プロローグ
初話から頭が痛く、文がしっかりかけてるかわかりませんがよろしくお願いします。
「せいっ!はぁ!ヘルファイヤ!」
「ぐぉっ!お、己、この魔神デネブ様をよくも!」
俺にとって2回目の魔人討伐だ。
俺はこの世での名前はケイン・ディーリア、賢者だ。
勇者ではない。
勇者はいるのだが勇者は権力と地位を使って怠けたりしている。
_____________________
前世での名前はジーク・メリシアだ。
前世では俺は魔神を倒すため、勇者になった。
そして見事倒すことができたが、魔力がそのときはもうなく気絶してしまった。
その後、目を覚ますと女神シーリア様が目の前にいて、俺は死んだのだと悟った。
死因はどうやら魔神の瘴気によって魔物があらわれ、殺されたとのこと。
「目覚めましたか、殿。」
「シーリア様……。」
「魔神討伐、お疲れ様です。私が動けないばかりに申し訳ございません。」
「大丈夫ですよ。女神の使徒なので当たり前のことをしただけですから……。」
「ありがとうございます。実はお願いしたいことがジーク様にあります。」
「……私にできることであれば。」
「そのお願いとは、転生してもう一つの世界でも魔神を倒して欲しいのです。」
「……」
「もちろん、このままではありません。いくつかスキルを祝福としてあげましょう。しかし、あまりにも強いスキルは祝福としてあげれないのでお願いします。」
「女神の使徒ですのでそのお願いを受けましょう。」
「ありがとうございます。それでは、役は賢者で祝福スキルは[成長速度アップ]と[前世の力を受け継ぎしもの]で行きます。ご武運を。」
____________________
そして今になる。やはり前世の力を受け継ぐのは強すぎたか。
「舐めるなよ、女神の使徒おおぉーー!」
「チッ、欝陶しい魔神め。」
「ここに一人で来たのが間違えだ!仲間を連れてくれば良いものの、馬鹿なお前はここで数の暴力で死ぬのだあーーーーー!」
ここに来て魔物の召喚量をあげてきたか。
確かに仲間を連れてきてもよかったかもなだが俺は
「生まれた時から一人で、一人の方が調子がいいんだよ!」
「ぐっ!ここにきてさらに強くなるか女神の使徒!面白い、ではこの攻撃は耐えれるか?」
まだ魔力は十分ある。
結界もまだ十分耐えれる。
しかし、それでも死んでしまうような技を繰り出してくるような予感がする。
「いでよ!闇精霊王よ!我が刃に力を貸せ!デーモンスレイヤー」
(危ないです!奴は魔神にしか使えない剣、デーモンスレイヤーを使っています。その力は五大魔将を簡単に切れてしまうほどの強さです!)
五大魔将軍、か。
あんな奴らを簡単に切れてしまうなんて強いな。
あいつらの結界は相当強いのに。
「なにぼーっとしてんだよ!よそ見してると死ぬぞオラ!」
確かにやばいが、それなら
「俺も使ってやろうじゃないか。汝、聖剣の魂に力を、そして終焉をもたらすが良い!ホーリーエンド!」
「ま、待て!その魔法はまずい!魔物よ!あいつを止めに行け!」
「無駄だ!俺は前世から来た元勇者だ!魔神のあんたを倒すために山にずっと篭ってて威力を高めたからあんたの召喚したやつなんて無意味なんだよ!」
「くっ!闇精霊よ!全てを守りし結界をここに展開せよ!ダークネスシールド!」
「聖精霊王よ!結界をも断ち切る政権をここに召喚せよ!ホーリーソード!」
「ば、馬鹿な!俺の精霊が!右手から精霊の紋章が消えていく!お前ぇえええ!よくも!この魔神様をーっ!」
ホーリーエンドが炸裂した。
魔王城は砕け散り、ほぼ跡形もなくなっていた。
魔神は赤い血を流しながら喚いていたが、すぐに死んだ。
俺は俺でやはり魔力を使い果たしそうになった。
(ありがとうございます。さすがです。ケイン様。)
「どうってことないですよ、女神様。」
さあ、転移ゲートまで行こうと思ったが筋肉痛と魔力枯渇で全く動けない。
「やばいな。全く動けね。ハハハ。」
____________________
「うおーー!賢者様だー!」
「賢者様ー!お疲れ様です!」
俺は魔神討伐をした賢者としてパレードの最中だ。
この長いパレードが終わったら次は謁見の間でこの国の王と話だ。
とりあえず作り笑いでもしておくか。
「きゃあーー!」
____________________
「面をあげよ、賢者どの。」
「陛下、本日は私のようなものにこのような回をお開きいただきまして誠に有難う御座います。」
「うむ。今回は魔神を倒してくれてありがとう、賢者ケインよ。そなたの功績を称え、報酬をやろうじゃないか。」
「有難う御座います。」
「陛下!」
「なんだこんな時に。」
「そのものは危ないです!魔神がいたというところに行ってみたところ、魔族が何体もいました!これは奴が魔神と手を組み、この世を滅亡させようとしてるに違いありません!」
「なんだと!」
「ジーク、貴様それは本当か!」
「そんなはずありません!」
「では、魔族が現れたのはなぜかわかるか?」
「それは、わかりません。私が出るまでの間はいませんでしたから。」
「うむ。しかし、お主はパーティーを組まずに討伐に行ったな。パーティーがいて誰かが見ていたならわかるが、見てる物がいないのであれば信用できぬな。少しの間、調査をするため牢屋に入っておいてくれ。」
「な!おい、話せ!」
「陛下の命令なので。」
____________________
くそ、なぜこんなところに。
俺はなんもやってねえのに。
(あり得ませんね、この王は少しだめですね。今顕現して戸を開けるので待っていてくださいね。)
いや、いい。
(なぜ!?)
もうこの世界なんてどうでもいいと思ったからだ。
いくら助けてもどうせ悪者扱いされる。
(……そうですか。では新たな世界に転生しますか?)
ああ、そして、そこを最後にしたい。
(わかりました。では実行します。)
いや、最後にあることを書き残しておこうと思う。
____ジークより_____
俺はこの世界を見捨てることにしました。
理由としては、魔神を倒しても悪者扱いされ、釈放されたとしても全く嬉しくないからです。
1つ、言わせてもらいます。
俺は転生者です。女神シーリア様に加護を与えられ、この世界に来ました。
信じれないと思いますが、もし信じれないのであれば女神シーリア様の像があるところに行ってみてください。
あるはずの目の光が消えていると思います。
これはシーリア様がこの世界を見捨てたことです。
あと20年したら魔王が復活します。
しかし、それを倒すことができる人は出てこないでしょう。
シーリア様はこの世に勇者を作らないとのことですから。
魔王は何万人集まったとしても、その何万人はすぐに魔法で死ぬことでしょう。
自分たちの行いを反省してどうすればいいか考えてみたら少し変わると思います。
_____陛下共々へ_____
いいですよ。
(はい、では私も私の加護をこの世界から消しますね。そして魔法をかけます。転生魔法起動!)
そういい俺の視界は歪んでいき、次第に真っ白になった。
なるべく早くあげるつもりです。
感想お願いします。
できればブックマークも。