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0127.再会は観衆の中で

今回過激さの限界にチャレンジしてみました。

まずいと感じれば出来たら具体的に知らせていただきたいです。

修正を考えますので。

 乗務員の方がひどくリッチなワゴンに乗せて持ってきた機内食というか、似たようなものだが、かなり高級そうな食器に盛り付けられた、なんだか分からない食事をいただき、まったりしていると。


『にいちゃん、二人がもう帰るって言ってるニャ』

『分かった迎えに行く。そうだ、アンも来るか?』

『いいんにゃ? ニノも乗ってみたいって言ってたニャ』

『ああ、二人ともいいよ』


 他の皆はあまり興味がなさそうだったからな、二人だけでいいか。

 四人を連れに行き、連れて帰るといきなり蒼天の剣の二人とニノが酒を呑み始める。


 俺とアンは飲まずに宴会に参加していたら、皆お酒に強くなくていつの間にか3人とも泥酔してしまっていた。

 3人とも目が座っていて、それでもニノは静かに飲んでいたのだが、残り2人は不味かった。


「ほれ、タカも飲め!」

「あちしの、酒が呑めないなしか?」

「いっいや、日本では俺未成年で、未成年は呑んではいけないと決まってまして」


 何とか躱しながら、とんでもない絡み酒に辟易していると、いつの間にかアンも飲まされていて。


「あははは、兄ちゃんも呑むニャ!」


 と酒瓶を口に突っ込んで来た。

 アンがまさかと全く警戒していなかった。

 おかげで俺は不用意にも酒をすっかり飲み干してしまい、ケラケラと笑い転げるアンの姿を見たのを最後にそこから記憶が無い。


「うう、頭が痛い」


 目が覚めたのだが、目を開けれないほどガンガンと響く。

 胃が焼けるような吐き気も催してくる。

 酸っぱい匂いが鼻を突き、さらに吐き気が強くなってきた。


「タ、タカ。魔力で体内……毒素の排除を……イ、イメージするんだ」


 えらく、近くからシンディの本人もきつそうな声がする。


「は、はい、やってみます。ありがとうございます」


 言われた通りに、魔力を体内で回してやると急に楽になって来てやっと目が開いた。


 そして、周りを見回してみる。すると、なんと皆全裸! 

 俺も含めて誰もパンツすら履いていない。


 ああギンギンの部分をさらしてしまったよ。

 こんな体調でも俺の約一部分は元気いっぱいだったのだ。


 タカのすぐそばで無事そうなニノがその部分をじっと凝視している。


(あわわ、ご主人様のなんだかすごいべ! でも辛そうだべ。おら奴隷としてアレを何とかすべきだか?)


 みんなの視線がそこに集まっているような。

 うわあ! 恥ずかしいよ! 静まれ! こら! 静まってくれ! 


(おらもどうすればいいか知らないわけじゃないだ。これも奴隷の務めだべ)


 ニノの手と顔ががゆっくりとタカの股間に伸びて行った。

 





 しかし、いったい何があった? 


 両隣にシンディとマリーがいて俺の腹の上にアンがいた。

 あれっ? アンってそこに居たっけ? 何だか違う所に居たような気が……。

 アンの豊満な△が俺のお腹で押しつぶされている感覚が何とも言えないほど気持ちいい。


 そして俺の足元で、やはり全裸のニノがこっちを向き座ってお酒を呑んでいる。

 ニノの△も綺麗だ。


 うっ酸っぱい匂い。

 少し落ち着いたら再度臭って来る。


 アンが俺の胸の上で寝ゲロを少し吐いているようだ。

 俺はゲロを焼失魔法で慎重に焼き体を綺麗にした。


 うわー、何でこうなった? 


 普通に考えれば夢のような状態だけど、俺は何も覚えちゃあいない。


 モニュッモニュッ手のひらが暖かくて柔らかい物を揉んでいる。

 ああこれはシンディとマリーの△だ、マリーの△でけー手に全く治まらない。

 人によって△の固さが違うんだな、気持ちいい! っていや何を考えている。

 今すぐ揉むのを止めないと。


「あんまり、強く揉むと痛いなし」

「ああ、ごめん」


 ああ、そう言えば二人とも起きてるんだった。

 俺は慌てて二人の△から手を離した。


「口の中が酸っぱいニャー」


 アンも目を覚ます。流石に口の中のゲロまで焼失魔法で焼けなかった。


「アン、気持ち悪いニャ。頭もガンガンするニャ」


 アンが体を起こすと、アンのたわわな△が目の前で揺れた。


 俺はアンの△から目をそらせずガン見しながら回復魔法を掛け酔いをある程度飛ばし、アンを俺の体からおろして急ぎパンツを履いた。


 目のやり場が無いし頭が痛い。

 アンはまだすっかり二日酔いできつそうだったので、再度魔法で回復しておいた。

 シンディもマリーもなかなか回復せず辛そうだったが、こいつらは自業自得なので放っておく。


「ふにゃあ、兄ちゃんごめんニャ」


 魔法で酔いは冷めているはずだが少ししゃがれたような声になっていて辛そうだ。


「ご主人様、おはようございますだ。おらの△も揉んでみるだか?」


 アンと違ってニノの声は普段通り変わらない。

 ニノは朝までずっと呑んでいたらしくて確かに酔ってはいた。


 なのに気分など悪くなっておらず全く平気だった事がわかった。

 泥酔しているように見えたんだがそうでは無くて酔いを楽しんでいただけのようだ。


 流石ドワーフ、噂通りの蟒蛇だ。

 なら何故、皆と同じ姿になってるんだ? ちょっと問い詰めたくなってくる。


「皆ちゃんとしろ、朝なんだぞ」


 俺は服を着ながら皆に言うのだった。


「おらはしゃんとしてるだ」


 ニノ以外の返事はなく皆まだしゃっきりしない。

 俺はポンポンと服を投げ渡すとのろのろとき始めはした。


 ふう! 


『…………』


 あまりにびっくりしたせいか、俺の心の奥の何かは反応しなかったのだと思う。


 そして、皆がやっとちゃんとした頃、ピーとビィが部屋を訪ねてくる。


≪おはようございます。昨日は、お楽しみでしたね≫


 へっ! さっきまでの惨状がばれているのか? 


≪そうだよ、呑むなら呼んでほしかったよ≫

≪いやー俺、呑まないもんで、ごめんね≫


≪タカ呑まないのか。可哀想にな。美味しいのに≫

≪おい、ビィ、失礼だぞ≫

≪すみません、俺口が悪くって。えへへ≫


 まあ、日本ではまだ子供の俺は、当たり前だが呑めない。


≪二人・とも・呑むか?≫


 そんな二人を懲りもせずシンディがさそった。

 えっ、まだ呑む気なのか! 

 今やっと回復したばかりだというのに! 


≪えっいいんですか、ならご相伴になります≫

≪やったね兄貴≫


「タカは学校に行くんだろ、俺の部屋を使うといいよ」


 シンディがそう言うので


「じゃあそこから転移するが、呑み過ぎるなよ」

「ああ、わかったよ。もうこんな醜態はさらさねえよ。(心配するな。お前以外には触らせねえから)じゃ、いってら~」


「二人ともいつまでも外を見ていると置いて行かれるなましよ!」


 二人はいつの間にかベランダに出て外を眺めていた。


「にいちゃん帰るニャ」

「ご主人様おらも帰るだ」


 シンディの部屋に行くと。


「よし、アンもニノも捕まれ」


 俺は二人を連れて一旦帰った。






 午後、授業が長引き思うより少し遅くなって飛竜便に帰って来ると、飛竜便は速度を落とし着陸準備に入っていた。


「タカ、遅かったな。危なく国賓不在で到着するところだったぞ!」

「そうなっていたら大騒ぎになっていたなまし」

「はっはっは、間に合って良かったな」

「あははは!」


 って、本当に間に合って良かった。

 間に合わなかったら笑い事じゃ無かったのかもな。

 飛竜は着地の為に下に向かって飛び引っ張っている感じだ。

 足を離すだけではゆっくりとしか降下しないのかもしれない。

 安全な乗物だなあ。


「あそこをみなよ、楽団が居るぞ。きっとお前の歓迎だぞ」

「えええ~!」


 そんな、大げさな、嘘だと言ってよシンディ。


「普段は楽団なんかいないなまし」


 よく見ると、見物席の様な所にも大勢の人々が居て”歓迎、キドタカシ様”と書かれた横断幕まで持っていた。


≪タカって有名人なのか?≫

≪俺、聞いたこともないよ?≫


 ははは。

 しかし、そうか覚悟を決めないとな。


 手でも振りながらタラップを降りればいいのかな。

 でも、俺の顔なんか知らないんじゃないのかな?

 いや、いろんな魔法が有るんだ映像とかも送られていても不思議はないか。


 シンディとマリーが手を振りながら、タラップに足を踏み出すと”わー!”っと歓声が上がった。

 が、楽団は反応しなかった。


 ちっ、蒼天の剣の出迎えでは無かったのか。


 ピーとビィが後に続いて、タラップに出てドキドキしながらタラップに出ようと俺が足を出したとたん大きなラッパの音が鳴り響いた。


 そして歓声が一段高いものになり演奏が始まる。


 うへえっ! と思ったが。

 俺はシンディ達のマネをして、手を振りながらにこにことタラップを降りるのだった。


 降りると人垣がばっと割れ、その奥に金ぴかで形も派手なの衣装を着た人物が手を振る。


「よお、タカ、久しぶりじゃな」


 いや、あれからまだそんなに経ってないぞ、だがまあ定型句か。


「お久しぶりです陛下! っと、お呼びすればいいですか?」

「いいや、ハムでかまわんよ。異界人にはこの国の王制なんぞ関係なかろう? はっはっは。しかし、余り驚いておらん様じゃな?」


「あの、なんとなくですが予想できたんで」

「ははは、それはちと残念じゃが。まあそうだろうの。そして、蒼天の剣のお二方、よくいらしてくれた。我が、ゲレナンド王国は歓迎するぞ!」


「ははっ、ありがたき幸せです陛下」

「あちしも、ありがたき幸せなし」


≪そこな、鳥人族の二人も大変な目に遭ったようじゃの。やっとの帰国じゃ。ゆるりとせよ≫


 ピーとビィは、すっかり驚いて固まっていたが何とか声を発した。


≪あ、あ、ありがたき幸せであります陛下≫


 おお声がそろった、流石、仲良し兄弟だな。


≪居住地区へ、お送りいたしますので、お二方はこちらへ≫


 政府の担当者らしき者がピーとビィに声を掛ける。


≪タカ、ありがとう。この恩は絶対忘れんからな≫

≪タカ、サンキューな。また会おうぜ≫

≪さっ、こちらへ≫


 ピーとビィは担当者について行ってしまった。

 二人はぴーぴーと騒がしかったが、いなくなると寂しいな。


「タカ、手間をかけたな。会えてうれしぞ」

「ああ、俺もだ。でもな、なんでこんな大勢で出迎えってことになっているんだ?」


「吾輩、この国を治める王としてな、私生活から何までほとんど開示されていてな。もちろん、異界に行った時の様子も開示されていてな。そうしたら何故かタカの存在がまあ、新聞に取り上げられてしまったのじゃ」


 ええー俺この見知らぬ国で新聞に載ったのか。


「そうしたらのう。王の命を救った英雄としてだな、大人気になったのじゃ。はっはっは」


 大人気になったじゃねえよ! 

 

 心臓に悪いから止めてもらえませんかねえ。

 こんなドッキリまがい。

次回更新は金曜日になります、よろしくお願いいたします。

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