0165.第六層に向けて
ニノもウズラもダンジョンでは如才なく戦ったが。
ニノは蛇をニ体倒すと寝てしまった。
ウズラは五体で寝始めた。
どうやら吸収できる魔力量に差があるようで、ウズラの方がかなり効率が良さそうだ。
元の魔力の大きさもかなり違うけどれは種族差なんだろうか?
ウズラはもともと魔力が相当高かったのだがその魔力ほどには強くない。
それはウズラの体が幼いので扱い切れていないだけだろう。
だが、ニノはすぐレベルアップの眠りから目覚めたが、ウズラはなかなか目覚めない。
寝ているウズラは座って様子を見ている俺の太ももにしっかり抱き付いていて、ニノはアンと近くに居たネオウルフに向かい、ニノはこれも一撃で倒しまた寝てしまった。
しかし、なかなかの腕前だ。
あの寒村での狩りは俺に暗視能力があったから俺が先に見つけ狩っていただけだったのだろう。
で、レベルアップ後ちょっとの間寝るとまた目覚めネオウルフを狩る。
今度は二体倒し寝た。
がまたアッと言う間に起きて次に行く。
「ニノは凄いニャ! こんなに強いなんて知らなかったニャ」
えっと、如何に言っても回復が早すぎないか?
これが頑丈と言う事なんだろうか?
「うっううん」
おっウズラはもう起きるのかな?
「おにいたん」
寝言を言うウズラ。
とっても可愛いな。
「おにいたん。好き」
ウズラは俺の太ももに股間をこすりつけ始めた!
えっ! なんでまた?
しかしウズラの小さなアレが少しづつ固くなっていくのが分かる。
「おっおにいたん。おにいたん。おにいたん!」
ウズラの動きはドンドン早くなっていく。
ちょっとそちらに目覚めるには早すぎるのではないか?
周りに刺激がありすぎるのであろうか?
そうだよな、俺ってハーレム作ってウズラの周りでもイチャイチャしてしまっている。
このままではまずい。
環境を変えないとウズラの為にならないかな?
などと考えているとウズラの動きはさらに激しくなっていく。
「おっ! おにいたん好き!」
ウズラはビクッビクッっと軽く震え静かになった。
そして間もなく何事もなかったかのように目を覚ます。
ウズラの笑顔には何の曇りもない。
寝ぼけていて覚えていないのだろうか?
えっと、覚えていないのならあまり言及する事では無いのかもな。
なんにしてもこれからはもっとウズラの養育環境には気を付けないとな。
「おにいたんおはよう」
まだ、体が小さいせいか、普通より長めに眠るウズラが起きるまでにニノは5回寝て起きてを繰り返していた。
そのおかげで圧倒的な差があったはずのウズラとの魔力量の差がどんどん詰まってきており、追いつくのも時間の問題に見える。
まてよ、いくら何でも育ちが早すぎるぞ! ニノは。
そしてよく調べてみると、奴隷制御用の魔力ラインを通して俺の回復力がニノに流れ込んでいることが分かった。
なるほどだからニノの目覚めが早かったんだな。
「もう、夕食時だ。帰ってまたこよう」
「はい、ご主人様」
「うん、おにいたん。ぼくね、すっごく気持ちよかった!」
そうか、ウズラは気持ちよかったのか。
バスラの様な筋肉隆々のウズラの姿が脳裏に浮かんだ。
あまり戦闘狂にならなければいいんだが。
おにいたんは心配です。
食後、スケルトンやダイベアーを倒し二人は着実に強くなっていく。
ウズラがレベルアップしたわけでもないのに眠そうにし始めてので二人を家に連れ帰り休むように言って、俺とアンはそのまま第五層へと突入した。
ダンジョンで頑張るウズラ達を見て久々にダンジョン攻略をやって見ようかと思ったのだ。
はじめて見るとあれほど手強そうに見えていた炎の魔物たちも今や全く敵では無い。
前よりもはるかに高出力な遠雷で苦も無く倒せていくのでどんどんと攻略を進めていける。
うん、確実に強さが以前に比べ段違いに違う。
遠雷を連発しても全く魔力が減った気がしない。
そしてどうやら第五層で少々戦ってもすぐにはレベルアップしなくなっているようだ。
「よし、アン。第六層へ急ぐぞ!」
探知で第六層の入り口がなんとなくどこら辺にあるかはわかる。
しかし、座標がはっきりと分からないのは、ダンジョン内の空間がゆがみまくっているうえに探知阻害があるせいで、一度は行かないとこれほど強くなった探知でも遠隔では座標を確定できていない。
転移で行ければ楽だったのだがな。
まあついでに途中にでる魔物も狩りながら行くとする。
「はいっニャ。兄ちゃん。アンに乗ると早いニャ」
「そうか、わかった乗せてくれるか? アン」
「うんニャ!」
どうやらアンは俺がキセラに乗ったのが羨ましくて乗せたいらしい。
アンが金色に黒の縞模様の入った大きな翼をもつ巨大な凄天虎へと姿を変え体を低くする。
いつもの背の低めで可愛いアンの姿が頭をよぎるとまるで虐待してる気分になり、これ乗っていい物だろうかと考えはした。
だがアンが嬉しそうにそわそわしながら待っている姿を見ると、ごつい虎なのにそのしぐさがとても可愛く見えて乗らないと可哀想に思え乗ることにした。
「では行くニャ。毛をしっかり持つニャ。アンは全く痛くないから遠慮してはダメニャ」
「わかった。これでいいか?」
俺はしっかりアンの背の毛をつかんだ。
アンの毛は見た目より柔らかくてふわふわモフモフで触り心地がいい。
しかも長くて握りやすいな。
乗りやすい。
するとアンは自らの前方へ蒼い焼失の炎を浮かべ、グンっと加速を始める。
なるほどこれなら前から来る魔物を殲滅しながら進めるな。
地上を走る速度としてはとんでもない音速を遥か何十倍も越えるスピードで蒼い流星のようにはるか後方まで焼失の炎の尾を引きながら灼熱の大地を走り抜けていく。
奥へ行けば行くほど気温が高くなり、冷凍魔法を全開で結界内の展開しなければならないほどだ。
炎の魔物どもがまるで光にたかる蛾のように、俺達に向かって来ては焼失の炎に焼かれて消えていった。
そんな速度でも数十分かかる程この階層は広い。
そして、とうとう第六層の入り口が近づいてくる。
この第五層の攻略はとても長かったそんな気もするがゴールはもう目の前だ。
だが、第六層の入り口の前にはその入り口を塞ぐように立っている炎の巨人がいた。
あれは何かな?
もしかしてフロアボスか何かだろうか?
今までの階層にはいなかったが。
そう言えばこの階層にはボーナス魔物と言ったらいい様な炎の大鳥や炎の大獅子が現れ、進化するほどの超大量な魔力をゲットできた。
この階層から実は何かが違うのかもしれない。
「アン止まって」
「はいニャ」
止まってゆっくり見上げると、第六層入り口に立つ炎の巨人はとてつもなくデカく入り口は扉の様になっていて閉まっていた。
冷凍魔法の効きも悪く汗が流れくらくらする。
「暑いニャ~」
我慢強いアンもたまらず不快感を漏らす。
えーと、もしかしてあれを倒さないと開かないとかそういった感じなのだろうか?
まあ、今までの様子からどう考えてもダンジョンは人為的又は神為的に作られた訓練施設だ。
そい言った事もあるだろう。
その割に初見殺しが多いのは納得がいかないが。
たぶん作りっぱなしでテストなんか一度もしてないんだろう。
ちゃんとαテストからオープンβテストまでテスターの話と結果を確認しながら作れよな!
このダンジョンほんと第二層か第三層入り口までしか使われてないぞ。
いや第三層まで行った奴がいるかどうかも怪しい。
ま、実際のとこは解らんけど。
やっとダンジョン!




