便所コオロギがもたらすバタフライエフェクト
まだ小さい頃
一緒にお風呂に入ると
ママは私の小っちゃな鼻をつまんで歌ってくれた。
『鼻ペチャがお気に入り』って歌詞だったから…私の為にママが作ってくれた唄だと思っていた。
でもそれは…古いアニメの主題歌だと知り…たくさんの恥ずかしさの洗礼を浴びた私は歌そのままの容姿で…小学校高学年からずっと三つ編みメガネの地底人として息を殺して棲息していた。
そう、
夢と思い飛びついてお腹に入れたものは
実はかげろうで
地の底を這いつくばる私のツルペタの胸の内でとぐろを巻いた。
思えばママも“チッパイ”で…
『プールや銭湯へ行きたがらなかったのはそれが原因か!』と思い当たって涙が出るほど笑ったのも最初だけの話…
“恵まれない”私には嘲笑と蔑みから来る安っぽい憐憫が向けられたけど…それ故にカノジョ達は油断してしばしば私に“綻び”を垣間見せた。
『他人の不幸は蜜の味』
それは私だって同じだ。
最初はただ、見聞きした“それら”を日記帳に書き綴っていた。
けど“それら”がドンドン溜まって来ると
『画用紙一杯に書き出したら胸がすくかしら』と思い立ったが吉日
即実行したら
“それら”が俯瞰できて…
こうしたらもっと面白いのにと『相関図』の矢印を引き始めていた。
その矢印に沿って
私は“カノジョ達”の耳に、オズオズとプライドを擽ってあげながら“甘い毒”を注ぎ込む。
ねえ、知っています?
カマキリや便所コオロギの腹の中に巣食う“ハリガネムシ”は宿主を操って入水自殺させるんですって!!
でもそれは巡り巡って…河川の生態系を活性化させるという大きな効果をもたらすの!!
このお話を聞いた時、私は思わずパンッ!って膝を打ったわ!
私は…カマキリには到底慣れない便所コオロギで…
この先もずーっと石女で過ごすのだろうけど…
私一人分の割り当てより多くの子供を産ませる為の“畑”の耕しに精を出して…少子化防止の一助となっているんですもの。
『可愛いのを書こう!!』
意気込んではみたものの…この体たらくです(-_-;)
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