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プロローグ
悠狩奏穂(29)
私の人生は本当につまらないものだ。
中途半端な頭の良さ。
中途半端な運動神経の良さ。
どんなことをやっても結局は中途半端でした。
それと同じように人生だってそうだ。
才能がなかった。
そのことをいつだって悩んでた。
気づいてたのに、気づかないふりをしてた。
悩んでいても努力はしなかった。
何かと面倒で、楽しいことしか眼中になくて。
努力する時間も気力も十分にあったはずなのに――
本当に笑えますよね。
今思うと私は恵まれてました。
優しい家族、優しい友達、優しい教師。
親ガチャと言われるものもSSRを当ててたと思います
ですが、不幸な時も多かったです。
生まれつき悪い視力や猫背。
姉の存在というものもそうだと思っていました。
この小説は私の中途半端で、幸せか不幸かもわからない変な人生を描いた小説です。




