謎、謎、謎。
ぽんぽんぽんと飛び出した、謎解きの喜び。
煩わしさは解決してないよ、雑踏の中。
歪んだ道路に残るのは、降った雨の集いの場。
行く先々を邪魔する穴のよう。
立ち止まる先々で自惚れ擽る鏡のよう。
ぽんぽんぽんと吹き出した、謎かけの憂鬱。
爪先に広がる波紋、水溜まりの中。
ゆらゆら幽霊、曇り空。
真っ逆さまの空の下、落ちていくのは俯く私。
嫌いになれない人混みに、もみくちゃになった私の影。
憂い気取りの紳士たち。
マネキン気取りの淑女たち。
手頃の雲を踏み越えて、間違い探しに精を出す。
ぽんぽんぽんと吐き出した、謎なぞの答え。
アタリハズレはどこ吹く風。
好きになれない人混みに、くしゃくしゃになった私の顔。
さらさら黒髪、渡れぬ川。
ごうごう大声、止まない嵐。
真っ逆さまに空の下、吸い込まれたい見上げる私。