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0176.リヴァイアサン

<(_ _)>

 本人談でリヴァイアサンだと分かったクジラもどき達。

 リヴァイアサンの子供たちの治療も終わり、母親に子供たちが恨みをぶつける一幕もあったが、今は仲良く並んで泳いでいて俺はキセラに乗りキセラはそれに並走して泳いでいる。


 さて、あとは胃袋を何とかする問題が残ったな。


『フェルさん、今いいか』

『わっ、ビックリした。これは、念話か? こんなものまで使えるとは……すごいな、タカは。ああ、今別にいいよ。なんだい?』

『リヴァイアサンの胃袋だけど、どの位いるんだい?』


『ほう、そんな質問が来ると言う事は。……リヴァイアサンをすでに見つけたんだね。ああ、大きさは1m~2m角ぐらいで十分だ』

『ありがとう、フェルさん』

『いや、素材の到着を楽しみに待っているよ』


 さて、胃袋だがどうやってもらおうか? 

 そうは言っても生きている生物の体の一部が欲しいとか、なんか猟奇的で怖い。


『タカ。あなたは我に望むものが何かありませんか? 今回の事は忘れないし、いつでも頼りにしてもらって構わんが、今何かあれば出来るだけ協力させてくれ』


 うーん、こう言ってくれてはいるが、胃が欲しいなんて言ってもいいのだろうか? 

 でも、欲しいし。


 ええい、ままよ! 


『あっ、あの、言いにくいんですが。その、俺にあなたの胃の一部を分けてもらう事は出来るだろうか?』

『何だと、胃が欲しいだと?』


 おっと、やっぱりまずかったようだ。


『いや無理ならいいんだ。すまない変な事を言って』


 無理に取るわけにはいかないよな。

 まあ、あのサメの胃でも、多少劣化するかもしれないが作れるんじゃないだろうか? 


『ふっふっふ、なんと、欲のない事。我の胃など108つあるのだ一つくらいお安い事よ。それに胃ぐらいならすぐに治る』


 へー108つも有って何に使うんだろう? 


『ただ、我は胃袋を取り出す出す術を知らん。口を開けておくので入って取って来るがよかろう』


 母リヴァイアサンはぐわっと大きな口を開いた。

 えっ俺ここに入っていくの? 

 たらーっと冷や汗を流しそうな顔で躊躇していると。


『ソレガシが行ってこよう』


 キセラが気を使ってくれる。


『いや、俺の防具の素材だ。俺がとって来る』


 そう言ってキセラを止め、母リヴァイアサンの口の中に飛び込んでいった。


 広い、とても口の中とは思えない。

 まあ、口の横幅だけで200mを超えるからな。


 探知により食道の位置を確かめると確かに108つ食道もある。

 その内の一か所を切り取って帰る簡単な仕事である。


 もちろん切り取る時に痛ければ、吐き出され噛み潰される恐れもあるので麻痺や回復の魔法をタイミングよく使い回しながらの切り取りとなる。


 まずは麻痺による痛みの緩和。

 しかし、俺の使っている剣がいかに業物でも、剣で斬りつけてはその弾力も相まって全く切れないのだ。


 べつに、なんの力で強化とかされていないのに強靭だ。


 そこで、焼失の魔法で剣を覆い素早く切り取り除き回復をしようとしたが、その必要はなかったようで一瞬のうちに回復した。

 焼失の魔法で焼いた所は俺が治さないと治らない。


 だが、周りから覆うように治してしまえば問題が無いのだった。

 なるほど、そのような対処法がと目から鱗であった。


『遠慮などせず胃袋ごと持って帰りなさい。我は平気だ! あなたを吐き出したりはしない』


 なるほど。では、遠慮せずにもらっておこう。

 他にも装備を作るときに役立つかもしれない。

 なので胃袋をそのまま、ベースへ転送した。


 その後、胃袋はあっという間に回復したことは言うまでもない。

 なかなかの回復力の持ち主だ。


 まあ、胃は普通の人でも再生するから、他の部位まで回復するのかはよく分からないがな。

 俺は母リヴァイアサンの口から外に脱出した。


『リヴァイアサンありがとう! 助かったよ。お礼に呪い対策しようか?』

『そんなことが出来るのか? 子供が生まれるたびに呪いを掛けられてきた。呪いが解けるのに約百年我は暴れまわらねばならなかった。それを解決だと? すごくうれしいが、そのようなことが出来るのか? もしかしてあなたは神なのではないか?』


『いや、俺はこの世界の神ではないよ』

『そうか、あなたが神であればどれほどよかったか。いや、助けていただいて変な愚痴を聞かせてしまいました。この世界の神でなくてもいい我はあなたが呼ぶならどこへでも参り、働くとしましょう』


 探知で分かる。母リヴァイアサンは俺の召喚獣に成ろうと決めてくれたのだ。

 いわば、聖の神馬とに近い感じで念話で呼べば呼び出せるらしい。


『我は飛べるので、水中でなくても大丈夫だ。いつでも呼んでくれ』

『分かった、その時には呼ばせてもらおう』


 リバイアサンとの間に魔力パスがつながったようだ。

 まあ、こんなデカいの呼ぶ機会があるか微妙だけど。


『むっ、うおっ! なんだ? 眠い! 寝てしまう。もっもーだめだ!』


 母リヴァイアサンは段々沈んでいき最後には着底した。


『こっこれは!』


 と見ている内に子供たちも沈んでいった。


『キセラ、これはいったい?』

『ソレガシには覚えがあル。これは進化だナ。タカの召喚獣になったので起ったのだナ。リヴァイアサンは大きイ、いつ進化が終わるのか分かりませン。タカはそれに付き合ってはいけませン。こういうのは眷属であるソレガシが付いテ、警護しますのデ、ご心配なくお帰りになって新し装備をお作り下さイ』


 ええ~! 召喚獣でも進化するんですか~?

遅くなり申し訳ございません。

既存文章の修正も超大量で大変なんですが新規に物語を進めるのはもっと大変なのです。

自分に書けるほどにしか書けませんが長い目で見てほしいです

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