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筋肉姫と魔法使い(仮)  作者: 美海秋


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122/122

121、進みだそう

 チカの意識がもどったのは三日後。

 そして、世界が動き始めて一週間が立った。


「世界に貢献してくださいね」

「ふ、大魔法使いの我だからな、言われなくてもわかっている」


 クロとチカはそんな言葉をかわすと、クロは転移してどこかに向かう。


 世界は変わり始めているというのは、聞いていた。

 みんなが精力的に頑張るのを見ているチカは……何も感じなかった。


 外の世界に渦巻いていた魔力の塊たちは、確かにチカが簡単に吸収し、さらにいえばもう一人の自分にすることで破壊した。


 その言葉だけを聞くと、簡単に世界は救われたと感じるだろう。

 だが、実際にはそうではない。


 あのとき、もう一人の自分自身が言っていた。

 飲み込まれるなという言葉の意味を理解した。


「感情をもてない。この意味を理解しました」


 最初は疲れているだけだと思っていたものの、今では自分に感情がないことは確信に変わっていた。


 代償があることはわかっていた。

 だからこそ、これは悲しかったり、憤りを感じたり、普通ならばするものだろう。


 だけど、何も感じない。


 そのことが、悲しいことなのかすらもわからない。


 世界が救えて嬉しいはずなのに、チカにはそのことがわからなかったが、世界は広くなった。


「行ってきます」


 そしてチカは、一人歩き始めた。


 魔力がない、チカの行方は誰にもわからなくなってしまうが、それでいい。

 体を鍛えるのも含めて、世界を旅すれば、何かが変わるだろうから……


 こうして、世界はようやく動き始めた。

 チカの行方はどうなるのかは、まだ誰も知らない。

読んでいただきありがとうございます。

一度ここで、この物語は終わりになります。

最後の方はご都合主義だったり、展開が早かったりしたと思います、申し訳ありません。


また、よければ次の作品で出会えればと思っています。

それでは

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