074 初体験の・・・②
ん~この辺からの流れが・・・いまいちな気も・・・
第74話 初体験の・・・②
抗議に来た兄さんの親衛隊メンバーをなだめ、味覚の探検隊に合流させたが・・・おごったジュース以上に役だってくれた・・・
先ほど俺が考えたのは・・・屋台街での購入作戦だ!
一部の露店や屋台を除いて・・・今回もウチの村に来た人達はそのほとんど・・・約9割5分ぐらいが男だったので・・・年若くそこそこきれいな親衛隊メンバーを見て思いついたのが今回の作戦だった・・・
馴れていたのか・・・俺から話を聞いた後で俺達からの金を受け取って・・・自分たちの買い物のついでに俺達の食い物も一緒に購入してくれた彼女たち・・・半値とは言わないけど・・・かなりおまけして貰ってるようだ・・・
『いや~助かったよ!結構安くなったみたいだし・・・』
「それそれ・・・本当に安くなるのな・・・」
俺達が口々に値引きを引き出した腕を褒めると・・・
「まあ、急に蹴って悪かったと思ったし・・・」
「べ、べつについでだから・・・ジュースもおごってくれたし」
俺達が彼女らに頼んで買って貰ったのは・・・
サッカルの実のジュース・・・柿のような味だけど、さっぱりとした甘みで薫り高く・・・かなり気に入った!
ムークの串焼き・・・北方から東方の山岳地帯にかけて生息していて、ムークと呼ばれる草食の動物らしいが・・・噛めば噛むほど肉汁が広がり、塩を胡椒の単純な味付けとマッチしていて実に美味しく喰い飽きない気がする・・・
ミックスベリーの揚げパン・・・この辺じゃあまり作らないと思うけど、色々な乾燥果実が生地に入っていて・・・素朴な感じで非常に気に入った・・・他のモノは無理そうだけど、コレなら再現できそうだし・・・ミーアに食べさせたら喜びそうだな・・・
結果的に和やかな雰囲気になったので、親衛隊メンバーと一緒におやつというか・・・軽い夕食?を食べたのだが・・・巡回の仕事で通りかかった狩猟団のメンバーや自警団のメンバーがうらやましげに俺達を見てくる・・・
(そんなに羨ましいのか?こいつらの本性だって知ってるだろうに・・・)
迷惑な視線も感じた事だし・・・そろそろ分かれてアイテム系の露店でも見るかな・・・っとケントの方を見て目で合図すると、ケントも視線がイヤだったのか・・・「んじゃあ、そろそろ他を見るか・・・アレン行こうぜ!」と声を掛けてきた・・・
エリスやエレナの親衛隊メンバーと別れ、アイテム系露店を冷やかし始めた俺達だったが・・・そんなに欲しいモノがある訳でもないんだよな~~お!そうだ!!ミーアへのお土産でも探すか・・・
「何だか品物は多いけど・・・コレと言って必要な物もないんだよな~」
『そんな事言ってるけど・・・本当は予算がやばいんじゃないのか?なんだかんだ言って大物セットにチャリだろ・・・銀貨30枚以上使ってるじゃん!』
「それはある程度大丈夫!大物セットの片割れはもう親父に売りつけたし・・・チャリもまけて貰ったからな~」
『親父に売りつけたって・・・ゴバックさんにいくらで売ったんだ?原価か?』
「ま、それは内緒だ!」
(おいおい・・・身内で商売するなよ・・・)
『あ!・・・思い出した!!』
「なんだ?どうしたんだ??」
『ん・・・いや・・・1年前に買ったリール竿・・・親父に1本取られたまんま、結局返してくれないけど・・・アレの代金を貰ってなかった・・・』
「あぁ~アレか~~なんだまだ貰ってなかったのか・・・」
『あぁ~忙しくて・・・ついな・・・ついでだしアノ分も上乗せして今回の大物セットの代金をふっかけよう!』
「ま、良いんじゃないか?なんだかんだ言っても俺達より金も持ってるはずだし・・・放っておくと全部酒になりそうだからな・・・」
『酒か・・・そう言えば、今年から造った酒は大魚亭でも使えるようになるんだよな・・・ミリンもインチキ物から本物になるかな・・・』
佐藤さんに相談しよう!・・・そんな事を考えて露店を見て回っていたが、俺達の興味を引く様な物はなく・・・技術系の本なども探してみたが・・・ん?立ち止まったのは偶然だろうか?
俺が立ち止まった先には、布製作用の織り機製造の技術書とその実物が置かれていたが・・・俺の目に止まったのは傍らに立てかけてある古びた剣だ・・・似合わないと言えば似合わない取り合わせにしばらく見ていたら、その露店のおばさんに声を掛けられた。
「どうしたんだい坊や?さっきからじ~っと立ったままで・・・」
『済みません・・・なぜか気になって・・・その剣は売り物ですか?』
「へぇ?剣・・・あぁ~この剣かい?」
そう言っておばちゃんはその剣を無造作に掴み俺の目の前に持ってきてくれた・・・
『そうです・・・この剣です・・・』
「ん~坊やには悪いんだが・・・この剣は死んだ連れ合いの形見でね・・・売り物じゃないんだ・・・」
『あ!そうでしたか・・・それは申し訳ない・・・形見じゃ売れないですよね・・・』
「あぁ~まあ・・・形見だからと言うより、私が持ってるたった一つの護身用の装備でもあるからね・・・」
『それはますます無理ですね・・・それに買うと言うよりも何だか気になった物で・・・理由はよく判らないのですが・・・』
「お前さん・・・見たところ闇と時空の特化だね・・・なら惹かれるかもね・・・」
『と言うと・・・闇と時空特化が惹かれる理由があるって事?』
その女性・・・初老に近いおばちゃんだが・・・髪の色は黒で茶色の瞳・・・ほぼ間違いなく使える想念法は闇と時空に大地と豊穣の系統だろう・・・
「この剣はね・・・死んじまった連れ合いの形見なんだが・・・本当なら息子に引き継がれるはずだった・・・」
突然おばちゃんの話が関係なさそうな方面に向かったので、怪訝そうな顔をしていたのがバレタらしく・・・
「不思議そうな顔をするんじゃないよ・・・別にぼけた訳でも関係のない話をする訳じゃないから最後まで話を聞きな・・・わたしゃ話をするのが苦手なんで、最初から話さないとちゃんと話せないんだよ・・・」
『す、すみません・・・ちゃんと聞きます』
「え~っと、この剣は息子に引き継がれるはずだったんだけどね・・・」
おばちゃんの話は長かった・・・10分ぐらい話しただろうか・・・やっと俺が訪ねた話になってきた・・・
「で・・・村の鍛冶屋だったマサムネにウチの旦那が協力してね~
よく判らないけど・・・大騒ぎで家に帰ってきて、大喜びしてたんだが・・・祝いだ祝いだ!って飲んだ酒のせいか・・・この剣で空間が切れるんだとか言い出してね・・・マサムネは正しかったとか色々言ってたんだけど・・・」
マサムネ?正宗?・・・日本人ぽいけど・・・鍛冶屋って・・・しかも空間を切る?どこの魔剣だよ!・・・色々とつっこみたい事はあったが黙って最後までおばちゃんの話を聞いた後、問題の剣を見せて貰ったが・・・
俺が見たところ・・・それは剣と言うよりも剣の形をした念具だった・・・さやと刀身自体は明かりの魔具のように周囲の想念を吸収と放出するように出来ているらしく・・・柄に埋め込まれた念石で制御するようだった・・・
(ん~構造自体は理解できるし・・・簡単なんだけど・・・)
俺はそんな構造で魔剣が出来るとは信じられず・・・おばちゃんに少しだけ使わせて欲しいと頼んでみたが・・・断られた!
(仕方がない、構造はだいたい判るし・・・そのうち実験してみよう・・・)
おばちゃんにお礼を言ってその場を離れると・・・
「なあ、アレン・・・さっきの話し信じるの?」
『ん~微妙だよな・・・でも、考え方自体は筋が通ってるし・・・そのうち実験でもしてみるか・・・』
「へぇ~アレンがそう言うなら・・・俺も試してみようかな~」
『まあ、お互い暇が有ればだけどな・・・』
「違いない!」
しばらく露店をぶらついていたが・・・ちょうどフォード工房で頼みたい物があったのを思い出し、兄さんとヘンリーさんの元に向かって歩いていき・・・30分ぐらい図を書いたり説明して来年の春ぐらいまでに作ってもらえるように頼んで、ミーアへのお土産探しに再度露店を回り始めた・・・
ケントと2人で、食べ物が良いだろうか?装飾品は?日常雑貨って言うのは・・・などと話して小物を扱ってる露店の前で見ていると・・・エリス・エレナの双子を含んだ兄さんの親衛隊に見つかってしまい・・・「あ、アレンが・・・」とか「誰に送るんだろう?」など色々詮索されたりうるさかったので・・・
『ミーアへのお土産だけど・・・』と俺がぼそりと言うと、「信じられない・・・」とか「普通妹に送る?」とか又色々言われたので、速攻でその場から逃げて・・・逃げた先にあった小物の露店でリボンを見かけ、そう言えば前にリボンを買った時はメチャメチャ喜んでいたな~って思い出したから・・・ピンク系のリボンにレースのフリフリ?が着いた物を銅貨8枚で購入しお土産にすることにした。
そろそろ良い時間だったし・・・教会前の広場で軽く小腹を満たした後、ケントと別れて家に帰った。
帰った時に居間にいたミーアへお土産を渡し、すぐに風呂に入って居間に戻ると・・・お土産のリボンを付けたミーアがにっこり笑いながらソファーで寝ていた・・・
「母さんにお土産はないの?」などと聞かれたが・・・『母さんの分は父さんの担当です!』と言い切って寝ていたミーアをベッドに連れて行き・・・そっと寝かした後に自分の部屋に戻ってすぐに寝た。
いずれ機会が有れば全面的に書き直してもう少し纏めたいな・・・




