0152.妹様
卵になったガウを抱えてじいちゃん家に帰ると。
ケイ、アン、妹までもが体から煙を出して炬燵に入っていたので三人とも連れてベースに移動した。
ベースの居間に布団を敷き掛布を掛けているとニノが目を覚まして見にやって来た。
「あんだべさ、帰って来てただか。安心しただ」
と夜中に起こされ眠いだろうに布団を敷くのを手伝ってくれた。
「ありがとう」
「用が有ればいつでも呼ぶだ」
と言って詳細は聞かずに自分の部屋に帰っていった。
一人で留守番だったので気が張っていたのだろうか?
前回の進化後ガウが素っ裸だったので卵姿のガウにも掛けておいた。
そうかあの時、そうママが死んだあの日、死にかけていた杏子は眷属になっていたんだな。
俺の魔力やレベルが足りなかったので繋がりがちゃんと出来ていなかったんだな。
それが今回記憶を取り戻したことで繋がったようだ。
杏子は血の繋がっていない義妹だったのだな。
そう言えば、いとこでは有るので血がつながってないわけじゃ無いのか。
そうだ、いとことは結婚できる。
あっなんだか今まで引っ掛かっていたわだかまりが消え凄く心が楽になっていく。
そう思うだけで心の奥から熱い欲望が沸き上がって来るのを感じぞ。
まるでモデルの様に均整の取れた美しい杏子の躰が思い浮かび自分の物にしたい欲望が渦巻く。
そしてそれ以上に杏子と俺のの子供がほしい。
俺って杏子の事こんなに好きだったんだなと認識してしまった。
しかしムラムラする体は止めようが無く興奮度は高まっていきその罪悪感からは逃れられない。
人の事は言えない俺は重度のシスコンだったってわけだ。
真実とは重く苦しい物だ。
知らない方がよっぽど楽だったのだろう。
幼かった杏子の心をそのままでは死んでいたとはいえ、捻じ曲げてしまっていた。
俺ってやつはどれだけ罪を重ねてしまっているのか。
責任はちゃんと取らないとね。頑張ります。
幸いケイやアン、ガウ、キセラともども、妹の方も俺の眷属として進化中で体に危険はなさそうで順調そうだ。
皆寝てるし今の間にちょっと抜くかな。
などと思っているとまずケイが淡く輝きながら目覚めた。
何故か目覚めた彼女は何も着ていない生まれたままの姿で俺に抱き付いてくる。
実体の躰を得たケイに抱き付かれると今までとは違うすべすべした肌が俺を強く刺激する。
いい匂いもする。
「タカ様、無事進化が終わりました」
「ちょっとケイなんで?」
「この格好が楽なんですの」
と、にこやかだ。
そして、引き続きガウが目覚めた。
ガウも多分に漏れず素っ裸でケイに習い俺の背に抱き付いてくる。
二人とも体が成長し中学生以上に見えるようになった。
いや、高校生と言っても疑われないレベルだ。
ぐっと、大人に近づいた躰を二人とも俺にすりすりと押し付けてくる。
すでにムラムラ来ていた俺にはたまらない。
「タカ様ここがパンパンで苦しそうですよ。だから出しますね」
「ちょっケイ! なにを?」
「すぐ楽になれますよ。お任せください」
「ポキにも任せるビャ。人に快感を与えるのは悪魔の得意技ビャ。天国に上る程気持ちよくするビャ」
「えっ! ガウそんな! はっ激しい! はうぁあっ! おっ! あっ! やめっ、ああっ」
また二人とも急に大人になったもんだ。
服のサイズが合わなくなったようで、ボンッと押し開かれ胸元の大きく開いた服装にも目のやり場に困るよほんと。
「ケイは大精霊と言った方がよくなったビャ。ポキは死生天、神の末尾に列せられるビャ。タカ様は劣化創生神人と言った所なようビャ」
ほほう、やっと種族が分かったと思ったら劣化神ですか。
「劣化なのは、仕方ないビャ、奴らは銀河創造とかするビャ。そこまでの力は普通の生体に収めきれないビャ」
そうだな銀河創造とかどんなエネルギー量なんだか。
「それに、悪気が入っているから、もしも力が追い付いても劣化扱いが消えないビャ。たとえ劣化でも創生神は凄いビャ。ポキらも凄い種ビャがタカ殿の眷属であってこその高い種族ビャ。眷属でなければ半神半魔あたりに戻るビャ」
「わたくしは幽霊に戻るのでしょうね。タカ様一緒に長生きしましょうね」
「うっうん分かった。そうしよう」
そうこうしているとアンも淡い光を纏い始め目覚めた。
「おはようニャ」
なんと、子供っぽかったアンまで高校生と言ってもおかしくない美少女になってしまった。
体形が凄い大人っぽくなってる。
これは俺の欲望制御が大変だ。
「アンは凄天虎に進化したと思われるビャ。神殺しとも言われる幻の種ビャ」
神殺しねー、どんな強さなのか想像もつかないや。
ふと寝ている杏子に目をやる。
杏子はまだ目覚めない。
「杏子様は強さが足りていなかったのでしょう。変質に時間がかかっていますわ」
『タカ、ソレガシも進化が終わりましタ。凄く強くなれていまス。ありがとうございましタ』
『それは良かった』
颯爽と飛び上がるキセラを想像するが、どんな進化を遂げたのだろうか?
『キセラ、その邪魔龍は見つからないのか?』
『今回の進化で探知範囲も大きくなっタ。心配ご無用でス。さっさと殺してそちらに戻りまス』
『わかった。気を付けてな』
殺すとはきつい言葉だが、滅ぼすも消すも倒すもやる事は変わらないので気にしないことにする。
そろそろ日が昇ってくるな?
杏子は心配だが、じいちゃん家の皆にあまり心配をかけるのもなんだからアンを連れていったんじいちゃん家にいくか。
「俺とアンは一旦じいちゃん家にもどる。すまないが2人は杏子についていてやってくれるか?」
「分かりました。お任せください」
「ポキも見てるビャ」
「ああ頼む」
俺はじいちゃん家に帰る。するともう皆起き始めていた。
「父さんおはよう」
「貴志早いな。おはよう。と言うか寝て無いなお前?」
「父さん、実は杏子がレベルアップし過ぎちゃってベースの方で寝てるんだ」
「なんだ、またぞろダンジョンに行ったのか?」
「いやそう言うわけでは無いんだけど……」
「杏ちゃんは大丈夫なんだな?」
「うん、それはもちろん」
「なら仕方ない。朝食だぞ」
「うん」
父さん、育ててくれてありがとう。
これからもあなたの子供でいさせてください。
じいちゃんとばあちゃんには杏子は調子悪くて寝ている事にしている。
「心配じゃのう。大丈夫なのか?」
と、ひとしきり心配するおじいちゃんに。
「少し寝ていれば大丈夫らしいよ」
と言っておいた。
食後ベースに帰ってみると杏子の看病にニノが増えていた。
「ご主人様、おかえりなせーませ」
「ああ、ニノおつかれ」
「いえ、おらは奴隷なのに仕事が無さすぎて困ってるだ」
といってもこの世界では仕事ないんだよね~。
ウズラは年の割には手が掛からないし。
俺が仕事を始めれば職種によっては仕事もあるかもだが、俺が就職するまでニノはいるわけでは無いからな~。
3年だったな奴隷なのは。
そんなこんなで、杏子を看ていると段々煙の量が少なくなってきてる事に気づいた。
「ぼちぼち終わるのかな?」
「妹様は身体的変化はあまりなさそうですね」
「ケイ、杏子も同じ眷属なのに妹様呼びは変わらないんだね?」
「妹様には変わりありませんので」
なるほど。
そうだな、妹なのは変わらないな。
その辺はあまり意識しないようにしよう。
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