XXXIX 東海がピンチ?!
同盟を取り付けることに成功した霞達。
「じゃあ、福岡の復興を…」
と、言おうとしたら着信が。出てみれば、
「大変だ!霞!ルシファーだ!」
霰からかかって来た。ということは東海か!?
「おい、雨!行くぞ!ルシファーだ!」
「わかった」
「霙!」
「わかってるよ」
名前を呼ぶだけで伝わるようになった。
「気を付けて」
「おう」
私達は動き出した。
◎●◎●◎●◎●◎●◎
「霰、状況は?」
「今は、雹が戦ってくれてる。でも、もう持たない!」
ここに来るまで、10秒とて経っていないはずなのだが、かなり雹はぼろぼろだ。
「下がれ雹!よく耐えた!後は任せろ!!」
「あっ…霞ちゃ…」
私達が来て、気が抜けてしまったようだ。雹はその場にへたり込んでしまった。
「誰か!雹を連れてけ!」
「「隊長!!」」
五隊の子たちのようだ。いい仲間じゃねーか。聞いた話では、私達が来る前から戦っていたらしく、5分は戦っていたようだ。ちょうど七隊と別れていて、ルシファーは雹が引き受けて、五隊の子たちが霰に連絡したようだ。通信機器は、あまり数がなかったから総責任者にのみ持たせたが、ミスだったか…。せめて、隊長には持たせておくべきだったな…。
「反省してても、相手は待ってくれないぞ」
「…そうだな」
「なぁ、あいつ暴走してね?」
「自我を失っているように見えるな」
「そういえば、依代って生きてるのかな」
「殺しちゃだめらしいな」
「あれは生きてるから殺さないでねー」
どこからから聞こえる、ミカエルの声。
「そんな事できるなら、最初から使えよ」
「最近できるようになったのー。天使パワー的な?」
あ、これ問い詰めてもだめなやつだ。
「暴走状態は、気を失わせれば止まるはず。同時にルシファーも出てくると思う」
「「了解!!」」
やっぱり、雨にも聞こえてんだな。
今話は少し短めです。前フリとして御覧ください。次話からは、各地の様子をお送りします。次は中国地方編です。