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閑話 謎の会議01

明日、お休みなので頑張って書いてみました。

イニシャルに間違いがありましたので修正しました。

谷津ヶ岳さんの一人称を変更しました。

「それでは、生徒会女子部定例会議を行います。あたくし、議長を務めます。生徒会副会長の谷津ヶ岳 麗香(やつがだけ れいか) 会員番号1番です。今日の議題は、女生徒M.Hさんについてです。が、それ以外でも自由に発言されて結構です。意見のある方どうぞ」


 そこは、普段は先生方のみが、表ざたに出来ない会議に使う、防音された特別な会議室。

 机が隅に片づけられた会議室に数十人の折りたたみ椅子に座った女生徒が集まっていた。


 そこに、暇そうにしていたり、興味なさそうにだったり、いやそうにしている者はいない。

 皆ある種の高い熱量をもって積極的に参加している。


「はい!」

「どうぞ」


「議題とは違います、先週の話なんですが。道に迷って困っていたおばあさんにやさしく語り掛け、どこに行きたいか聞くとおばあさんを背負って行先に連れて行って差し上げてました。これが、その時の動画です」


 学校の会議室には不似合いな、巨大な液晶画面に発言中の彼女が撮ったと思われる動画が映し出される。

 おお~、皆はどよめきとともに画面を食い入るように見ている。


「よくある事ですが、動画に収めてきました」

「いえ、貴重な映像をありがとうございます」


「はい」

「どうぞ」


「夏休みの初め頃の話なんですが。ある食堂で手伝いをされている場面に遭遇しつぎの映像を撮りました」


 それは、いかにも隠し撮りされた感のある映像で。

 ある人物が、学生服で忙しく注文を聞いて回ったり、注文の品を各席に持っていく姿が映し出される。


 ほ~、その映像も皆熱心に見入る。


「偶然食べに入り、撮影しました」

「よくあるとは聞いていますが。いつ何処で行っているかは、今までわからず。誰も遭遇していませんでした。映像で見るのも初めてですね! 素晴らしいです」

「ありがとうございます」


「はい」


「夏休みに、駅前で、不良に絡まれる女性を助ける姿を撮りました。それがこちらです」


 女性を助けに入り、殴られる姿が映し出される。


「うう、おいたわしや。しかし、お殴られになっても、変わらない毅然とした態度に不良も恐れをなして逃げていきますね。流石です」

「調査班」

「はい」


「彼女を特定し意思の確認を」

「はい」


「そして、実行班、一般組と共同で奴らに制裁を!」

「はい、承知しております。地獄を見せてやります」

「馬鹿な奴ら」


「はい」

「どうぞ」


「1年B組にて、いじめを主導する生徒がいます」

「ほう、この会議の表向き題材ですね。実行班、首謀者の周り生徒たちに、彼がいる学校でいじめが起こったらどうなるか、しっかり噂を流し首謀者を一時孤立させいじめを諦めさせなさい」


「はい」


「まさか、この学校で未だに表立っていじめをしようなんて思う輩がいるとはね」

「きっと、情弱なんでしょう」

「そうね、知っていれば、起こりようのない事ですものね」


 陰にうまい事、隠れられ少数内部でおこなわれれば、我々でも流石に分からないが。

 いじめの根絶は難しい。

 さじ加減を間違えればいじめている者がいじめられ始める。


「他に無いようであれば、主議題に移ります。報告を」

「はい、彼女は、初接触から彼に不穏な態度を示し、屋上へ呼び出し何かあったようです」

「屋上ですか?」

「はい」

「あとで、他の先生方に裏を取ってみましょう」


「どうも、吸血鬼騒ぎの主犯だと思っていたようで。その後もきつく当たっていました」

「そのような疑いなど、天地がひっくり返ってもあり得ない」

「その後。地下街の騒ぎが終わったころから、デレ始め、今は、仲良くなったようです」


「為人は?」

「直情的で、少し考えたらずな感はありますが、悪い人物ではなさそうです」

「なるほど、そこから、突破口を開ければよいですね」


「佐藤さん、鈴木さん、M.Hさんと仲良くやれそうですか?」

「はい、気が合うと思います」

「私も~いけると~おもいます~」


「なら、仲良くなって、皆の為に良い道を開く下準備を」

「はい、うまくやって見せます」

「やりますわよ~」


「よろしくね」

「佐藤さん鈴木さん、頑張って」

「難しいでしょうけど、よろしくです」


 皆が佐藤さんと鈴木さんにエールを送った。


「他には何かありませんか……では今回の定例会議を終わります」

閑話の割り込みなので次回の更新は変わりません。


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