日常
「いやいや」
「いやいやって?」
「コロ助。制服も上履きもダボダボじゃないか」
「三年になるころにはピッタリになるって」
「気の長い話だなぁ」
「高校で16センチ伸びる予定」
「ひろげたね。風呂敷」
「京はサイズピッタリ?志し低いなぁ」
「悪かったね」
「昨日夢をみたんだよ。身長がモリモリ伸びる」
「よかったね」
「夢がモリモリした」
「……」
「30デシベル」
「デシベル?」
「あと60ヘクタール」
「なにが?」
「夢、希望、愛」
「……」
「何読んでるの?」
「○○」
「あっ!三巻でたんだ!二巻までは俺も読んだ!」
「読んでないよ」
「読んだろ!」
「僕が説明したのをコロ助が読んだと勘違いしただけ。いい加減学んでよ」
「……明日晴れるかなぁ?3イタリーぐらい」
「イタリー?イタリア?」
「イタリアとフランスってどっちがお兄ちゃん?」
「……」
「スイスは……末っ子だよなぁ……」
「……」
「バングラデシュは……国?料理?」
「料理?」
「なかった?トマトソースとアスパラのバングラデシュ仕立て」
「……デニッシュ的な?」
「デニッシュ!……デニッシュってリゾットのお兄ちゃんのやつだよな?」
「……」
「晩御飯なにかな……?」
「多分カレー」
「おお!カレー!バングラデシュ風の?」
「バングラデシュ風かどうかはわからないけど匂いがカレーだから。コロ助いい加減制服脱ぎなよ。Yシャツカレーつくよ」
「うん」
「というか学校明日からなのになんで制服着てきたの?」
「お母さんがおばちゃんに見せて来いって言ったから」
「いいけどね」
「今日の俺は男前だから」
「……今日限定?」
「明日からは志村けん」
「コロ助志村けん好きだよね」
「お腹減ったなー!」
「そろそろ一階にいこうか?」
「うん。いったあげく晩飯を食うよ」
「制服ハンガーにかけなよ」
「夢の話にもどるけどさー。京も夢にでてきたよ」
「……そうなの?」
「すごかったよ」
「すごいって?」
「死んでた」
「えー……」
「三年間ずっと死んでた」
「弔ってあげてよ」
「心がける」
「ありがとう」
「明日死なないといいな!」
「気をつける。コロ助も背が伸びるといいね」
「伸びる。初日にノルマを達成する予定だ」
「16センチ?」
「朝のホームルームの時に」
「うーん」
「京」
「ん?」
「カレー食べにいこうよ」
「はいはい」




