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The dream never ends〜Bright Shining☀︎Light編〜  作者: 小山シホ
四人の明るく輝く光
16/19

第13話「賭けの『三日演奏会』」

〜明後日〜

〜休み時間 廊下〜

「(今回は皆に私が言いたい事を言わないと。)」

「あ、柚月!莉衣!ちょっと申し訳無いけど放課後残れる?」

「私は残れるよ。」

「あたしも…大丈夫だわ!」

「ありがとう!皆!」

愛はお礼を言った後、教室に戻り、「今日の放課後に言うことリスト」というものを書き始めた。これは簡単に言うならメモみたいなものだ。

そして時間は経ち──

〜放課後 空き教室〜

「愛。あたし達を呼んでどうしたの?何かあったの?」

「実は──」

緊迫した空気が流れる。だがそれはすぐに打ち切られた。

「羽田さんの為にライブを三日連続でやる、『三日演奏会』をしようよ!」

「え、ええええええ!」

「ちょっと待ってよ!ライブ三日連続って…私達、演奏可能な曲、三曲しかないよ!」

「しかもそれはもうそれは最初らへんでやってしまったのだし…今、最初にやった曲をやっても…」

柚月と莉衣は愛のむちゃくちゃな作戦にツッコミが止まらない。しかし、何と言おうが愛の顔は変わらなかった。

「信じられないかもしれない。でも、お願い。羽田さんにアイドル本来の楽しさを教えたいの。」

「…羽田さんも大切な『人』の一人だから。」

愛の心を込めた言葉に二人は気付けば頭を下げていた。

「…!ありがとう。二人とも。じゃあまずやる曲を決めようか。」


「まず、私達はまともに演奏出来るのが三曲しか無い。だから、新しい曲を作るのがいいと思うけど…愛、どう?」

「うん。良いと思う。でも、三曲全てオリジナルだとそれは労力が大変だから一つくらいはカバー曲にした方が良いかな。」

「じゃあそのカバー曲はルードアの曲にしたらどうかしら?」

「え!それいいね!」

話し合いは順調に進み、ライブでやる曲は一日一曲決まった。結果、オリ曲:ルードア曲=2:1の割合でやる事がベストだと判断した。

そして、初日のカバー曲を決める段階に入った。

「私、初日のカバー曲は『北斗七路』が良いと思うんだけどどうかな?」

「それも良いわね!あたしはルードアのデビュー曲、『みちの光に囲まれて〜HOPE LORD IDOL〜』も良いと思うわ!」

「あ、その曲は最後にやろうよ!莉衣ちゃん!だって最初の曲が最後のライブで演奏されるの何か感動するし!」

『北斗七路』はルードア二番目の曲。アイドルで活動する人達の困難を路で例えた曲だ。またMVにはTH!の先輩のアイドルの人達が出演している。

『みちの光に囲まれて』は前述の通り、ルードアのデビュー曲。アイドルを目指すまでの女の子を描いたMVと明るい曲調と暗い曲調のコントラストが良い曲だ。略して『みちひか』。

「そうね!そうしましょう!」

「じゃあ皆、他に意見は…無いわね?」

「それじゃあ、初日のカバー曲は『北斗七路』で決定で良いかしら?」

「良いよ!」

こうして初日のカバー曲が決まった。そして次は二日目の曲をオリジナルにするかカバーにするかだった。

「じゃあ二日目はカバーかオリ曲どっちにする?」

「あ、愛。ルードアをリミックスするなんてどうかな?」

「…!それ良いじゃない!柚月は凄いわね!」

「うん!私も柚月の案に賛成だよ!」

二日目をカバー曲かオリ曲にするか問題はすぐに決まり、ルードアの曲をBright Shining Lightがリミックスする事に決定した。

「曲は…そうね…ルードアの三曲目である『星々は輝く』にしましょう。」

『星々は輝く』はルードア三曲目の曲。落ち着いた曲調かと思いきや、所々激しい音が鳴る。実はルードアの中で二番目に人気。

「うん。それが良いと思う。」

「…じゃあ次は一番重要な所だね。」

ライブ最終日。所謂クライマックス、フィナーレと言った所であるが、当然Bright Shining Lightも初日、二日目とは違ったものにしようと考えていた。

「…あの、私のワガママ聞いてもらっていいかな?」

「良いわよ。」

「最終日のライブは三曲やらない!?」

「……………」

愛が掲げる目標の高さに二人は思わず黙ってしまう。だが、二人とも心の中で良いなと感じていた。そこで柚月と莉衣はメモ帳を取り出し、カバー曲とオリ曲の割合の値を変えた。

結果、オリ曲:カバー曲=1:4という割合になった。

莉衣と柚月はルードア曲と書いていた所をカバー曲に変更した。何故なら、ライトニングシングのカバーも良いかもしれないと途端に思い始めたからだ。

「…凄いよ。愛。それとても良いと思う。」

「ええ!こんなに素晴らしい意見、採用しない手は無いわ!」

「…ありがとう!皆!」

「それじゃあ、まず決めやすいカバー曲を決めていこうか。どんな曲が良いと思う?」

「あ、玖美さんの友達である港さんが組んでいるライトニングシングの曲のカバーとか良いんじゃないかな。」

「うーんと…例えば、『レインイン』とか?」

「レインイン!ライトニングシングの曲の中では数少ない少し悲しくて切ない曲じゃない!良いと思うわ!愛は?」

「私も良いと思う。」

『レインイン』はライトニングシング、四番目の曲。悲しくて切ない曲調はライトニングシングらしく無いという意見もある。しかし、その中にも明るさが隠れて、一部のファンに刺さっている。

「…実は私、音楽祭が始まってから色々な人の曲聞いているんだよね。」

「そこで良い曲があるんだけど…良いかな?」

「何かしら!?」

莉衣はドキドキが止まらない。柚月は一見、落ち着いていたが、内心ワクワクしていた。

「──港さんがかつてソロアイドルだった時のファーストソング、『キラキラドキドキbrilliancys!!』」

「とかどうかな!?」

『キラキラドキドキbrilliancys!!』は加々実がソロアイドルだった時期に作った曲。単純に明るくて歌詞も分かりやすいが、それ故に元気になる。

実はこの曲は音楽公開サイト、「I musictube」

で公開されている。その為、愛が「明るい曲」と検索した後、下の方にあったという訳である。因みに10万再生されている。

「...凄く良いじゃない!」

「あ、でもそれだったらなんて言うんだろう...カバー曲ばかりって言うか...」

「それだったら初日か二日目にオリ曲入れる?」

「うん。ごめんね。私の我が儘言っちゃって。」

「ううん。あたしもオリ曲合計で二曲はやりたいなと思っていたから。」

その点を踏まえた柚月と莉衣はオリ曲とカバー曲の割合を変えた。最終的にはオリ曲:カバー曲=1:2になった。

「じゃあこれで決定で良いかな?」

「うん。良いよ。」

「ありがとう。二人とも。私の事に付き合ってくれて。」

「良いのよ。友達だからね。」

「じゃあ、解散!また明日!」

そう言った愛が階段を降りていった後、すぐに柚月と莉衣も降りていくのだった──。

こんにちは。小山シホです。さて、今回は愛大活躍ですね。

愛が考えた「三日演奏会」。名前はともかく中身は中々です。オリ曲:カバー曲=1:2の割合で三日間ライブをするのでね。普通の人なら一日のライブでキツいでしょう。無論、私もそうです。


次回予告

翌日の二限目辺りに愛達は空き教室でカバー曲の練習とオリ曲の作成を進めていた。そして一旦、休憩代わりに体育館でライブを見に行こうと高一の教室の廊下に行くと、足達明莉と四谷ユカが驚いた顔をしていて──!?

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