0082.オークは女を攫う
初ランキング記念に投稿を早めますね^^
「いや、関係のないあなた方にこれ以上甘えるわけには」
真っ赤な肌をした責任者っぽい彼は言う。
「でも、班長。我々だけでは無理ですよ! 彼らの応援を頼んでは?」
緑の肌の一番体の大きい彼が言っている。
「しかし、貧しい我らには彼らに支払う代償を用意できないんだぞ!」
と班長が答えると、緑肌の彼は苦い顔をして押し黙った。
「その事でしたら提案があります。我々はあの山を越えて来たんですが、転移で帰る事は出来ても進むのは歩くしかないので、この先の案内を頼めればと思うのですよ。それが報酬でかまいません。オークに攫われているなら急がないと!」
「なんだって! 転移可能なほどの実力者なのか?」
「(あの山を越えてくるなんてただ者じゃない)」
「(凄い人たちだな)」
後ろの方からも声が聞こえる。
「班長! 彼らもああ言ってる事ですし、助けてもらっては?」
「うむー……わかった。助太刀願いありがとうございます。我々からもお願いします。助けてください」
「分かりました一緒に救出に行きましょう」
「遅くなりましたが、私は救出班班長のゴウラです。そっちの緑が副班長のマスラです」
「私はタカと言います。探検家をしています。あちらから、羽が有るのがガウ、虎獣人がアン、後、ケイです。他の仲間は戦闘がそこまで得意でないので、転移で連れ帰っておきます。ケイ頼めるか?」
「はい、タカ様お任せください」
ケイは皆のいる丘の上に戻っていった。
「しかし」
ガウを見ながら言う。.
「その方は天使に見えるんですが?」
「ポキは天使じゃないビャ。でも、近しい存在にはなっているとは思うビャ」
「(あれで天使じゃないのか!)」
「(頭の輪はどう見ても天使だろう)」
「(羽が素敵だ)」
「(モフモフしたい)」
周りの方々がざわざわと騒がしくなった。
「そうですか……あちらの方にオークの巣が有ると思われます。一緒に向かいましょう」
我々はゴウラの指さす先に向かって走り始めた。
「しかし、なぜオークが女性を攫ったんです?」
「奴らは雌の数が少ないんだ。なので時々他の種族から女を攫うんだ。くそっ忌々しい」
性欲が暴走でもし始めるのかな? なぜか他人事ではないような気がして背筋が寒くなる。
「畜生、元はイノシシの分際で、やってくれるぜ」
そうか、魔物ではなく魔獣なので自然発生するわけじゃないんだな。
「イノシシが魔獣化するとオークに?」
「ああ、奴らはイノシシの魔獣から突然に進化しやがるんだ」
進化と聞いてふとガウを見てしまった。
「ポキとあいつらを一緒にしないでほしいビャ。奴らには知性が全くないビャ」
なるほど。
「ガウすまん」
などと話をしながら走っているとオークの後ろが見えて来て、皆一人ずつ女性を抱えていた。
見えるのは30人くらいであろうか?
鬼人の女性たちはみな衣服をはぎ取られ荷物みたいに肩に担がれている。
色とりどりな生尻がこちらを向いていて見えてはいけない物まではっきりと見える。
目がいいと言うのも困ったものだ。
不謹慎にもこんな状況で俺の淫欲がむくりと持ち上がってくる。
はっ恥ずかしい……。
無節操にもほどがあるだろう俺!
そんなこんなで走っていると段々逃げるオーク達に近づいてきた。
すると、ゴウラさん達は耐えきれず攻撃魔法を飛ばし始める。
しかし、命中率が悪く女性にも当たってしまっているようだ。
だがゴウラさん達の攻撃魔法ではオークにも運ばれている女性たちにも大したダメージは、はいっていないようだ。
接近戦の方が良さそうなのに遠距離にこだわるのは何故だ?
鬼人達はちょっと頭悪いんじゃないか?
しかし、この距離で走って逃げる相手に俺達が魔法を撃てば、魔法の威力がかなり違うので女性を殺してしまうかもしれない。
だから俺達は魔法が撃てない。
魔法を打ちながら走っているので鬼人達の移動速度が落ちて来た。
このままではまずい逃げ切られる!
奴らの動きを止めなければ。
「ゴウラさん、俺達が転移して奴らの足止めをします」
「すまん。頼む」
「いくぞ! 皆」
「「「はい!」いくニャ」ビャ」
俺達はオークの前に転移し大声を張り上げた。
「おらーーかかってこいやーー!」
オークたちはビックっとして立止まる。
チャンスだ!
そこを逃さないように頭に向かって光弾を叩き込んでやった。
思わぬ奇襲にオークたちがパニックになった所へゴウラさん達が追い付いてなだれ込み肉弾戦となったが、女性を抱えているうえに数も少なくなったオークたちはなすすべもなく切り伏せられていく。
俺も剣を抜き一体切り伏せたところでオークたちの殲滅は終わっていた。
「とうさんっ!」
「おお、無事でよかった」
娘の父親や夫、恋人なども一緒に来ていたみたいであちこちで無事を喜びあっている。
うん良い光景だ。
俺はこういったほっこりとする光景が見たくて人助けをやっているからな。
まあ中には人目もはばからず乳繰り始めているのもいる。
あまりの大胆さに驚き目を奪われ淫欲は収まらないが、まあ助かって良かった。
後ろから乳を揉みしだき感極まって熱いキスをしている淫靡な姿に俺もしたいと淫欲がささやく。
ああっきつい。
何とか目をそらして他を見回してみる。
娘たちの中には魔法によるケガも見受けられるが、鬼人は魔法耐性も高いらしく軽傷のみの様すでに治り始めている様だ。
人の範疇で言うなら凄い回復力だ。
「班長! ウズラの姿が見えないんじゃ! 探索を続けてください。お願いじゃ!」
鬼人の割には線の細いおどおどした感じの青い肌の鬼人が訴えている。
おや、全員助けたわけでは無かったのか。
「グラ……、すまないがお前の息子一人の為に皆を危険にさらすことは出来ん」
「そんな、班長! ウズラを見捨てるんですか? お願いじゃから。探索を!」
グラさんはゴウラさんに縋り付き訴えた。
「ええい、離せ! うっとおしい。銀色の不吉な子一人の為に犠牲を出すわけにはいかん! 俺の立場もわかれグラよ」
「ううっ、そんな……」
そんな! 肌の色で差別されているのか? ひどい話だな。
後一人と言うのも大きな理由では有ると思うが。
しかし、俺はその言い分にイラっとした。
グラさんははっとした顔をしたかと思ったらこちらに向いて。
「あなた方、私と一緒に息子を探してもらえんじゃろうか?」
「グラ、よその方にそんな事まで頼むでないぞ」
「いいえ、俺達は最後まで手伝いますよ。このまま一緒に探させてもらいます」
「ありがとうございます。ううっ」
「すまんが我々は彼女らを連れ帰る。手伝えないがそれでも行くのか?」
「はい、こうなったら最後までやりたいと思います」
「そうか、そこまで言うなら止めない。グラを頼む」
そう言ってゴウラさん達は帰っていった。
「グラさん、息子さんを助けましょう」
「すみません。ありがとうございます。あちらだと思いますオークの集落は」
そうか、集落を作っているのか?
殲滅とかしたくないな。
こっそりと出来ない物だろうか。
まあそこまでに追いつければいいのだけれども。
「急ぎましょう」
俺達はグラさんの指さす方向へ走り出す。
次回更新は金曜日になります、よろしくお願いいたします。
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