000 始まりの話
練習用です。誤字脱字のご指摘は対応予定ですが時間がかかりそうです。
勢いで書いてますので雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
第0話 始まりの話
王都神殿で語られる世界の始まりの話
第1章 世界の始まり
今、新たに神となりし力有る者が天地創造の奇跡を行った。天地を創造せし神は自らの力を小神に分け与えその作り出せし世界の管理をゆだねると、大神へ報告へ行き大神はもとより大神の元に集いし他の神々からも様々な祝福・祝いを贈られた。
神へ贈られし祝福と祝い・・・それは創造した世界の大地へ眠らせる各種の鉱物資源であり、大気に溶かす創造の力であり、技術や経験を持ったそれぞれの神の世界から移り住まわせる人であったりその核となる数多くの魂であった。
神は贈られし祝福と祝いを自らが創造した世界へと適応させていき、最後に穏やかな港湾と峻険な山々、森と湖に囲まれ恵まれたなだらかな丘の上にその身を置くと、最初の移住者へその土地を開放し王となるべき者に祝福を与え、神々の世界からこの地の発展を見守ると言い残し立ち去った。
第2章祝福されし楽園
神が立ち去った後、残されし移住者は神によって定められた王を中心としその生活を豊かにするべく努力を怠らなかったが、楽園での生活がその当初から容易だったわけではない・・・
確かに王が居て、民が居て、彼らには技術も経験も有ったのだが、それを生かすための住居・畑・道具・・・生活に必要な物が何もなく、火すらその身の知識を用いて用意しなければならなかったのだから・・・
だが彼らに開放されし土地は豊かであった。平原には様々な作物の原種があり、森には豊かな実りと各種薬草が山をなし、海と湖には様々な魚介類が満ちあふれ、山には神が眠らせし各種鉱物資源が掘り出させ精錬される時を待っていたのだから・・・
そして、この時はまだ知られていなかったが神が大気に溶かせし創造の力・・・人の身で扱うには制限・制約・条件が多く想念の力・想念法と呼ばれる事になる力すら行使できる土地であったのだから・・・
第3章楽園の終わり
全てが順調に流れ、時が過ぎるにしたがって人々の暮らしはより便利に快適になっていった・・・
移住当初問題とされたほとんどの問題もその後「小神」から告げられた「想念法」・・・その原理と利用法の確立により大部分が解消され人類はその生を謳歌し大地に満ちあふれていった・・・
しかし・・・多くの他の世界と同じように人類の数が増えるにしたがって災いの種も又大きく生長し続けていた・・・争いの始まりである・・・
幾たびも争いがおこり、時には話し合いで・・・時には暴力で・・・その争いが解消され、そして又新たな争いが起こり「小神達」から報告を受けた「神」の悲しみを深めていった・・・
悲しみを深めた「神」はついに決断を下した。安逸に過ごせる日々それこそが人の欲望を深め無数の争いが起こるなら試練を与えれば良い・・・その後世界に生み出されたのが魔である。
第4章生み出された魔
楽園の日々が終わり幾たびもの争いが生まれ悲しんだ神がこの世界に作りたもうた「魔」・・・それは人々の心の闇・欲望など負の感情を具現化した物であり、人々の心が闇に染まり争い・諍い・戦乱が激しくなればなるほどその数を増やし、より強力な魔が人々を襲い始めた。
第5章 会議と小神契約
激しさを増す「魔」の襲撃、幾たびもの争いで分裂し、その思想や出身種族・・・様々な要因で乱立していた国の王、それらを集め混乱を収拾すべく動いた「小神達」は、始まりの国、「ファスター王国」で話し合いの会議を行い集まった人々と次の契約をまとめ上げた・・・
①今後は出来る限り争いを避け、話し合いを行い、それでも避けられないときは「小神」による調停、スポーツなどの競技会などで決着をつけ出来る限り恨みや争いの残り火を残さないようにする。
②現在生み出された強力な魔を「小神」の力で封印し時間をかけ比較的弱い魔として放出することで解消し消滅させる。
③神がこの世界に構築した「魔」のシステム・・・コレは人々の争いの抑止力として破棄しない・・・
④一定以上の人類が生活する集落にはいずれかの「小神」の神殿もしくは教会を置き「魔」を封印し解消させるための祈りの想いを捧げ同じ過ちを繰り返さないよう教えを広める。
⑤数多くの「小神達」に上下は存在せず、また「小神」や「神」の名の下に諍い・争い・戦乱を起こせし者には神罰が下る。
⑥これまでの争いで発生した「捕虜」「奴隷」は全て解放され、今後は各国でそれを防止するための法を作り違反者を罰する。
⑦新しいことを始めたり古きことを改めたり、災いの芽となる可能性があるときには「小神」に神殿・教会を通し相談しその判断を尊重する。
以上「7条の小神契約」・・・これが世界の法の基本となることとなった。
第6章 神殿・教会での祈りと象徴の意味
そして建てられた神殿・教会・・・そこには神と小神を表す十字架に丸い輪をかたどった象徴が置かれ、真摯な祈りであればどの神へもその想いを伝えることが可能となった。
故に、「火と鍛冶を司る神」「水と治療を司る神」「大地と豊穣を司る神」「風と旅人の守護を司る神」「光と契約を司る神」「闇と時空を司る神」想念法の系統として確立してる6小神をはじめとするあまたの「小神」や「神」への祈りはどこの神殿、どこの教会で行おうとその祈りが差別されることはなく、どのような方法で祈りを捧げてもただ真摯であれば良いのである。
また、象徴の意味であるが・・・
世界を創造した「神」を表す垂直の1線に上下の別なく「小神」を表す水平の1線・・・「神」尊ぶため垂直の線を水平の倍の長さとし、人から小神へ、小神から神へ・・・そして神から小神へ最後に小神から人へと祈りや願い教えや神託の輪を巡らせて象徴としかたどられたのである。
本日の説法はこれにて終了します。担当司祭は「光と契約を司る神」に祈りを捧げますが、お話ししたようにどの神であれ信仰し祈りを捧げることに貴賎はありません、共に真摯な祈りを捧げましょう。
・・・「神に感謝を・・・」「世界に平穏を・・・」