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友達

今回は私の人生で1番と言ってもいいほど、

馬鹿らしくて、アホらしい友達と過ごした1年です。

3年生のとき、

よくわからない友達を作ってしまいました。

その友達……Kちゃんと呼ぶことにしましょう。

Kちゃんとは係活動で仲良くなりました。

最初は苦手意識があったんですけどね。

何でそんなに仲良くなったのかも覚えていません。

ぼっちはイヤだとは思っていましたから近くにいて仲良くなれそうな子を選んだ可能性もありますからね。


ここまでは別にいいじゃんって感じですよね。

でもKちゃんは嘘ばっかりつく子でした。

最初は気づかない程度の嘘でした。

「私、ハワイに別荘持ってるんだー!」

などの、嘘でした。

まー信じましたね。

嘘じゃないって場合だってあるわけですし、

別荘持ってる人なんてこの世に何人いるんだって話になりますから、決めつけるのは良くないです。


でも、私が信じれば信じるほどその嘘はひどくなっていくばかりでした。

「この歌の編集私がやったんだー!!」

とか、

「牛乳には牛の唾液が入ってるよー。」

とか馬鹿らしい嘘をついてました。

歌の嘘は本物の編集者への冒涜ですし牛乳の嘘に至っては酪農家への冒涜でしかありません。

まあこんなのを信じるわけありません。

一発でわかりました。


ですが、信じてるふりをしていました。

Kちゃんと友達であれば自然と周りに人がいる、というのもありましたが一番はその嘘がどこまで進化するかを見届けたかったからかもしれません。


正直それ以外の会話は楽しかったですしね。

中休みの鬼ごっこ。

休み時間の雑談。

昼休みのお絵かき。

いい思い出だって沢山です。

……でも一年無駄にしました。

その子の前では馬鹿を演じて、

話を合わせていましたから

このままでいいのか―――

そう思ってた頃のことです。


私に朗報です。

なんとそのKちゃんが転校することになったのです。

東京からとても遠い兵庫県の神戸。

嬉しい気持ちもありましたが、悲しい気持ちもありました。

どう表したらいいんでしょうね。

悲しい?

辛い?

それとも嬉しい?

わからなかったです。

……でも何ででしょうか。

不思議と目から水が出てきました。

ああ……やっばり悲しいんだな。

そう、自覚してしまいました。

だから私はそのKちゃんにハンカチをプレゼントしました。

頑張って刺繍を入れて、レースをつけて、綺麗にラッピングをして。

喜んでくれました。

私も嬉しかったです。

そこまでしても、Kちゃんのことだからドッキリなんじゃないか、また嘘なんじゃないか……

と、心の何処かで思ってました。

そんなことはなかった―――

新学期になったときKちゃんは

3年1組にはいませんでした―――



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