088 意外な出会い
本日も何とか更新・・・
第88話 意外な出会い
またもや強い尿意で目が覚め・・・トイレに行ったが、さすがに夜中だったようで誰にも会わずに部屋に戻って2度寝することにした・・・
「ダメだ・・・寝むれん!」
昨日ぐっすりと寝たせいなのか・・・ベッドの中で何度寝返りをうち姿勢を変えても全然眠れない・・・
「仕方がない・・・本でも読んで眠気を誘うか・・・」
手持ちの本も読み尽くし・・・仕方がないのでオープンさせるお店用に取り寄せた料理の本を見ていると・・・『ぐぅ~~』猛烈に腹が減ってきた・・・
「飲み物も入れておくべきだったかな・・・」
俺は自分の空間から出したクッキーと水で腹をごまかそうとしていたが、やはり水だけって言うのは味気ない・・・狩猟団からの給料もあるし、インチキ節や昆布などを売った収入もあるので間違いなく同世代よりお金を持ってるはずなのに・・・
料理の美味しい宿で自作のクッキーと水なんて・・・凄くわびしい・・・
「せめてお茶でもあれば・・・」
思わず文句を口にしたが・・・腹が満たされたからかやっと眠気が訪れたので、『明日はお茶とか買っておこう!』そう強く決意してベッドに横になったら・・・すぐに寝ることが出来た。
翌朝、ノックの連打でケントに起こされ・・・食堂で朝食を食べることになったが・・・夜中に食事?をしたにもかかわらず、メチャメチャ美味しい朝食で・・・思わずおかわりをしてしまった。
(ここに来てからあまり身体を使ってないのに・・・太ったらイヤだな・・・)
朝食後は領主館に報告書を提出することぐらいしか予定がなかったので・・・ケントと二人で夜食の買い出しと散歩、ついでに報告書の提出に領主館に向かい・・・帰る途中で弓の稽古でもしようと出かけることにした。
「ん~さすが領主町!結構種類があるな~」
散歩中に見つけた肉屋でドライソーセージというかサラミを発見したので、買おうと思ったら・・・メチャメチャ種類がある。
肉の種類も牛や豚の定番からグランドベアやレッドディア、ホーンラビットにニードルラット・・・さまざまな種類があるのに味付けでもドライハーブ入りニンニク入り胡椒に塩・・・軽く100種類以上有るみたいで、どれを選んで良いかさっぱり判らない・・・
仕方がないから『店主のお薦め』って書かれた奴と比較的値段が安かったグランドベア・ホーンラビットのサラミを購入した。
(ん~喰うのが楽しみだ・・・)
「アレン君、ケント君!」
次はお茶でも買おうかと店を探していたら・・・後ろから声をかけられたが、この声は・・・
「やあ!久しぶりだね」
ウチの村に行商のルートを持ってるザットリーさんだった・・・
「「ザットリーさん!!」」
ザットリーさんはこの町を拠点として、王都-領主町・領主町-ウッド村って感じで、ウチ以外にもいくつかの村を行商ルートに持ってるやり手の商人だ!
普通の行商人や露店商と違いルート持ちの商人は・・・いわば領主のお抱え商人なので色々と優遇されてるらしいけど・・・俺が知ってるのは入門料金が無料になることと、休憩・宿泊拠点と宿屋の優先使用権があることだ!
まあ・・・狩猟団も所属領主町と自分の所属村などは無料になるし・・・宿屋は違うけど(自分の村なら自分の家があるから)休息・休憩拠点は商人より優先順位が高い(色々しがらみがあって使えるとは限らないけど・・・)
しばらく立ち話をしていると、ザットリーさんは王都に納品と仕入れに行くため準備中らしい・・・
「へぇ~ちなみに何をおさめて何を仕入れるんですか?」
気になって聞いてみると・・・
「まあ、色々あるけど・・・持って行くのは少量の海産物・・・コレはウッド村で仕入れた分だ、後は肉類だな!王都の近郊じゃ人口が多いので肉類が、特に狩猟で手に入る肉は高級品だからね!」
「むこうで仕入れてくるのは・・・穀物の権利と鉄などの資源、念具も仕入れるね!まあ、なんと言っても王都だから・・・色々なモノが集まるよ!」
「へぇ~それで・・・穀物の権利って何ですか?」
「ん~なんと言えばいいか・・・え~っと、村から領主様へ・・・領主様から王都に税を納めるって事は知ってるね?」
「はい・・・」
「税にも色々あって収穫物を物納する場合と金銭で支払う場合があるが・・・村の収穫を収穫検査官が調査確認するのは物納のためで、私のような商人が帳簿を提出するのは金銭でおさめる為なんだが・・・」
「ん~物納でおさめるとかさばるし輸送に費用がかかるのは理解してもらえるだろうか・・・」
「要は輸送コストがかかって効率的ではないって事かな?」
「お!アレン君賢いね~ウチの馬鹿弟子は何遍言ってもキチンと理解してないヤツもいるのに・・・ウチに来るかい?」
「いや・・・僕一応次期村長ですし・・・」
「まあ、冗談はさておき・・・アレン君の言ったようにいちいち現物を動かしているとコストがかかるだけで効率が良くないから・・・私たち商人は余ってるところから権利を買って、足りないところへ運んで金銭を得るって言うのが仕事なんだよ」
「なるほど・・・王都でこの辺りの権利を買ってウチの村のように足りないところに運ぶのが仕事か・・・」
「まあ、細かいことも色々あるけど・・・概ね、その理解で正しいから覚えておくと良いよ!」
「あれ?ザットリーさん・・・俺、収穫祭の後・・・収穫検査官がウチの村から穀物を運んでるの見たこと有るぞ!」
「あぁ~それはね・・・運んでたのは米だったんじゃないかい?」
「あ!そう言えば・・・」
ザットリーさんへ突然質問?したケントだったが・・・すぐに理解できたようだ・・・
ウチの村じゃ一応自給自足だけど・・・実は前なら小麦を輸入していた・・・米を食わないのに米の栽培が出来る土地だったので換金用の食物として栽培していたからだ・・・ウチの村の周りは水に恵まれている・・・この辺じゃ不足することはないが、恵まれてるとは言えない状態だ・・・
「あれ?じゃあ最近はあまり運んでないのかな?」
「ん~そうだね~去年だと・・・ウッド村からはお酒・海産物・狩猟の肉がメインだったと思うな~権利の競売で米はほとんど出ていなかった気がするから・・・」
「なるほど・・・」
「これ以上は立ち話も何だし・・・そんなに離れてない場所にウチの店があるから、寄っていかないかい?お茶ぐらいなら出せるし・・・そうそう、大魚亭で評判のコーヒーも少し仕入れたから御馳走できるよ!」
非常に魅力的な提案だった・・・すぐに行くと言いたかった・・・だが、一応領主の依頼の仕事だったし・・・資金提供を受ける身だ・・・涙をのんでここは・・・
「すいません・・・お時間を取らせてしまって・・・とても魅力的な提案なのですが・・・残念ながら領主館に届け物がありまして・・・」
「そうか~領主様の用事なら仕方がないね!まだ2~3日はこっちにいるし・・・時間があるようならウチの店にも寄ってみてね!」
「ハイ!ありがとうございました。」
俺達はザットリーさんと別れた後、面倒事はさっさと片づけようと話し合い・・・領主館に報告書の提出してから他のことをしようということになった・・・
領主館について門番に話そうと近づくと・・・どうやら昨日の門番と同じ人物だったらしく、すぐに2人組の片割れが本館?に走っていき・・・ダリルさんではなく執事っぽい人を連れてきた・・・
「あ、どうも始めまして・・・アレン・ウッドです。ダリルさんはいらっしゃいますか?」
「お話は伺っておりますアレン様、あいにくと御領主もダリルも所用で出かけております・・・報告書の提出でしたら私がお預かりすることになっていますが、別のご用件は御有りでしょうか?」
「えっと・・・報告書の提出だけですので・・・この場でお渡ししてもかまいませんか?」
「はい!御領主様も近日中に戻って参りますし・・・ダリルも夜には戻るでしょう・・・皆、楽しみにしているお店の件とお伺いしておりますので・・・宜しくお願いいたします。」
俺は自分の空間から報告書を取りだし執事さんに渡した
「では失礼しますね・・・ダリルさんにも宜しくお伝え下さい」
「確かにお預かりいたしました。アレン様・・・」
領主館からの帰り道、俺達はギルドに寄って弓の訓練を1時間ほどこなし・・・再び散歩兼お店の探索を行った。
「な~アレン・・・昼飯はどこで喰う?」
「ん~そう言えばもうそろそろ昼だったね~一端、宿に戻って・・・みんなと一緒に行くか・・・どこかで適当に喰うか・・・」
ケントとそんな話をしていると急に腹が減ってきた・・・
「ん~親父なら美味い店に行けるかも・・・しかし、新たな発見は自分でしてこそ!・・・しかし・・・」
ケントは美味い物を喰うか新たな発見かで悩んでるようで、先ほどからブツブツ呟く危ない人になってる・・・
「まだこの街に来てから3日目だよ?今日は素直にゴバックさんが知ってる店で食べて、そのうち探すのが良いんじゃないか?」
俺はそう提案してみたのだが・・・ケントの中ではまだ決めかねてるようで、俺の言葉は耳に入れど心ここにあらず・・・俺の言葉は結局無視された形でまだ呟いてる・・・
仕方がないのでブツブツ呟くケントの手を引いて宿に戻ることにした・・・
綱渡りで毎日更新は何とか・・・
相変わらず世界観の説明が多い気がしますが・・・
文章で脳内設定を表現することの難しさを改めて実感中の今日この頃です。




