番外編1
方向性に悩んでネタがなかったので・・・ちょっと逃げようかと考えた小話です。
第60話予定だった・・・ 新たな決意!
いや~月日が経つのって早いよね~もうアレから2年以上経ってるんだもん・・・
怒らせちゃいけない人を怒らせるとどんなに恐ろしいか・・・
「おい!アレン・・・どうしたんだ?ぼ~っとしてるぞ!」
『いや・・・ちょっと昔を思い出してね~』
「まあ、明日からは成人だし・・・昔を思い出すのも仕方がないかもしれないが・・・こうやって打ち合わせに来てるんだし俺だって明日で成人なんだぞ!ちゃんと仕事はしてくれよ!!」
ケントが怒って小言を言ってくるが・・・
『まあ、そう怒るなって・・・新しく始めた沖での漁も順調だし、養殖も良い感じだ・・・昆布だってちゃんと用意してある』
「まあ、ちゃんとやってるなら良いんだけどよ~こっちは大魚亭はもちろんだけど、新しく始めた別荘地の分譲のおかげで食料品の消費が激増しててんてこ舞いだ!」
『まあ、それだけサウスウッド領が発展してきたって事だからな~湿地帯を田んぼにしたから結構米も取れてるって聞くし、イケスでやってる養殖も順調なんだろ?』
「あぁ~養殖も順調だ!元の村も大きくなってきてるし・・・街道沿いには新しい村がもう3つも出来たし、まだ2つぐらい作る計画が進んでる・・・お前が言ってた鉄道って言うのもそのうち本当になるかもな~」
『そう言えばフォードさんから連絡って来た?』
「いや・・・まだだけど・・・チャリの後お前の兄さんも入って今度は鉄道の研究だろ?忙しいんじゃないか?」
『それを言うなら、俺もお前もお互い忙しかったよな~』
「そうだな~お前が襲われた後、まさか大魚亭まで抵当に入れて商人から金を借りてこんなに急に開発するなんてな~おかげで明日が成人のはずが・・・すでに10年は年を取った気分だぜ!」
『まあな~あの人は怒らせちゃダメだな・・・』
「いや~お前の親父だって凄かったろ?」
そう、前に俺が襲われた後・・・サピオ氏と親父の反撃が開始されたのだ・・・問題だった開発資金を、それこそ家財道具から大魚亭まで売り払ったり抵当に入れて得ると怒濤の開発ラッシュだ!
最大の抵当だった大魚亭は金貨200枚という途方もない金額で抵当に入れられたんだよね~
王都の商人も最初は渋ってたらしいけど・・・大魚亭に泊まって実際ににぎわいを見た後はすんなり貸してくれたらしいから驚きだ!
今じゃ各地に似たような施設があるらしいけど・・・ドンドン開発して不遇だった移住者を大量雇用し、料理もサービスも炭や陶器の生産も技術を持った人を先に押さえたからね~外面だけまねたところに負けるわけはないだろう・・・
ま、同時に行った農地の開墾や漁村の建設でも大量に移住者を雇ったり仲間にしたからね・・・もう王都に移住者はほとんど居ないんじゃないか?
それに厄介だったくそ爺もつい1年前に大往生を遂げ、現在の国王とサウスウッド家は非常に良好な関係にある。
問題と言えば、もう破断しようが好きなヤツと結婚しようが自由なはずなのに・・・いまだに俺を狙って婿養子にしようとたくらんでる怒らせちゃいけない人が怖いぐらいだ・・・
(そろそろ諦めてくれると助かるんだが・・・)
ん?なんだ?地震か?・・・
「アレン・・・おい!アレン・・・」
「アレン!!起きろって・・・アレン!!」
ん?なんだ・・・『ふぁ~~~』
『ん~~~眠い・・・』
「眠いじゃないって!こっちはお前が襲われたって聞いて急いで戻ってきたのに・・・のんきに寝てるなよ!」
『ん~~頭がボ~~っとする・・・ん?あぁ~ケント・・・おはよう・・・』
「オイオイ!しっかりしてくれよ・・・早く目を覚ましてくれって!親父さんも帰ってきてるんだぞ!」
『え!父さん!!!』
「やっと目を覚ましたか・・・平和そうな顔して寝とぼけやがって・・・親父さんなら今、領主と話してるぜ!」
あぁ~そうか・・・何だか楽しいけど疲れる夢を見て滝がするけど・・・父さんとサピオ氏が協議中って・・・
『急いでいかなきゃ!・・・父さん達どこで話してるんだ?』
「ん?向かいの領主の部屋だけど・・・アレン!いくならせめて顔ぐらい洗ってからいけ!」
『ん?あぁ~そうだな・・・』
夢オチって・・・一度やってみたくて・・・
本編とは無関係なはずですが・・・さりげなく希望が入ってたりします。
今後の展開次第では流れが変わる可能性もありますし・・・一息ついて頂ければ幸いです。




