097 帰還準備
何とか細々と更新を続けておりましが・・・終わりが全く見えません
どこまで続くんでしょうね~きりが良いところで一端終了したいが・・・きりの良い所ってどこでしょう?
第97話 帰還準備
とりあえず武器屋に行こうと決めたが・・・他に当てもないので弓を買った武器防具のお店に行くことにしたのだが・・・
「何で閉まってるんだよ!」
俺達が目指していた武器と防具の店は休みのようで、『グレートな店』と書かれた看板に『本日閉店』と札が出され・・・入り口が閉まっていた・・・
「今日って休みの日だっけ?」
曜日の感覚無しで働いていたり色々やってるからすっかり判らなくなってたのでケントに聞いてみたが・・・
「どうだっけ?つうか・・・こんな店の休みなんてしらねえって!」
「まあそうだよな~」
こっちの世界でもお店毎に有る程度法則性のある休みは取るが・・・初めて来た町だし、普通は自分の都合で休みを決めることが多いから店の休みなんて長く住まなきゃ判るもんじゃないよな・・・
「とりあえず他の店を探すか・・・」
「そうだな・・・」
(まあ、最悪・・・村に戻ってから買っても良いんだけど・・・)
ちらりと村に戻ってから買うことも考えたが、道中何かあっても不味いし・・・村の物資は貴重だからな・・・
矢ぐらい・・・そう思うかもしれないが、村で矢を作るなら・・・鏃に必要な金属は村じゃ作れないので取り寄せだし・・・鏃に整形するにも炭などを使って鍛冶屋さんが作ることになる。
自警団や狩猟団での定期購入なら事前に素材を取り寄せてるから問題もないが・・・突発的な注文だと正直料金も高くなる。
(出来ればこの町で買っておきたいな・・・)
村長の息子としては村でお金を使った方が良いとは思うが・・・わざわざ遅らせて高い商品を買うのには抵抗がある・・・
きょろきょろと武器を扱ってる店を探したが・・・
「ん~この辺にはないようだな・・・向こうに行ってみる?」
「まあ、大抵・・・武器とか扱ってる店は門かギルドのそばにあるらしいから・・・ギルドの方に行けばあるんじゃないか」
「へぇ~そうなんだ!」
「おう!親父が昔そう言ってた!」
ゴバックさんから聞いたと言うケントの助言にしたがってギルドの周囲を探したら・・・有りました、有りました!
「とりあえずここに入ってみるか・・・」
『ブラットリー武器防具店』そう書かれた看板の隅に、「制作依頼受付ます」とか書かれた紙が張ってあるんだけど・・・とりあえず気にしなくても良いだろう・・・
「いらっしゃい、何か探してるのかい?」
俺達が店の中にはいると、店主らしき人物がすぐに声を掛けてきたが・・・
「へぇ~長剣も扱ってるんだ・・・珍しいよな~」
村の武器屋じゃ見かけない長剣を目にしたケントはそっちに気を取られて聞こえていないようだ・・・
「こんにちは、矢を補充したいのですが・・・」
「ほ~う、少々お待ちを・・・」
俺達を少し値踏みするような目で見た店主が奥に消えて、少し待っていたら数種類の矢を持ってきた・・・
「とりあえずウチで扱ってる矢はこれぐらいだな・・・」
そう言って俺に見せてくれた矢は、鏃の形状と長さが違う物が数種類よく判るように台の上に並べられた状態で・・・
「コレは鏃が細めなので貫通力が高いヤツ、こっちは返しが大きいから抜けにくい・・・こっちは・・・」
「結構種類があるな・・・」
店主の説明を聞いていたが、正直どれが良いのかも判らないので・・・自分の空間から練習で使った弓と矢を取りだし・・・
「すいません、コレに合う矢を・・・」
そう言って店主に矢を見せると・・・
「ふむ、ではコレですね・・・何本お買いあげですか?」
「そうですね~」
少し悩んだが臨時収入も入って懐も暖かいし、主一気って買うことにして・・・
「では、同じ物を40本・・・それと、先ほど説明して頂いた貫通力が高いタイプを30本に矢筒が有れば見せていただきたいのですが・・・」
「矢筒ですか?まあ、いくつかあるので矢を取ってきた後お持ちしましょう・・・」
俺は矢の注文をした後、クロスボウを使っていた時には使わなかったので持っておらず・・・今日ケントが練習場で出して初めて思い出した矢ずつのことを思い出し買うことにした。
(まあ、狩りの時なら自分の空間から出して射るだけだしクロスボウは単発だったからな~弓で連射しようと思ったらやっぱ必要だよな?)
少し待っていると3種類の矢筒を持って店主が戻ってきたので、持ってきた矢筒を見ていると・・・
「お!アレン・・・矢筒を買うんだ!・・・なら、このタイプが結構使い勝手が良いぞ!」
長剣を見ていたケントが横から手を出し俺に渡したのは、内側に金属を使った革製の矢筒で・・・確かにそれほど重くないしそこにも金属が使われてるので壊れにくそうだ・・・
「じゃあ、コレを・・・矢と合わせておいくらですか?」
「そうですね~全部で銀貨4枚と銅貨50枚ですね・・・」
「判りました、では・・・」
少々高い気もしたが、先日言われた命の値引きの話しを思い出し・・・言われた値段で買うことにしたが・・・
「ほう・・・こっちはおまけです。」
そう言って言い値を支払った俺に店主が渡してきたのは、薄手の皮で作られた皮の手袋が10枚分だった。
「ありがとうございます・・・」
そう言って購入した矢筒・矢・おまけの皮手袋を自分の空間に入れた俺に・・・
「若いのに値引きを求めないのは良いことだ・・・命の値段を惜しんじゃろくな仕事は出来ないからな・・・親父さんの仕込みか?顔を見てすぐに判ったよ・・・ダロイスの息子だな?」
そう声を掛けてきて・・・
「そっちで長剣を見てるのはゴバックの息子だな・・・二人とも親父によく似ている・・・」
どうやら・・・ここの店の店主も親父達の知り合いらしい・・・
「父さんを知ってるんですか?」
「まあ・・・知ってるって言えば知ってるな・・・この町で2人を知らないヤツはほとんど居ないし・・・」
(親父・・・あんたこの町でなにをやったんだ?武器防具の店とか変わった宿屋?・・・凄く危険な感じがするんだが・・・)
「そ、そうですか・・・少し他のモノを見ても良いですか?」
「あぁ~好きに見てくれ・・・気になる物が有れば説明もするよ!」
話が不味い方向になりそうな予感がしたので、とりあえず店においてある他の商品を見ることにして誤魔化し、ケントが見ている長剣の方に移動した。
「店に入った時からずいぶん見てるけど・・・その長剣を買うのか?」
そうケントに聞いてみたら・・・
「ん~いや・・・使いようがないのは判ってるんだけど・・・やっぱりかっこ良いだろ?」
(そう言えばこいつ・・・英雄とか勇者が出てくる本をよく見てたっけ・・・)
物語の中でなら剣と魔法で戦う冒険者や勇者が輝くのは判るけど・・・現実だとな・・・脳筋のうちの親父でさえ狩りの時は弓と槍だし・・・投擲系の武器が多いのは手入れの時に見ている。
確かに俺も剣士とか戦士って嫌いじゃないというか・・・結構あこがれる部分はあるが・・・自分の命が掛かってるからには現実的な武器を使うことを選択するしかないよな・・・
ハッキリ言うと・・・長剣はあまり役に立たない・・・
俺の記憶にある世界でも昔の戦争で使われたのは弓と槍だし・・・短剣ならまだしも・・・長剣となると・・・まあ、達人とか使いこなせればそこそこ使えるんだろうけど・・・こっちでも長剣は自警団の一部で使われるぐらいで、基本的に槍だし・・・剣で狩猟って無理があるよな・・・
「確かに格好が良いのは認めるけど・・・」
「そうだろ!やっぱり男なら剣だよな?」
そう言ってまだ欲しそうに見てるケントを放置して、何か役立ちそうな武器か何かがないか見ていると・・・
「ん?コレは・・・鉈?」
視線を巡らせた先に手斧など実用品のコーナーがあり、その中に肉厚で武器としても使えそうな鉈があるのを見つけた!
「鉈か・・・狩りの時、色々便利そうだな・・・」
「ん?こっちは包丁のセットか・・・」
武器屋に・・・なぜ実用品が置いてあるのかよく判らなかったが・・・自分で使うにしろお土産にするにしろ・・・
「やっぱり実用品が役に立つよな~」
「すいません・・・この鉈はいくらですか?」
「ん?どれどれ・・・それなら銀貨2枚だね!」
「銀貨2枚・・・」
少し悩んだが・・・そこそこ切れ味も良さそうだし・・・肉厚な様子から耐久性もありそうだ・・・それに・・・なんと言っても鞘の部分に装飾されている模様が気に入った!
「じゃあ・・・コレを2個下さい」
そう言って銀貨4枚を店主に渡しそこにあった鉈と奥から持ってきた鉈を受け取ったが・・・
「あれ?装飾が違う・・・」
「ん?あぁ~コレか?そりゃ~手作りだし・・・外側の装飾なら全部違うよ!」
「あの・・・全部見せて貰って良いですか?」
「まあ、何が変わるって物でもないと思うが・・・良いだろう、こっちに来てくれ・・・さすがに全部となると重いからな・・・」
そう言った店主に案内され、俺は店の奥にある在庫置き場へ案内された。
とりあえずまだ続きます。




