一人遊び(二百文字小説)
こんなんでましたけど(と昭和風に)。
私は命がけの恋をした。
全身全霊で彼を愛した。
でも彼は妻帯者。
私は彼と結ばれる事はあり得ない。
いえ、あってはならない事。
だけどこの思いは止められない。
どうしたらいいの?
電柱の陰から彼を見つめてしまう私。
うっとりしてしまう。
いつか奪ってあげるわ。
それくらい私は彼が好きなのよ!
妄想を繰り広げていると彼に気づかれた。
「何してるの?」
彼が微笑んで話しかけてくれた。
私も微笑み返して、
「うん、一人遊びよ、パパ」
お粗末様でした。