061 最高の復讐とは・・・
とりあえず本編に復帰!
ただ・・・そろそろ本気で登場人物の整理などを行いたいし、ストックもかなり減ったので多少人物紹介などを混ぜてみようかと・・・
第61話 最高の復讐とは・・・
まあ・・・色々あったけど・・・今俺は、夏真っ盛りの季節に海を目指して荷馬車を操ってる!
いや~なめてましたよ・・・荷馬車を操って海を目指すって何かこう・・・のんびりとしたと言うか楽なイメージがあるでしょ?
親父から・・・「馬と荷馬車、どっちで行くんだ?」って聞かれた時には速攻で、『荷馬車!』って答えて意気揚々と乗り込んだんだけど・・・
『暑い!メチャメチャ暑い!』
「わめくな!余計に暑くなる!」
あぁ~即座にケントから突っ込みを入れられちゃったが・・・本気で暑いんだよね・・・俺達が乗ってる荷馬車は2頭引きで、農作業用と違って防水の布と曲げた竹で出来た幌がされたモノなんだが・・・(まあ、西部劇とかに出てきた幌馬車が近いかな・・・)
御者というか馬を操る人間は、隠れる場所がないため直射日光に晒されメチャメチャ暑いんだよ!
休憩をこまめに取って対処してるが・・・
親父と職人の親方(名前はアステルさん)が冷戦中のため気が休まらないんだよね・・・
この二人・・・昨日までは酒を酌み交わし結構仲が良かったのに・・・最初の休憩でアステルさんが・・・
「雑な仕事だ!」って親父達が苦労して作った道をけなしちゃってね・・・最初はアステルさんも謝ってくれてたんだけど・・・うちの親父が、「息子が馬鹿なら親父は大馬鹿だ!」とか言ったあたりで顔色が変わって・・・もうお互いに口をきかなくなっちゃったんだよね・・・
『何だか先行き不安だよな・・・』
「やめてくれ・・・本気で一緒に来たの後悔し始めてるから・・・」
何でケントが一緒にいるのか?領主もいるし別の仕事で逃げられたのに・・・ま、答えを言うと・・・銃の試射が気になるからだ・・・
襲われてから気が付いたんだけど・・・弓と違って銃って音が大きいんだよね~実際、ゴバックさんも俺が撃った銃の音が聞こえたから駆けつけたって言ってたし・・・ま、部屋の中にいたら無理だっただろうから・・・運が良かったのもあるんだろうけど・・・
そのことに気が付いて村に戻るゴバックさんに思いついた限りの改造案用設計図を渡して、必要な部品を村の鍛冶屋で特急料金まで払って作ってもらったんだよね・・・
まあ、大魚亭の周囲じゃ危ないって言うのもあるし、出来ればこのことは秘密にもしたいから・・・(俺を襲った連中があっさり引き上げたのも多少だが俺の持つ未知の武器とその轟音でビックリしたせいが有るってことだし・・・)
大魚亭から離れた海に行くついでに試射を行う予定なんだが・・・それを知ったケントが一緒に来るって言い出したんだよね~
もちろん俺は大賛成!領主が一緒だったのであっさりとメンバー交代が決まり・・・さっきから俺の横で愚痴を言ってるか俺のつぶやきや叫びに突っ込み要員として存在してる。
「きゅうけ~~い!ここらで昼飯にするぞ~~~」
「「了解!」」
親父の声で休憩が告げられ狩猟団のメンバーが答えてる。
「やっと昼飯だな・・・」
『そこの木の陰に馬車ごと止めて・・・馬も一応休憩させた方が良さそうだな・・・』
俺は塩の粒を馬に与え、野菜入りの餌と水をバケツに用意して馬車から切り離した馬をそばに繋ぐと、岩塩なのか?ブロック状の固まりもそばに置いた・・・理由は知らないがこうするように教わったからやっているだけだが・・・まあ、そのうち覚えるから良いよね!
とりあえず荷馬車と馬の世話が終わったところで、みんなのそばに行くと・・・暑いから火から離れてお茶用のお湯だけ沸かしてる・・・佐藤シェフが作ってくれた心づくしの弁当を平らげ、まだ熱いお茶を飲む・・・何だか身体に良い感じがする。
木陰で森を抜ける涼しい風に癒され・・・すっかり隊長を回復させた俺達は親父達が新しく作った海への道を進んでいった・・・
『広くなったし・・・振動が少ないな・・・それに大きな木がトンネルのようになって日差しを適度に和らげてくれるから楽だな・・・』
「良いだろ?苦労したんだぜ!・・・作業中にここいらを縄張りにしてた害獣も駆除したからかなり安全度も高いし・・・」
『へぇ~~結構時間が掛かったからどうしたのかと思ったら、そんな事までしてたんだ・・・』
実際に作業に時間が掛かったり色々ゴタゴタもあって、今日で7月も終わり明日からはもう8月になるって時期まで移動がずれ込んでる・・・まあ、おかげでかなり準備が充実して色々計画も出来たんだが・・・
重点的に整備をしてすっかり走りやすくなった道を進み、海に到着したのはまだ日もだいぶ残ってる時間だったため、早速作業用の拠点作りを開始した。
『父さん、ぼくはちょっと海で夕食の材料を探してくるから』
「おう!美味いのを頼むぞ!」
軽くみんなにも話をしつつ、声を掛けた全員から美味い飯!というリクエストを受けプレッシャーを感じつつ海に向かう・・・
「お~い待ってくれ・・・俺も手伝う!」
少し遅れてケントが手伝いに来たが・・・地味な作業じゃなくこっちの方が面白そうだと思って上手く立ち回ったのだろう・・・
『んじゃあ・・・ケントも来たし・・・まずは、潜って集めるか・・・』
「おう!任せておけ!・・・」
俺が声を掛けるより先に脱ぐなよ・・・もうすでに潜る気満々だったらしい・・・俺もケントも浮き輪バケツをロープで足につけると、少し沖の方に泳いで向かった・・・
相変わらず海は良いな~知識として残ってる沖縄の海って程エメラルドグリーンでもないが、やっぱりきれいだ・・・特に今回は水中メガネもどきが何とか作れたので良い感じだ・・・
一緒に作ったシュノーケルは竹を曲げて加工したらすぐに出来たのだが・・・水中メガネには苦労させられた・・・最初に作ったモノは、大きな竹を使ってガラスが手に入らなかったので水晶の透明度を想念法で上げて加工し取り付けたのだが・・・プールで実験したらすぐに曇るし、薄くしすぎてひびが入って焦った。
何度かの試行錯誤の結果、やや細い竹を使ってメガネ型にしてヒモで連結と調整をするようにしたがまだまだ工夫の余地はあるだろう・・・ま、とりあえず目も痛くならないだろうし・・・裸眼でいるよりずっと見やすいからな!
俺は深く潜って岩に張り付いたアワビをナイフを使って回収し、サザエを集めていく・・・岩牡蛎も良いかもしれないのだが、夏の牡蛎は喰うなと聞いた記憶がありやめておく・・・
(後で佐藤シェフに聞いたら、岩牡蛎の旬は夏だからもったいないといわれへ込んだ・・・危ないのは、マガキと呼ばれる2枚貝の方で岩牡蛎は違ったらしい・・・)
ウニを集め、一端海岸に戻ってから自分の空間に収納し・・・今度はTVで見た記憶のある、どこかのお笑い芸人のように魚やタコを狙って突きん棒を発射していく・・・『とったど~~~!』などと叫んでも誰も理解できないだろうな~などと考えつつ、仕留めた獲物を浮き輪バケツに入れていったが、凄くでかい伊勢エビを捕まえたところで終了し晩飯の準備に取りかかった。
俺は自分の空間から包丁のセットを取り出したが、コレも新しい装備だ・・・俺は別に気にしてなかったのだが、佐藤シェフから頼まれて鍛冶屋に特注で作ってもらった包丁セット・・・出刃・小出刃・柳刃・菜切りの4本だがついでに作った中華包丁もどきに一般用の万能包丁・牛刀のような大きなモノ・ナタのような骨きりを加えて7本セットにしたモノだが・・・手入れ用の砥石と箱が付いて銀貨10枚もした高級品だ!
(ま、包丁で腕が変わる訳じゃないから無駄かもしれないけど・・・)
そんな事を考えつつ、最近大魚亭の調理室でも採用した石?と言うか・・・耐熱ブロックを平たくしたようなまな板に食材を置いて調理開始だ!
(まあ、木のまな板は手入れが大変だし・・・どうしても臭いがね・・・佐藤さんも気にするようでドンドン調理器具のアイデアというか知識を出してきて、製造や調達が可能なモノは大概揃えて調理室で嬉々としている佐藤さんに頑張ってもらってる)
本日のメニュー
ワインビネガーっぽい酢を使った酢飯に海の幸を載せた海鮮丼!
サザエの壺焼き・アワビのバター焼き・魚のすり身を使ったすまし汁・各種野菜の漬け物(佐藤さん製)・魚の蒸し鉢・・・
『できたよ~~!!』
焼き物や汁物の香りに誘われ・・・俺の周りをうろうろしていたみんながすぐさま座って食べ始める。
「ア、アレン・・・」
『何?父さん?』
「・・・このご飯・・・傷んでないか?・・・」
どうやら酢飯の臭いで傷んできたと思ったか、酸っぱい味でそう考えたらしい・・・
『傷んでないよ!コレはこういった味なの・・・醤油とワサビを好みで上から掛けるか、そっちの小皿で上に乗ってる刺身に付けてから一緒に食べてみて・・・』
「ほお・・・そんな喰い方が・・・どれ・・・」
刺身同様に好き嫌いというか趣向の違いで多少意見が割れたが、概ね好評のようだ・・・他に新しく作った蒸し鉢は評判が非常に良い!
翌日から俺達は丸太小屋のコテージを繋げ、ん~長屋っぽい?建物を建て始め海の拠点作りを予定している。
俺達の計画では・・・今回、大魚亭のようなキチンとした施設ではなく簡易的な丸太小屋で建てるのだが、それは予算の関係もあったが、大魚亭周辺に建てた丸太のコテージが思った以上に住みやすく、食堂や風呂を別に用意できれば昔の休憩や宿泊拠点より快適だし暖房効率が良く低予算で実現可能、それでいて建築期間も短いからだ!
まあ、テントも良いんだが・・・やっぱ建物の方が安心して寝られるからね・・・それに・・・いずれ漁村として開拓というか開発する時、住人に提供する住居にしても良いし・・・
ま、スライム式のトイレが気になるけど・・・だいぶ馴れたし・・・風呂用の水や調理用の水も、ケント式推進器を改造した水中ポンプを使って井戸からくみ上げ大きな樽に貯めておくようにしたから冬になって凍らなければ大成功だろう・・・
すっかり仲直りして、再び酒を酌み交わす親方と親父を見ながら任せきりになった大魚亭と陶芸用の釜の事を考えつつ、俺は海の新拠点の未来を想像しにんまりと笑った。
中途半端で放置するのはいやなので・・・何とか終着が見えるように頑張りたいところですが・・・書きたいネタとコレまでの話の整合が・・・話を書くのって難しいと改めて考えてる今日この頃です。




