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XXXV 北海道の組織

北海道もだいぶ落ち着いてきた。


※最近投稿期間空き過ぎで申しわけない

「うーん、体は問題なし!!」


帰ってきてから3日ほど経って完全復活した私達。ほんとは、1日でほぼ治ってたんだけど、霙に「休みなさい!!」と、きつく言われたので休んでいたところ。ようやく霙の許可が降りたので、ベッドから離れられたのである。


「さーて、北海道のトップさんのところにでも行きますかね。雨も行く?」

「私はパス」

「釣れないなぁ。霙、晴、着いてきて」

「りょーかい。リーダー」

「うい」



◎●◎●◎●◎●◎●◎



私の寝ていた宿から歩いて300億ナノ秒。それらしき建物が見えてきた。


「なんかチャシみたいだな」

「なに?チャシって」

「昔のアイヌ民族の城だったらしいよ。私も詳しくは知らない」

「へー」

「止まりなさい。あ、霙様でしたか」


なんか衛兵みたいなのに止められてしまった。ここは中世か??


「いつもありがとー。この人、ウチのリーダーだから。よろしく」

「リーダーということは、七緒 霞様ですね。時雨様がお待ちです。ご案内します」

「え、あ、うん」


すごいきちっとしてて逆にこっちが困った。


「こちらです。どうぞ」

「あ、ありがと」


案内されたのは、豪勢とは言えないが中々にきれいな応接室。和風と洋風を兼ね備えてる感じだ。


「お座りください。”プロスペリテ”のトップ様」


そう促すのは、何とも温厚そうなイケメン。ていうか、顔整いすぎでしょ。じゃあ、この人が、


「話には聞いているかもしれませんが、私が”シーシャハイト”の現トップ、”伍 時雨(まじわ しぐれ)”と申します。以後お見知りおきを」

「あ、どうも」


さほど年は離れていないように見えるが、妙にきちんとしているので、少しやりにくい。


「ね?話聞いてくれそうでしょ?」

「確かに」


「私は硬いのが嫌いゆえ、基本敬語はナシで。改めて聞くが、ウチとの同盟は受け入れてくれるってことでいいんだよな?」

「えぇ、もちろん。現時点で一番強いと噂されている、プロスペリテと同盟を組めると言うならこちらにはメリットしかありません」


そんな噂立ってんのか…。まだ東側しか言ってないんだけどな。


「そうか。じゃ、ここに改めて同盟成立だ。」


私は手を差し出す。


「よろしくお願いします」


互いに握手を交わす。


「じゃあ、ふたつ謝らせて欲しい。まず、サタン達を取り逃がしてしまった。申し訳ない」

「いえいえ!プロスペリテの皆さんにはサタン達を追い払ってもらった挙げ句、復興まで手伝ってもらって感謝しかありません」

「そう言ってもらえると嬉しい。もう一つ、私はずっと寝たきりで復興にも参加出来ていない。本当に申し訳ない。1組織のトップとしてあるべき姿ではなかった」

「…それはそうかもですね。下に示しがつきません。でも、プロスペリテには優秀な指揮官がたくさん居るじゃないですか。そんなに抱え込まなくてもいいんじゃないですか?トップは大きく風呂敷を広げられれば、きっと大丈夫です」


こいつ、中々に頭回るな。まさかそんなことを言われるとは。


「そうだよリーダー。リーダーは居るだけでもみんなの力になるんだから」

「…サンキュー霙。それと、時雨。なぁ、時雨?私達はこれから仲間なんだ。その敬語とか、堅苦しいのはやめないか?」

「親しき仲にも礼儀ありといいます」

「親しき仲になった自覚あるならいいだろ。な?」

「そうだね。わかった。これからよろしく。霞。霙」

「あぁ」

「霞ちゃんはどこでも変わらないねぇ。よろしく!時雨!」

「それ、どーゆー意味だ?」


霙は応えてくれないのだった。

《伍 時雨》:20歳。話をよく聞くクールイケメン。世の男子には「鼻につく」と言われるが、気にしない能力は浮遊【能力ランク:B】


300億ナノ秒=5分

※筆者調べ

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