒。B ランクは、魔法学校⼀〜⼆位ぐらいの実⼒。A ランクにもなると、⾶び級を進められるくらいの実⼒。S ランクは、神の国で1年に1⼈輩出できるかどうか。そして、「N」というのは S ランクに何⼗年在籍していても⼊れることはまずあり得ない。それぐらい⼊れ替わることが殆どなく

N という組織は永遠なんだ。


「ちなみに、私は N 所属の序列1位でリオは S ランクの騎⼠団所属なんだ。」


ルイは、頭をフル回転し、考え直した。「N」という組織はこの神の国において、10⼈しかいないとか⾔っていたような気がした。しかも序列1位? それは、この国のトップに君臨するという事だ。ティーニアが序列1位?


「・・・」


「ティーはこの国の主導者なの?」


「そうだよ」

彼⼥の返答は余りにも軽かった。


そして、リオもだ。彼⼥も騎⼠団のメンバーだという事に驚いている。しかも、ティーの説明によると S ランクは⼀番上のランクだったような気がする。よくよく考えたら、S ランクのリオを瞬殺で倒した。もしかして俺強い?


「この国で俺強いの?」


「度を越して強いよ。 そのリングを外したら、私と張り合えるくらいだもん。」


神のトップと張り合える? それは、世界最強を意味しているのではないか?そう考えると、何故か⼼が躍ってきた。世界最強その響きが優雅に聞こえた。


ルイは、⾃⾝が⾝に付けている魔⼒吸収リングを深く眺めた。

早くこのリングを外しても魔⼒を扱えるようになる。そう⼼に決め、さらなる修⾏への覚悟ができた。


「だから君を N として迎え⼊れたいと思っている。」


「N への所属ではなくて、騎⼠団とかの加⼊は出来ないの?」


ルイは真剣な⾯持ちで、こちらの⽅を⾒ていた。

「ルイは N に所属できる者と S 級にとどまる者の違いが分かる?」


実⼒差、魔⼒差 なんて単語が思い浮かんできた。順当に「実⼒差?」と答えた。


「合ってはいるんだけど、⼤きく違う点はこの国を動かす権利を持つこと。」


「N はこの国を背負う責任があるの。」


責任そんなのを負いたくはなかった。ルイは「⾃由」という⾔葉が好きなくらい何かに縛られることが嫌いだった。


「永久の時を⽣きれる者は、この国を運営していく責任があるの。そんな重く考えなくていいんだけど、それぐらいの特別な存在なの」

ルイは、いろいろと思考を巡らせた。


俺の⼒は、永久の時を⽣きティーニア同様に⽣命の活動を引き延ばすことが出来る。

今はまだ15の年。⽣まれてきてから死ぬまでの平均的な折り返し地点までも到達していない。そう、まだこれからの⼈⽣を考えていっている途中なのに、永久を⽣きられると

いわれてしまうと。⼈⽣の焦りというものを全く感じなくなってしまった。


「⾔っている意味が全く分からない。」


ルイは考えることを拒否してしまった。ティーニアは、精神的にも成熟しきっていないルイに対して説明するのは早すぎたと思った。


「そうだね、まだこれからゆっくり考えていいよ。」


「少し聞いていい、ティーと俺は永久の時を⽣きられるけど、リオはどうなるの?」


「・・・」


「彼⼥は、普通の神族としての⼈⽣を歩むことになる。 私たちとは違って。」


ティーニアは少し暗かった。彼⼥が永久の時を⽣きるにあたっての⾃分だけ残っていく中で無数の別れの数が物語っていた。

「だけど、君の⼒は限られたものなの。 他の者が⼿にしたくても⼀⽣を費やしても⼿に⼊れられない物なの。 それだけは頭に⼊れておいて。」


始まったときは楽しい雰囲気だったが、少し、気まずくなってその場を離れてしまった。

その⽇の夜は殆ど寝れなかった。「N に所属」「永久の時を⽣きるかどうか」。という2つの事が頭の中から離れなかった。


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