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XLI 四国地方!三日月 雲編!

こちらは四国地方の雲達。

「みんなー気をつけてねー」


現在、私達は兵庫県の淡路島から四国と本州をつなぐ、鳴門海峡大橋を渡って四国の徳島県に降り立ったところだ。とりあえずは拠点探しである。


「たいちょー、ここどうでしょう?」


部隊の子が見つけてきた場所は、数日前まで生活感のある場所だった。見回った感じ人は居ないようだが、四国にも何かしらあるのかもしれない。


「みんな、よく聞いて。今回は部隊の人数が多いから強いなんて思っちゃだめ。しっかりみんなで助け合うこと。それと、報告は怠らないこと。いい?」

「「はい」」

「じゃあ、四国は広いし、とりあえず徳島県を見て回ろう。私の部隊と、副隊長3人の部隊で4部隊に分けるよ。日が沈んできたら一回ここに集まろう。その後作戦を練るよ」

「「はい」」


私の部隊には副隊長が3人いる。全員私の部隊には勿体ない人たちだ。一度隊長に推薦したのだが、全員霞様の元へ行って、わざわざ辞退の意思を伝えたそうだ。それなら。と、全員副隊長に任命した限りだ。霞様の許可は降りている。



◎●◎●◎●◎●◎●◎



「たいちょー、あれなんでしょう?」


12:00を回ろうとするところ、部隊の子が声をかけてきた。私だけはミニフォンを持っているので時間を確認できるのだが、西方面に向かって1時間とてかからず、巨大な建物を見つけた。


「しっ、みんな静かに」


私はその建物から並々ならぬ気配を感じたので、即座に臨戦態勢を取る。能力も使う。杞憂であってくれれば助かるのだが。


「私がとりあえず見てくる。みんなは私が戻ってこなかったら向かって」


巨大な建物の前に立ってみると、戦国時代かと思うくらい大きな城があった。天守閣も見える。上にいるのは…、イルカ?


「だれだ。なをなのれ」


突然どこからか声がする。私は声の位置が特定できないため、質問に答えることにする。


「私達はプロスペリテです。戦闘の意思はありません。話し合いに来ました。」

「そうやすやすと、とおすわけにはいかぬ」


かなり雑音がある。どうやらスピーカーのようである。


「あんたかい?いきなり来るお馬鹿さんは」


鮮明に後方から声が聞こえる。そこに経っていたのは60代ほどのおばあちゃんだった。和装に身を包み、左腰には日本刀のようなものを抱えている。


「ここは儂ら”グリフォン様の里”じゃ。部外者は帰らせるか切り捨てるのが決まりなんじゃ」


グリフォン…。伝説のモンスターか。あまり戦いたくはないんですけどね…。


「私達は、日本の復興を目指している組織です。そのためには、四国を仲間に加えることが必要なのです」


私は必死に伝えてみる。だがしかし、おばあちゃんの目はみるみる黒くなり、


「グリフォン様にア、ダなす者は…。切り、捨てるのじゃ…」


突如地面が揺れる。先程私が立っていた場所は大きく穴が空いていた。そこには日本刀が突き刺さっている。まさかあのおばあちゃんが…?様子を見てみれば、かなり呼吸が荒れている。


「ア、ダなす者は…、切り、捨てる…」


同じセリフしか言わないのを見る限り、操られていると考えるのが自然だと思う。いかんせん、私では太刀打ち出来そうもない。私はその場から逃げることしか出来なかった。



◎●◎●◎●◎●◎●◎



拠点に戻ってきた私達は情報交換をしていた。愛媛には小さな組織が2つ。香川には小さな組織が1つ。高知には大きな組織と小さな組織が2つずつあるらしい。徳島には先程の”グリフォンの里”のみだったみたい。

私達は四国攻略に向けて作戦を練るのだった。


(別の話に続く)

時系列的にはサタンたちとの戦いが先になるので、次話は近畿地方編となります。

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