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次男のビフォーアフター


次男による山作り







兄弟を見守ってた


俺はほら、空間維持するのが仕事だから


みんなの大家さんみたいなもんだからさ


でもどこにいても空間維持なんてできるし


眠っててもできるし


退屈なので次男がさっきつくったばっかの大地とか見に行ってみることにしたんだけど


広大だった空間は・・・


なんということでしょう


匠(次男)の手によって空には白い雲が浮かび


大地にはみずみずしく茂った草や木が生えてる


「地主っつーか空間主の許可とれよな!」


女みたいなやつなのにアグレッシブだよな


「カオス様どうですか?私の作品は!」


「…どちら様?」


見たことのある茶色い髪


俺の弟のガイアにめちゃくちゃ似てるんだ


長い三つ編みも


瞳が綺麗な緑色なのも


でも俺に話しかけてくるそいつはムキムキマッチョマンなんだ


優男の弟とは正反対なんだ


「さっき別れたばっかりなのにもう忘れたんですか?


名は体を表すといいますけど頭の中身にまで反映しなくていいんですよ」


この辛辣具合は弟くんのようだ


「ガイア・・・?」


「はい?」


ホールドされたら数秒で息の根をとめられてしまいそうな三角筋、上腕二頭筋、三頭筋、前腕筋群


はちきれんばかりの左右の大胸筋


というか大胸筋のせいでさっきまで着ていた服の上の部分が消し飛んでる


「男のままでもいいから戻ってきて母性!!!」


地母神ってふつう女神なんじゃねえの?って思ってたのに


なんで男の神様なんだよって思ってたのに


中性的な顔がいまやもう明らかに魁!男○にできてそうないかついものになっちゃってるよ!


大地の象徴って言葉はしっくりくるな


それでいいのか?いいのかなぁ?


「カオス様、見てくださいよ!頑張って山作ったんですよ!」


「そうだね!雲がかかるくらい高くできてるね!」


「そうでしょう?


両腕の筋肉と大胸筋で優しく全力で抱きしめましたから!」


あの筋肉で全力で抱きしめて


その中に優しさはあるのだろうか???


「雲はどうやって作ったんだ?」


「さあ、いつの間にかできてたんですよね


あ。まだ高さが足りないので少し失礼しますね」


「まだ高くするの!?」


十分すぎる高度があるのにガイアが


全力で抱きしめて圧縮していく


やさしさなんか微塵も感じ取れないくらいだ


≪ヒエエェ~~~~≫


幻聴かな?山から悲鳴が聞こえる


本当に悲鳴あげてるとしても俺に助けるすべはない。


がんばれ


「ふん!!!」


まだ山への拷問は終わらないらしい


太ももから伝わった力はふくらはぎを伝達して足首とつま先を強化し


地面を抉りながら山を押しつぶす圧力へかわる


どこ目指してるのかわかんないけど


山ってガイアの筋肉の力でできてるってことだけはわかったよ


「ふう、これで完璧ですね」


一仕事終えた土木のおっさんのように汗をぬぐう


それが乾いた瞬間雲ができたのを俺は見逃さなかった






ガイア・・・地母神、女神だからせっかく中性的にしてたのにね!

山ってどうやって作るんだろうっておもったら

神様の力でふわっと作るより砂場遊びの要領でやったほうが面白そうだなって思ったらこうなった。

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