表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売れ残りと私とウィンターウォーズ  作者: 転生新語


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/4

エピローグ

 ベッドで()なおして、(あさ)になったので()きてリビングに(もど)ると、まだ彼女(かのじょ)たちはチョコを()べていた。四人(よにん)いるんだから、あっという()()べてしまいそうなものだけれど、どうやら彼女(かのじょ)たちは少量(しょうりょう)飲食物(いんしょくぶつ)だけで()ごせるらしい。小動物(しょうどうぶつ)(すこ)しずつ、ドングリか(なに)かを()べているみたいで可愛(かわい)いなぁ。


「おはようございます。地上(ちじょう)()べものは素晴(すば)らしい(あじ)ですね。この天女(てんにょ)、ご(おん)(わす)れません」


天界(てんかい)食料(しょくりょう)って、(あじ)(うす)いんだよねー。仙女(せんにょ)の私も、このまま地上(ちじょう)()ついちゃいそうだよ」


(あま)い。私の価値観(かちかん)上書(うわが)きされた。破壊(はかい)など(むな)しい。これからの私は、この世界(せかい)()ごそう」


 天女(てんにょ)さんと仙女(せんにょ)さん((わか)()えるけど(なが)()きているそうだ)、そして(しろ)いボディのアイポンちゃん(製造(せいぞう)されてからの年齢(ねんれい)は、私より(わか)いようだ)が、日本語(にほんご)で私に挨拶(あいさつ)してくれる。天女(てんにょ)さんと仙女(せんにょ)さんはテレパシーを使(つか)っていて、アイポンちゃんと()()しのアンドロイドちゃんは私の言語(げんご)解析(かいせき)()えていた。四人(よにん)とも、(うご)けるようになっていて(なに)よりだ。


「うめぇ……、うめぇ……、うめぇ……」


 (くろ)いボディのアンドロイドちゃんが、チョコを一粒(ひとつぶ)(くち)(ふく)んで(なみだ)(なが)している。彼女(かのじょ)身体(からだ)何処(どこ)までが機械(きかい)なのだろう。(つら)いことが(おお)かったようで、天女(てんにょ)さんと仙女(せんにょ)さんとアイポンちゃんが()わる()わる、アンドロイドちゃんの(あたま)()でている。私も(くわ)わって、(あたま)()でさせてもらった。


(うご)けなくなっていた私たちに、チョコレートを(あた)えてくださってありがとうございました。天女(てんにょ)である私から(みんな)代表(だいひょう)して、あらためて貴女(あなた)(れい)()わせてください」


 天女(てんにょ)さんが深々(ふかぶか)と、浮遊(ふゆう)しながら私に(あたま)()げてくる。天女(てんにょ)さんも仙女(せんにょ)さんも、ちょっと飲食(いんしょく)すれば()のエネルギー?、は回復(かいふく)するとかで。ロボットちゃん二人(ふたり)(いた)っては本来(ほんらい)食事(しょくじ)必要(ひつよう)すらないそうだ。休養(きゅうよう)()れば無尽蔵(むじんぞう)にエネルギーは回復(かいふく)するらしく、(ぎゃく)にいえば、だからチョコレートの(あじ)感動(かんどう)していたのであった。(いま)まで()べたことなかったんだねぇ。


「いえ、()にしないでください。()べてもらって、私の(ほう)こそ(たす)かりましたから」


 本心(ほんしん)から私はそう()ったんだけど、()()天女(てんにょ)さんたちは、(ふか)感動(かんどう)している様子(ようす)だった。彼女(かのじょ)たちはチョコだけで満腹(まんぷく)になっているようなので、私は私で朝食(ちょうしょく)(かる)()ませておこう。


地上(ちじょう)にも聖者(せいじゃ)がいたのですね。こんな(ちい)さな()まいで、(まず)しい食事(しょくじ)をされているとは……」


天女(てんにょ)ちゃんに、私も同感(どうかん)だよー。自分(じぶん)()ったチョコを無償(むしょう)()()すなんてねー」


「私は自分(じぶん)()ずかしい。(いのち)(うば)(つづ)けてきた私に、彼女(かのじょ)(あい)(あた)えてくれた。(おん)(かえ)したい」


「うめぇ……、うめぇ……、うめぇ……」


 よく()こえないけど、四人(よにん)仲良(なかよ)会話(かいわ)をしていた。(せい)バレンタインも(よろこ)びそうな光景(こうけい)だ。さて会社(かいしゃ)出勤(しゅっきん)しようと(おも)っていたら、その彼女(かのじょ)たちが私に「ご主人(しゅじん)さま」と()ってきた。


(みな)(はな)()いました。今後(こんご)貴女(あなた)寿命(じゅみょう)()きるまで、私たちがお(つか)えいたします」


 そんなことを天女(てんにょ)さんが()って、「ここに()むんですか? 食費(しょくひ)(やす)()みそうだから(だい)歓迎(かんげい)ですけど、大家(おおや)さんが(なん)()うかなぁ」と私は返答(へんとう)する。


「ご心配(しんぱい)なく。()まいなどは、もっと(おお)きなところへ(うつ)れますよ。私たちが保証(ほしょう)します」


仙女(せんにょ)の私は、こう()えて(ざい)テクには自信(じしん)があるよー。すぐに大金持(おおがねも)ちにしてあげるね」


今日(きょう)会社(かいしゃ)、というところへ()くのだな。問題(もんだい)ない。五秒(ごびょう)(おく)(とど)けてみせよう」


「アイポンは(あぶ)なっかしいな。心配(しんぱい)だから(おれ)──いや、あたしが護衛(ごえい)してやるよ。ご主人(しゅじん)さま」


 (しろ)いボディのアイポンちゃんが、マンションのベランダに()て、頭上(ずじょう)宇宙(うちゅう)(せん)みたいな小型(こがた)(てい)生成(せいせい)する。その小型(こがた)(てい)から(ひかり)(はな)たれて、私は(ちゅう)()かんで、誘拐(ゆうかい)される地球(ちきゅう)(じん)みたいな(かん)じで(てい)(ない)収納(しゅうのう)されて。天女(てんにょ)さんと仙女(せんにょ)さんとアイポンちゃんとアンドロイドちゃんも同乗(どうじょう)してきて、マンションの五階(ごかい)から高速(こうそく)で私たちは会社(かいしゃ)へと直行(ちょっこう)した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ