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転生者なんてもう要らない!自分の世界に帰ってください!!

「にひひひひ...ついに、ついに完成したのです!

私の50年の歳月を費やし、この世界とあの忌まわしき世界をつなぐこの科学が!!!」




ココノロ大陸、人間や人型に近い妖精たちが共存しており魔法が存在する大陸だ。


しかし、ある村では数年前に現れた魔王によって、一度恐怖のどん底に突き落とされていた。


それを断ち、先日、魔王を討ち滅ぼしたのは「転生者」と名乗る一人の勇者だった。


村には元の平穏が戻り、勇者はその村の英雄として讃えられていた。


しかしこれを気に食わないものが一人いた。ドワーフとエルフのハーフ「ネネロ」


彼女は転々と村をしながら生活しており、ある事がきっかけになると移り住みまた別のある事が起きると別の場所に越す。


その要因は魔王の誕生と転生者の現れ。


ココノロ大陸にはいくつもの村が存在しているがこの100年の間に魔王が生まれ村は滅びかけ転生者というものに倒されるなんてことが幾度かあった。


そこに疑問を持ち独自の研究を続けているのがネネロだ。


ネネロは魔王が現れると村に移動し、情報を得るために近くに移り住む。


決して自分が魔王の攻撃を受けないように地下深くにその都度研究室を作るのがお決まりだ。




「どう考えても転生者の来訪と魔王の誕生はなんらかの要因があるはずなのです...」


何年と見てきても転生者のご都合主義でしか魔王が現れるとしか思えないネネロ。


そしてこの考えに辿り着いた。


「転生者の存在さえなければ魔王は消滅する!」


つまり転生者がいるから魔王は誕生する。その逆をすれば魔王は消えるのではないか?と思ったのだ。


簡単に言えば転生者をこの世界から消す。転生者を向こう側の世界に送り返してやり、事実をなかったことにする。それがネネロの狙いだった。


そしてついに向こうの世界とこちらの世界を繋ぐ方法を見つけ出し形としたものが今日出来上がったのだ。


「にひひひひ...ついに、ついに完成したのです!

私の50年の歳月を費やし、この世界とあの忌まわしき世界をつなぐこの科学が!!!」


完成したものは所謂掃除機のようなもの。転生者を吸い上げて向こうの世界に安全に送り届ける...はずである。


言い切れないのは実験がまだだからだ。


「人間が死ぬ衝撃と同じ衝撃で壊れる発信器!!

こいつを吸い上げて向こうの世界からでも通信が途絶えなければ、人間を死なずに送れるはずなのです!」


そしてその発信器に吸引口を向けてネネロは構えた。


「スイッチオン!なのです!」


「カチッ」


・・・・・・。


「あれ??おかしいのです。」


「カチッカチッカチッ」


スイッチを動かしても全く起動しない転送型掃除機。


「完璧に仕上げたはずなのです!動くのです動くのです!!!」


「カチッカチッ...バチっ...バチチチ」


不穏な音を立てながら煙を噴き始める掃除機。終いにはカタカタと震え始めてしまった。


「これは...やばいのです!!うわあーーーーー!!!!」


掃除機をその場に投げ捨て一目散に研究室の角にある物陰に飛び込むネネロ。


「ドカーーン」と大きな音を立てて爆風と轟音を伴いながら研究室のど真ん中で爆発する掃除機。


「はわわわわ、研究室が掃除機がぁぁぁ...」


とショックを受けるネネロ。無残になった研究室を見ながらせっかく50年費やした研究がダメだったかと落ち込んでると...



「いたた...」


「え?誰かいるのです?」


ネネロ一人のはずだった研究室から別の声が聞こえたのだった。

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