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0180.中級悪魔戦

 俺はベースの居間にちらほらやってくるL.T会の会員に護身用ブレスレットを作って腕に装着しているとキセラから連絡が届いた。


『タカ、どうやラ、悪魔どもが接近してくるゾ。どうすル?』

『わかった。急ぎそちらに向かう』

『タカ様、わたくし以外の眷属は皆行った方が良いのでは? こちらにはわたくし一人で十分です』

『わかった。皆で行こう!』


 俺達は急ぎキセラの元へ転移した。


『キセラ。今どんな様子だ?』

『悪魔たちは結構な数いるみたいダ』

『何をしに来るのか。知りたいところだな。まあ、予想としては呪いの切れたリヴァイアサンの様子見、又は再度呪いに掛けるために来るのだとは思うが』

『来るのは、ほぼ下級悪魔だビャ。下級悪魔と言ってもその中でも強い方のようビャ。それと中に中級悪魔が一体混ざっているビャ。小悪魔は来てないビャ。小悪魔じゃあここまで来られないんだビャ』


 全部で20体程の悪魔たちがこちらに迫って来るのが分かる。

 すべてこの深海まで来ることが出来る実力を最低限持った実力者と言う事だ。

 手強いかもな。


『リヴァイアサン達に接近される前に接近し、なぜ来るのかを確認しよう。キセラ、すまないが残ってここを守っていてくれ』

『タカ任せておケ』

『分かったビャ! タカ殿。探知最大で調べるビャ』

『ガウ、よろしく!』


 段々とお互い近づいて行くが一向に相手の思考は読めない。

 流石は劣化ではない悪魔と言う事だろうか。

 悪魔の様子が見えてくる。


 漆黒体毛に覆われた体に立派な角を二本はやし口が耳のあたりまで裂け長い牙が特徴的で蝙蝠の羽を持つ中級悪魔と、その他それぞれ色々な風体を持つ下級悪魔達であった。


 下級悪魔は内包する魔力がさほど多くないが、こんな深海にまで来られるほどの耐性はあるようだ。

 ガウを見ても思うけど悪魔の耐性は凄く高いようだ。

 向こうもこちらが見えたのか速度を落とし話しかけて来た。


『人風情が! どうやってこの深海まで来たのか分からんが、邪魔をするなら殺すぞ』


 とても怖い顔で睨みながら中級悪魔は言う。


『何をしに来たのか解らなければ、どうすれば邪魔なのかも解らないな』

『くっくっく、元気な事だな人間。こんな所まで来られるのだ。人間界では最強なんだろうが。くっくっく、身の程を知るべきだったな。ふっ、やってしまえ』


 下級悪魔達が前に出てき始める。


『アンに任せるニャ! やってやるニャ』

『ポキも、もう小悪魔では無い所をタカ殿に見せる時が来たビャ』

「ぐおおお~」


 アンが凄天虎になり海の中を駆けていく。

 そして、ガウも戦闘体形である天使バージョンになる。

 2人は悪魔の方へ向かっていく。


『なっ、なんだと? 羽がある黄金の虎それと、天使だと~。なんで、そんな化け物がこんな所に! まさかな、こんなことが有るとは。くっくっく。お前らは、ここに残り戦え』


 中級悪魔はそう言い放つと一人撤退を開始する。

 おっと、逃がしてなる物か。

 俺は、中級悪魔の前に転移する。


『まあ、まてよ。まだ何をしに来たか聞いてないぞ。バインド』


 俺は中級悪魔に拘束の魔法(バインド)を掛け、逃げられないようにする。


『なんだと! 人間が次元転移だと! あり得ない。うっ、動けない。貴様、何者だ?』

『さあな。まだ俺の質問に答えてもらってないんだが?』

『くっ、外部への念話も出来ない。次元に穴も開けられない。いったい、なにがどうなっている?』


 中級悪魔は焦りを隠せない。


『お偉い悪魔さんが何の用でこの深海まで?』


 ぐっと、畏怖の力を込めていく。

 中級悪罵はビクビクと体が震え恐怖の表情になった。


 しかし、恐怖に歪む表情の中に時々愉悦の表情が混ざって見えるのはなんだ? 


『……』


 まだ効かないのかな? 

 そうこうしているうちにアン達と下級悪魔の戦いが始まっている。

 アン達眷属は強い。

 下級悪魔の攻撃を無効化し一体一体確実に滅していく。


 しかし、この中級悪魔は異常耐性が強いので少々の畏怖では堪えないらしい。

 なら遠慮はいらないか。

 そう思いどんどんと畏怖の力を増していった。


『うごっ、おおおおお、な、なんだこの感情は? 感じた事なない感情だ! かっ体が震える? 何だいったい? いっいやだ! 気持ち悪い? ん、ん、んぁ~、気持ちいいん♡』


 おっ! うっわ! 変な反応だが効いてきた効いてきた。

 もっと強くしてやれ。


『アガガガ、おっおっおっ♡いぐぅっ、いぐ、いぐっ、いくう~、おおおお』


 全身が大きく震え始める。

 なんだこいつ? 

 なんだかすごくキモイ。


『まっ、まった、止めてくれ! 魂が割れそうだ! お願いだ、助けてくれ!』

『俺の質問に答えたら止めてやる。さあ、ここに何しに来た?』


 悪魔は涙も流さないし失禁もしないが、色々もう限界の様だった。


『りっリヴァイアサンの呪いが解けたようなので、様子を見に、そっそして再度呪いを掛ける為に来た』

『なぜ、お前はリヴァイアサンに呪いを掛ける必要が有るんだ?』

『そっ、それは、ウゴゴゴ! あああああ! いっ言えない、絶対の秘密だ! だだだだだ。一緒に死ねねねねね』


 突然中級悪魔の魔力が膨らみ、魂も体も巻き込んで消滅しながら爆発した。


 だが、俺の障壁に傷を入れる事も出来なかったようだ。

 振り返ってみると、下級悪魔が狩りつくされる前だった。


『ちょっと待て、皆、そいつも尋問してみる』

『その可能性もあるかと思ったビャ。だから一匹残したびゃ。タカ殿こいつだビャ』


 流石はガウだ読みが深い。

 そこには半殺しにされ捕縛されている下級悪魔が居た。


『ちきしょう、放しやがれ』


 騒ぐ下級悪魔をバインドし、中級悪魔と同じように畏怖の力で追い詰め質問した。


『しっ知らない、詳しい事は何も知らない』


 と繰り返し言い、最後には同じように自爆した。


 これは、裏に中級悪魔達をここまで縛れる強大な存在が居そうだなあ。

 めんどくさい事にならなきゃいいが。

二度寝の気持ちよさにはまった

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