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新世界での生活  作者: 投稿初心者
98/108

094 路地裏でのお仕置き

だんだん主人公がすさんでいく気が・・・


弱肉強食に近い世界だし・・・仕方がないのかな?

第94話 路地裏でのお仕置き


それぞれ手に武器を持ったチンピラ風の男達・・・そんな連中に囲まれた訳ですが・・・ハッキリ言って迫力不足、日頃の狩りでグランドベアに襲われた方が100倍は怖いね!


面倒だったし、こっちも怪我などする気もないので・・・サクッと自分の空間から拳銃を取り出して、ケントはナイフを出したみたいだな・・・

『バ~ン』『バ~ン』・・・路地裏で俺の拳銃?連射短筒?の音が響き渡り・・・武器を持ってた手を撃たれうずくまってる最初に俺にぶつかってきたチンピラ風の男と、足に1発喰らって倒れて動けないチンピラ風の男・・・


「おい、逃げるなよ?逃げたら撃つからな・・・」


俺が言うまでもなく、俺が撃った銃の音と威力・・・まあ、吹き飛ばす気はないので普通の弾なんだけど・・・さすがに念石の弾だとかなりスプラッターな状況になるだろうし・・・そこまでする気もないからね!とりあえずビックリして放心状態っぽいな・・・


その後は武装解除させて少し待ってたら・・・自警団の人が来たので事情を説明して引き渡したよ!

俺達のことを知ってる人が居て、凄く楽だったね・・・


「馬鹿な連中だ・・・御領主様の親類で、ウッド村の狩猟団団員・・・さらにはケビンさんの宿に泊まってる人に手を出すなんて・・・」


自警団の団員が話してることを聞いていたチンピラ風の男達・・・だんだん顔色が悪くなったけど・・・ケビンさんの名前が出た途端震えだしたぞ・・・


「とりあえず、こいつらはこちらで拘束しておきますので・・・」


「あ!宜しくお願いします。何かあったら宿のほうに言付けて頂ければ・・・証言でも何でも協力しますね!」





「しかし、さすが領主町だな!あんな馬鹿が普通に居るんだ・・・」


「しかしな~いきなり撃つって・・・結構まずくない?」


「だって怪我なんてしたくないし・・・それに武装解除した後に蹴りを入れてたのはケントだろ?」


「あ!ばれてた?」


その後、適当に町をぶらついて店で売ってたお菓子などを食って宿に戻ったら・・・


「お前ら・・・なんだか楽しいことがあったようだな?」


にっこり笑ってるケビンさんと・・・ニヤッと笑うゴバックさんが入り口で待ちかまえていて・・・食堂で事情聴取というか尋問が始まった・・・


「いや・・・俺達は悪くないって・・・」


「向こうが先に武器を出して・・・」


「自警団に引き渡してるし・・・」


焦って話す俺達がおかしいのか・・・いつの間にか他のメンバーとか、オルドさんやマックスさん達もニヤニヤ笑いながらこっちを見てる・・・

(くそ・・・尋問中の俺達を見てアグリスさんが腹を抱えて笑いを堪えてるぞ・・・)


何とか説明をして俺達に非がないこと(やりすぎだとは言われたけど・・・)をゴバックさんには判ってもらえたし、ケビンさんは何か考えた様子の後・・・


「気にするな・・・ウチの客に手を出したんだ・・・まあ、何か面倒事になったら俺の名前を出して良いぞ!」


なんて言ってたんだが・・・

(この人って何か凄い人なの?・・・まさかやくざって事はないよね?)


「それよりも・・・」


うわ~ケビンさん・・・俺が使った銃に興味を持っちゃったよ!

どうしたらいいのか判らずゴバックさんに目で確認したら・・・


「親父さん・・・ここじゃちょっと・・・上でも良ければ説明させますが・・・」


「ん?まあいいか・・・じゃあ上に行くぞ!」


で・・・上の階、俺の部屋にケビンさんとゴバックさん・・・なぜかケントに俺が説明することになり・・・


「えっと・・・コレです」


「ほう・・・」


俺が自分の空間から出した拳銃を見ていじくり回すケビンさん・・・

(ん~言っちゃ悪いが・・・新しいおもちゃをいじり回す子供のようだ・・・)


「元はこっちの銃で・・・連発で撃てるように考えて・・・扱いやすく小型化したのがそっちです」


「ほう・・・だがずいぶんと・・・」


「えっと・・・銃ですが・・・護身用って感じで持っては居ますが、正直狩りにはあまり役立ちません・・・弾が残るし、囲んでる時だと貫通した弾が仲間に当たる可能性もありますから・・・」


一応デメリットも伝えてみたが・・・


「飛び道具で・・・弓と違い連射が出来るなら・・・やっぱ護身用か・・・」


気が付いちゃった・・・前に見せた時は念石を使った弾で威力が目立ってしまい注目されなくなったのだが・・・

実は拳銃というか連発式の短筒として作った方は、緊急時の護身用として最適なのだ・・・今回のように襲われた?時のことを考え持ち込んでいたが・・・少人数の狩りで獣に襲われた時など、短時間に火力が欲しい時にはこれに勝る武器はないだろう・・・


説明を聞いていたゴバックさんも当然判っちゃったみたいで・・・


「アレン・・・コレはお前が作ったんだったな?」


「え!あ・・・うん・・・前に頼んだ部品を組み立てただけ・・・弾を銃のと同じに変えてるけど・・・」


「ふむ・・・連発式か・・・」


護身用と(本当は襲撃用にも使えるけど)判って興味を無くしたケビンさんと違って・・・今度はゴバックさんが興味を持っちゃったよ・・・ケントも物欲しそうにしてるし・・・


「ん?そろそろ飯だな・・・下で準備してるから、もう少ししたら喰いに降りて来いよ!」


夕食の調理のためケビンさんが俺の部屋から出て行った後、ゴバックさんもなにやら思案顔で出て行ったが・・・


「なあ、アレン・・・拳銃だっけ?それって俺にも作ってくれない?」


「ん~良いけど・・・コレ普段から使うとまずいぞ・・・」


「え!何で?便利じゃん!!」


「いや・・・さっきは護身用って事で話を纏めたけど・・・」

「なあ、ケント・・・お前コレと同じ物を持った相手に襲われたいか?」


「え!?・・・」


「俺達がコレを普段から使えば・・・当然だけど多くの人が見るだろ?で・・・コレを作るのなんて対して難しい訳じゃないし、コレを使って人を襲うヤツが出たら・・・」


「うぐぅ・・・やばいな・・・」


「だろ?・・・まあ、それもあってあまり広めたくないんだけど・・・さっきの様子だとゴバックさんとか、話を聞いた後のうちの親父を説得するのは難しいかもな・・・」


「ん~うちの親父にアレンの父ちゃんか・・・」


「とりあえず飯にするか!そろそろ良い時間だろ?」


「まあ、考えても無駄って気がするからな・・・飯にしようぜ!」


部屋から出て廊下から食堂を見ると、ゴバックさんも他のメンバーもすでに食堂にいたので・・・ケントと連れだって食堂に行き他のメンバーと合流したが・・・

(気持ちは判るけど・・・すでに飲んでるって・・・)


一番問題だったダリルさんとの話し合いが有る程度終わり、後は建設予定地を再度見学しつつ周囲の状況や建築案の変更を考えるだけなので気がゆるんだのか・・・食堂にいたメンバーもマックスさん達もちびちびワインを飲んで食事が出るのを待ってる様子だった。


「お!そろったようだな・・・んじゃあ、飯を出すぞ!」


ケビンさんが食堂に出てきてそう言うと、オルドさんが次々と料理を運び出してきた・・・


「本日のメニューは・・・フライ!・・・」

こっちじゃ俺が作るまでほとんど知られていなかったフライが目の前に・・・しかもタルタルっぽいソースと、黒っぽいソースの2種類ソースが用意されてる・・・


「今日の料理はフライです。まあ、ウッド村じゃ普通に食べてるらしいけど・・・2種類のソースがあるのでお好みで付けてね!」


オルドさんがそう言って、大沢に山盛りになったフライを置いて次の料理を取りに戻る。


「ほい!残りのスープとパンにサラダだよ!スープは近くで取れたシルバーフィッシュの身をすって作ったダンゴが入ってるし、パンはドラ麦の少し堅めのヤツだからスープに浸して食べてね!

今日はスープ以外を大皿で出してるけど・・・足りないなら追加もあるから取り合いはしないように!!お酒はいつものように好きに飲んでね!」


そう言って厨房に戻るオルドさんだったが・・・俺達は説明を聞いた後すぐに取り分けて食い始めている。


「美味いな・・・」


「美味しい・・・」


今日のフライはミックスフライだったようだ・・・イモ・カボチャ・肉に魚・・・コレはリバーシュリンプ?さまざまなフライがありそれだけでも美味しいのだが・・・

2種類用意されてるソースが絶品だ!少し甘めのタルタルソースに辛めのソースなのに果実の香りと酸味がきいた黒いソース・・・

魚のすり身ダンゴが入ったスープも旨いが・・・ライ麦パンのようなドラ麦?のパンもスープに浸すとさらに美味い!サラダもしゃきしゃきで美味しいし・・・


「やっぱりこの宿にいると太りそうだ・・・」


そんなことを呟いたが、結局完食し・・・いつものように札をキチンと確認した後、風呂に入って・・・いつもより早めにベッドに潜り込みぐっすりと寝た。


とりあえず明日の分もほぼ完成!ペースをあげて頑張ります。

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