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君がいるから時は流れる  作者: 雨霧 雅
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空に浮かぶ島

「やっちゃえ~」


入口から真っ直ぐ王族が隠れている場所部屋へと行ける道が出来ると同時に止まっていた時が動き出す。暴動をおかした者たちは、急に立派な武器や装備が急に手に入り驚いているようだったが喜んで王族達の元へと向っていった。


「神様が我らに力を与えてくださった!これは正義の行いなのだ!皆いくぞー!」


王族は秘密部屋までの道が急に現れたことに驚いた。しかしこの場所は国で一番安全なのだからと余裕の笑みを浮かべていた。しかし何枚もある結界が徐々に壊されていく様子を見て、自分よりも強い道具を持っていることに気づいた。


奴隷たちにこれまで集めた武器を持たせ戦えと命じる。


「おい!絶対に守れよ!!お前が死んでもわしらを守るのじゃ~!!」


王が叫ぶと同時に最後の結界が壊され戦いにもならない戦いが始まる。すぐに勝敗が決まり王族たちは虐殺された。王族の首を持ち正義を掲げて叫んでいるものがいる。そして箱に入れると奴隷に持たせて魔王の元へ向かわせたようだ


「全然面白くないな~もうどうでもいいや!私もノアールと一緒に寝よ~っと」


リタが与えた武器や防具はとても強く、王都を守る魔族との闘いで人間が勝利をおさめ勇者だなどともてはやされるのだが、リタはノアールに夢中で武器や防具を与えたことすら忘れてしまうのだった


ノアールを連れて自分が作った空飛ぶ島にやってきたリタ。それまであった建物などをすべて破壊し花畑のみを残す。勝手に住み着いていた者たちが慌ててリタに抗議しに来た。


「ヘーレー様!我らはずっとあなた様をお守りしておりました!なぜこのようなことを!」


「勝手に住み着いて私の島にいろいろなもの建てて自分の物のように扱っていたことは知ってるんだよ?今までどうでもいいと思ってほっといたんだけど、ノアールと2人だけの世界を作るから邪魔なんだよね」


「そのような小汚い者の為に我らをヘーレー様の使いを追い出すというのですか!?」


「あ゛あ゛?お前今ノアールのことなんて言った・・?

てか私のノアール見ないでくれる?お前の記憶にノアールが残るなんて許せない」


リタはその場にいた全員の記憶を消し、残らず島から落とした。

その後残った花畑の中心にノアールの乗ったクッションを降ろすとノアールに抱き着いて寝始めたのだった。


3日ほど寝続けてやっとノアールが目を覚まし、リタが自分に抱き着いて寝ていることを見て驚く。彼女を起こさないよう動かずに何が起こっているのか考える。


やがて塔から引きずり出され殺されそうなところで、いつもの鳥が彼女になり自分が彼女のものになったことを思い出す。ずっとついていた従属化の首輪がないことを確かめ、自分の指にはめられている指輪を見ていると隣のリタが起きる。


「ノアール起きてたのね。起きてすぐに目に入ったものが私だったらいいのだけれど・・」


「君だったよ。あまりに綺麗な女性が隣に居て夢の中にいるのかと考えていたところだよ」


リタは上半身だけを少し起こし今にもキスしてしまいそうな距離で見つめあって会話をする。

幸せそうに微笑み絶対に離れないよう出来るだけノアールにくっついているようだ。


「僕はリタのものになったんだけど、これからどうしたらいいのか教えてくれるかい?」


「そうね・・まずは一緒に住む場所を作って、一緒に暮らすの!

隣に居てくれるなら何をしてもいいんだよね~

私もノアールのものになったんだもの貴方の望みをすべて叶えてあげるわ」


「それはとても楽しそうだね」






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