閑話 謎の会議05
すみません、閑話なので短いのですが、許してください。<(_ _)>
さて、被害者の会ですか。
名前がいけませんね。
まるで、タカ様が悪いみたいじゃありませんか。
要修正ですね。
「お待ちしていました。こちらは皆の覚悟の確認が終わりましたわ」
「そうですか。さて、皆さま、お待たせしましたね。まずはこちらを見ていただきます」
いったいどうやったのか分からないが、ブンッ、と会議室に備え付けの巨大スクリーンに映像が流れる。
そこにはタカとケイが向かい合い話す姿が映し出されていた。
“「タカ様、お願いがあります」
「え~と、なんだい、ケイ?」
タカ様が輝く笑顔でお答えになります。
「わたくしの、最近出来た知り合いに、体質でとても困っている方々がおられまして、それを治す為には、どうしてもダンジョンでレベルを上げねばならないのです」
「知り合いだって?」
「はい最近は結構姿が見えるようにして歩き回っておりますので、わたくしにもいくばくかの知り合いが出来ました」
へー、確かに俺のレベルアップで生気を多く使う事が出来るケイは透けなくはなっていたが、友達が出来るほどとは思わなかったよ。
「だが、政府に知られたりしても危険だし、寿命まで変わる危険が有るから、それはどうだろうか?」
「その件は、わたくしが責任をもって必ず対処いたします」
「そうか、そこまでケイが言うならいいよ」”
ブンッと映像が消える。
「このように、タカ様からも絶対の秘密保持を条件に許可をいただきました」
わたくしの記憶を映像化し見せることで信用してもらい説明する。
おお~!
皆がうなる。
そこには、わたくしが幽霊だと気にする様子はもうない。
「もし、それを破るような人が出そうなら、わたくしはその方を取り殺しますのでご注意を。と、ご同意をいただければ方法等をお話しし対処を開始いたします」
「その、ダンジョン、レベルアップ、寿命などが特に秘密ですね。確かに、広まると、とんでもなく面倒ごとになりそうです」
「皆様の理解が早くて助かります。皆さん秘密厳守、守れますか?」
「はいっ!」
そこに居る皆が強く返事をする。
誰もが覚悟を決めた真剣さがひしひしと伝わってくる。
それは探知の調べでも嘘偽りではない。
うふふ、これなら大丈夫ですね。
彼女達はタカ様の為であればなんでもしますでしょう。
ケイはほくそ笑みながら話を続ける。
「では、教えましょう。ダンジョンで魔物を倒し。ある程度の魔力を手に入れればタカ様の魂の輝きに負けることなく。見る事も出来るようになり、また、神気への反発作用もある程度抑えられるでしょう。デメリットとしては魔力を取り込みすぎると寿命や加齢による見た目が人としての範疇を外れてしまう可能性があります。他にも魔力を取り込むと体が熱くなり寝てしまいます。が、これを我慢して取り込みすぎると、死の可能性が高くなります。あなた方の言うⅯ・Hさんはそれで死にかけました。もちろん魔物と闘うからには、やられる危険性もあります」
「なるほど、相応の覚悟が必要なのですね。では、ここにいる皆さんに問います。レベルアップされたい方、挙手を」
皆、真剣な顔で手を上げている。
さすが、タカ様が選んだ皆さまですね。
覚悟が違います。
「まずは、3人をダンジョンへ転移して連れていきます。選出をお願いします」
「では、あたくしから提案します。今彼に最も接触している佐藤さんと鈴木さんそれともう一人は抽選で決めませんか?」
「それは無いだろう。会の中でも、もっとも頑張っている。お前が行くべきだ」
「しかし先生。あたくしには会長として責任を取る必要が」
「それは、年長である私に任せていい」
「そうです、麗華さんが行くべきです」
「賛成」
「えっと、では、先生の案に賛成の方、挙手を」
全員が手を挙げ決定した。
「あとは我々に任せて。順番を決めておくから」
「先生、ありがとうございます。必ず結果を出してまいります」
「そこまで、気を張らなくてもいいわよ。谷津ヶ岳は本当に生真面目なんだから」
ダンジョンに入る3人がわたくしの周りに寄って来た。
「ここにいる以外の方にはまだ秘密でお願いいたします。わたくしが面接をしてから内容の説明と参加の意思の確認後に正式参加とします。では行きますよ。手を出して……転移します」
彼女たちが出した手に手を重ね、わたくしはダンジョン入り口に転移するのだった。
「おおっ! 消えた。今のが転移か!」
「凄いですね、どうなっているんでしょう?」
「さあな? では残った私たちがやるべき事はここにいる者達のケイさんと行く順番決定と、今ここにいない者達がケイさんと面接を行う準備だ!」
「はい、やりましょう」
その日会議室の熱気は最高潮に達していた。
次回更新は明日になります、よろしくお願いいたします。
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