援護魔法
短いです。許してください。
とにかく疲れました。
「フェリス姉様〜」
「だからお姉様ではありませんよ〜、なんですかレディス様?」
「今から援護魔法を学びましょう!ワクワクが止まらないのです!」
この年だったらこんな感じに喋ればいいかな?
「そうですか!援護魔法は私の専門分野なので私がお教えましょう!」
「ありがとうございます!」
「丁寧に話さないで大丈夫ですよ。では図書館にいきましょう。第二図書館で大丈夫でしょう」
そう言って僕を抱えて連れていってくれた。
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「ここが第二図書館ですよ、基本は他の図書館と変わりません。この図書館は中央に机が集まっているので、本を取ったらそこで教えますよ。では探しにいきましょう」
そうして、本を見ている。
…見ているのだけれども、
「きゃー!レディス様よ!かわい〜!」
勉強しづらい。
この屋敷に使えてる人誰でも使えるのでいろんな侍女さんや兵士の人たちがいるのだ。
僕はこの家の主人の次男だからみんなに知られているのだが、こっちは全く知らない人ばかりなのだ。
とりあえず、視線は気にしないで探すか。
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「結構見つかりましたね〜。では受付に行って借りて部屋で静かに勉強しましょうね〜」
やっぱりフェリスも嫌なんだろうな。
こんなにうるさい中集中できるわけがない。
しかし、
「貸出してるのですか?」
ここは確認しとかないといけないからな、しっかり聞いとこう。
「はい。貸し出しをしてますが、レンタルするときにその本の値段分を一時払い、本を返すときにお金も一緒に帰ってきます。しかし、アンティノーブル家の方なら無料で貸し出しをしてます。そこで今回は貸し出しをして部屋でゆっくり勉強しましょう」
「はい!ところで、受付はどこですか?」
「受付は入り口です」
デカすぎてどこに入口があったか忘れたよもう。
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「では勉強を始めましょう。援護魔法というのは簡単に言えばサポートスペルですね」
うん、まんまだね。
「そしてすべての援護魔法の基礎の部分である魔法、ブーストを覚えることが他の援護魔法を覚えるための第一条件です。なので、援護魔法系統の魔導書すべてのの最初のページのにはブーストの魔法式(魔術式)が載っています」
「そんなに重要なんだー、詠唱はどうやってやるの?」
「そうですね。試しにレディス様にかけてみますね」
まった!
それ僕実験台にされてるだけですよね?
「いきます。力よ、仲間を強化せよ!初級援護魔法『ブースト』」
うおっ!体が軽い
「わあ!なんか体が軽くなりました!」
「これが効果です。解除するときは効果を受けている人が『リリース』というか、術式を展開した人が『リリース』というと解除できます」
「『リリース』」
そう僕が言ったら急に体が普通になった。
「では勉強を続けますよ。次に回復援護系ですね。回復魔法は水魔法に、『ヒール』、『ハイヒール』、『エクストラヒール』、聖魔法に、『リバイブ』がありますが、援護魔法の回復援護魔法はたとえで水魔法の『ヒール』の回復量を100と例えると、回復援護魔法の『ブーストヒール』は225です。しかも魔力量も変わりません。しかし、この世界の人々は[援護魔法なんてサポーターが使う、ゴミ魔法だろ]と言って全く『ブーストヒール』などがあることを知られてません」
結構この世界は偏見があるな。
「少し話が逸れてしまいました。他にも『ハイヒール』の上位版、『エンチャント・ヒール』、『エクストラヒール』は『ブーストエンチャント・ヒール』とあり、すべて2.25倍です。聖魔法の『リバイブ』は復活援護魔法になってしまいますが、『リバイブ』があり、違いは標的が死んでからどのくらいの間にその魔法をかけないと意味がない、効果適用範囲の時間の長さが、これは1.5倍復活援護魔法の『リバイブ』が高いです。今まで話していた効果の力量は同じ魔法レベルであった場合です」
ヤバイ、いくら前世勇者でもこの量はきついぞ。
「今日はここまでです。明日は今日の復習と新たなところです。しっかり教わったことは覚えといてくださいね」
……フェリスだよな?
なんか大人っぽくなってるんだけど、まだ6歳だぞ。
どんなに援護魔法が得意と言っても教え方が変わるとは思わないぞ。
「そろそろ夕食ですね、レディス様。食堂行きますよ〜」
よかった、いつものフェリスに戻ってくれた。
「はーい!」