062 最高の復讐とは・・・②
頑張って更新中!でも、週末の更新分が・・・
第62話 最高の復讐とは・・・②
海に着いた翌日から俺達がまず作ったのはトイレだ!
(やっぱり野○○はみんなイヤだったからね~)
まずは周囲を整地して丸太で柵を作り堀を掘っていくが、同時進行でトイレをすぐに建て2日後から使えるようになった。
(海の周囲は陸棲スライムが少ないらしく、森まで捕まえに行かされたけど・・・)
やっぱり本職の親方が手伝ってくれたり、助言をしてくれるので順調に作業が進んでいく・・・
(やっぱ、プロは違うね~建材の準備とか作業の手順が効率的だから俗に言う、段取りが良いってヤツだろう・・・)
『さて・・・暑いさなか頑張ってるみんなのためにも美味い飯を喰わせなきゃな~』
俺が考えてる美味い飯・・・それは鰻丼だ!
村の近くや湖など色々な場所で竹筒の仕掛けを使ってみたが、いまだに成功していない、だが・・・佐藤さんに聞いたらウナギは回遊魚で喫水域で捕れるウナギは美味しいらしい・・・
『ここなら・・・』
釣れるように願いながら1本1本竹筒で作った仕掛けを仕掛けていき後は明日を待つだけだ・・・
その後は建築の手伝いをしたり、食材を集めたり・・・食事の準備をしたり・・・
(何か最近、俺が調理担当って言う風潮が感じられるんだが・・・)
昼飯を喰い終わって、休憩中に砂糖を少し入れたコーヒーを飲みつつそんな事を考えていると・・・
「アレン!アレン!・・・」
ケントに呼ばれて顔を向けると・・・
「なあアレン、銃の試射っていつやるんだ?」
『あぁ~そう言えば海に来た目的にそれもあったな~』
「何だよ!こっちは楽しみにしてるのに・・・」
『まあ、そうむくれるなって!ま、試射する銃は完成してるし・・・後でやってみるか・・・』
正直俺も気になって持ってきてるので試射をやめる気なんてこれっぽっちもないから・・・親父に試射に行く事を伝えて海岸に行き、岩の上に貝殻を並べる。
『んじゃ、始めますかね・・・』
「おう!」
---どが~~ん---
やばい・・・コレはやばい!!
試射を行ったのは良いのだが・・・威力が有りすぎる・・・
今回俺が用意していたのは、収穫祭で買った銃と俺が設計して鍛冶屋に依頼したパーツで組み立てた拳銃だったのだが・・・
『コレってやっぱまずいよな・・・』
「ま、まずいって言うか・・・何でこんなに・・・」
銃自体には問題はない(たぶん)・・・問題がありそうって言うか問題なのは弾の方だ・・・露店で貰った弾は色々な素材で作られていたのだが、共通してるのは火薬の替わりに想念法で銃から発射されるって事・・・そこを改良して俺は試しに念石に念を込めたモノを発射してみたのだが・・・岩が吹っ飛んだ!
発射音は銃の方は相変わらずだが拳銃は音を重視したので(ば~ん)って感じにかなり火薬式に近いんじゃない?って仕上がりになった・・・まあ、音にこだわったので飛距離というか有効射程が20mも無いんだが・・・(BB弾なみ?)
俺達もビックリしたが・・・発射音ではなく岩が吹っ飛んだ時の音で親父達が来てしまい・・・俺の銃と吹っ飛んだ岩があった辺りを見て速攻っで・・・
「アレン!ちょっと貸してみろ!」
『別に良いけど・・・こっちの弾はダメだよ!』
「いや、そっちの弾も!!」
『じゃあ・・・1発だけ・・・』
それでまあ・・・またもや発射音はしょぼいが、岩が吹っ飛び・・・親父達から質問攻めにあった。
ま、肝心の部分はぼかしたし・・・
『みんなコレについて聞きたいようだけど・・・何に使う気?』
俺がそう言うと皆さん「は!」とした様子で・・・あ~でも無いこ~でも無いと議論したが・・・「魔」ぐらいにしか使い物がないって結論に足したのと、俺達の活動範囲で「魔」を見た事なんて無いから結局役に立たないだろうって結論が出たんだよね・・・(狩りの獲物を吹っ飛ばしても意味がないし・・・)
ところがそこに食いついてきたのが職人の親方アステル氏!
アステルさんが言うには、最近王都周辺で魔が活動をしていて犠牲者も出てるらしい・・・開発が進んだ王都は害獣こそ小型の雑魚しか出ないが、害獣以上に強い魔がたびたび出るようになったので俺達の住む辺境部だともっと被害があると思ってたが、実際に来ると害獣ぐらいしか出ず・・・先ほどの話で「魔」が全然出ないと聞いて驚いたらしい・・・
でもそれって当たり前じゃないの?そう思った俺が質問しつつ自分の考えを言ってみる・・・
『いや、コレが正解って訳じゃないと思うけど・・・』
『元々この世界の「魔」って人の悪意とか負の感情から産まれてくるんでしょ?』
「まあ、教会の話じゃそうなってるな・・・」
「小神契約でそう言われてるな・・・」
『じゃあさ、人が多ければそれだけ集まる負の感情って多くならない?』
「いや、しかし教会での祈りが・・・」
『教会での祈りって・・・そんなに真剣に祈ってる?僕は家族の健康とか軽い気持ちでしか祈った事無いんだけど・・・』
「そう言われると・・・」
「うむ・・・」
『まあ、コレが正解って訳じゃないだろうけど・・・今はそう言う時期って事じゃないの?』
「「「時期?」」」
『うん、王都の周辺で今は魔が活発化しても人が真剣に教会で祈りを捧げるようになれば、たぶん魔って減ったり弱体化するでしょ?』
「あ!そう言う事か・・・」
そう、親父も気が付いたようだが・・・俺の考えは至って単純・・・人が増える→負の感情も増える→魔の活発化って図式が成り立つなら・・・それに危機感を持った人が真剣に祈る→負の感情が減る→魔の弱体化や不活性化って図式も成り立つんじゃないか?単純にそう考えただけだ・・・
何だか親方は考え込んでるようだったが・・・他のメンバーは半信半疑ながら興味を失ったようだ・・・所詮はよその事、自分に実害がないならこんなもんだろう・・・
その夜、晩飯を食ってる時に親方のアステルさんからうちの村か大魚亭の周辺に仲間を連れて移り住みたいとお願いされ、親父はすぐに受け入れ前提で帰ったら寄り合いの議題にする事をみんなに話した・・・
まあ、職人さんは今後も色々と開拓や開発を控えてるうちの村では歓迎されるだろうし、反対意見なんて出ないだろうな~
なし崩し的に歓迎の宴っぽい雰囲気になり酒が出されて飲み始めたようで、つまみを作るのに忙しかった俺がテントに入って寝ようとした時・・・少し酔った親父が来て話した内容が心に残った。
「最高の復讐とは幸せな人生を送る事!」そう言ってにやりと笑う親父・・・どうやら俺は良い親に恵まれ今後も幸せに生きていけそうだ!
たぶんだが・・・親父の考える幸せな人生って村や大魚亭を発展させおもしろおかしく暮らす事だろう・・・ならば俺に異存はない!
どこまで出来るか判らないが、今後も同じように心の赴くままモノを作ったりアイデアを実現化するだけだ!
悠々自適ライフが見えてきたな~そんな事を考えながら俺は眠りに落ちていった・・・
翌日の早朝に起き出した俺は、早速ウナギが捕れてるか確認に行った・・・
『お!捕れてる捕れてる・・・』
こっちに来てる人数の倍、40本の仕掛けを作って投入してあったが・・・12本にウナギが掛かっていて、残りの28本は餌を足られただけだったり餌がそのまま残っていたりで捕れなかったが・・・まあ、でかいから人数分位はあるし・・・余裕だな!
俺がこっちで捕ったウナギは、俺の知識にあるような60cm程のモノなんて1匹もおらず・・・一番小さいのが1mぐらいで太さが6~7cmと言うでかさだ!
ひょっとしたらもっと大きなのも居るかもしれないが・・・今回使った仕掛けで捕れるのはこれぐらいのサイズなんだろう・・・
さて・・・戻って朝飯を用意して・・・昼はウナギだな!
俺はウナギをクーラーボックスに入れると、テントに戻っていった・・・
何とか書き進めていますが・・・現時点で金曜日の更新分しか・・・
頑張ります。




