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XXXIII 天界での冒険!おしまい?

戦いの続き。

「そうか!その手があったか!!」

「どうした?霞」


私のいきなりの大声に、隣で雨がはてなを頭に浮かべている。


「ここは天界なんだろ?じゃあ、ミカエルとガブリエルもどっかに居るだろ!」

「なるほどな。呼び出すってわけか」

「そ、てことで、」


「おーーーーーい!!!!!!みーーかーーえーーるーー!!!がーーぶーーりーーえーーるーー!!!」


と、精一杯叫んでみる。ラファエルが”我の世界”とかなんとか言ってたけど、多分どうにかなる。


「せいかーい!」

「とのことです」

「よっしゃ!!あたり!!」

「よく思いついたな。霞」

「まぁなんとなくねー。じゃ、ミカエル、ガブリエル。一緒に戦って?」

「いいよーん。でもこの子強いから頑張ってね。私達はあくまでアシスト」

「遠距離攻撃くらいしか出来ませんが」

「十分だ。行くぞ、霞」

「もちろんよ!!」


ミカエルとガブリエルの援軍によって、少しずつ形勢がこっちに傾いてきた。が、こいつは余裕の表情を崩さないどころか、笑っているようにさえ見える。


「ミカエル様とガブリエル様が居ても、私には勝てないんだよー」


いちいち変顔して言ってくるからムカつく。冷静さを失わないように…

やっぱ苛つく!!!!!


「あぁもう!!雨、あれやるぞ!!」

「いいのか?ぶっつけ本番だぞ?」

「失敗したらミカエルたちがなんとかしてくれるでしょ。いいからやるぞ!」

「わかった」

「おぉー?新技かなぁ?見てないときに特訓してたのかなぁ」

「そうかも知れません」


後ろにいるミカエル達は楽しそうだ。前にいるあいつも、律儀に待ってくれている。この一撃で後悔させてやるからな…


私は雨の前に立ってしゃがむ。雨は私を杖の上に乗せ、詠唱を始める。


「地を超え海を超え天を超え…。我らが使いに力を与えよ、リッピス!!!」


その言葉と同時に杖から風魔法が放たれる。この魔法は普通の風魔法と違い、風をとある一点だけに集め、弾丸のように、固く、早く放つというもの。どうやら独自に習得したらしい。


私は居合い切りの構えをとって目をつむり、あいつ目掛けて剣を振るう。まぁ、要は突撃強化バージョンと言ったところだ。


「ぐはぁ…お姉さん達強いねぇ」


反応は出来たようだが、回避しきれず戦闘不能レベルの怪我を負ったようだ。


「いいよ、持っていって」

「じゃ、遠慮なくー」

「せめて少しは助けてやれよ…」

「そんな事言うなら雨だって。てか、助けてやらなくても自分で復活するだろ」


ふと目を話した隙に怪我は治っていたようで。これだから天使は…。

残り2つのインパルカも巡ったが、どれも余裕だった。てか、3つ目が一番大きかった。



◎●◎●◎●◎●◎●◎



「おーい、集めてきたぞー」

「思ったより遅かったな」

「そんなこと言ってないで、はやく私達を戻してくれ」

「まぁそう焦るな。貴様らの体は再生してある。だが、力に興味はないのか?」

「そういえばそんなのもあったな。はやくちょーだい?」

「やはり生意気だな…。ミカエル、こいつを教育しておけよ??」

「はーい…わかったんで、圧かけるのやめません?」


そんな茶番は置いといて。


「で?力って?」

「…戦いの最中にミカエルたちを呼び出したのだろう?それが、現実でもできるようになっているはずだ。呼び出しに応じるかは、ミカエルたちの自由だし天界と違ってかなり力は弱体化しているがな」

「まじか!!助っ人ゲット!!」

「霞、私達は強くなるんだ。あまり頼りたくはない」

「いい心がけだよ、雨ちゃん!!」

「ミカエルは動きたくないだけでしょ」


なにはともあれ、助っ人をゲットしたのだった。

《霞・雨》:天界での冒険を経て、天使を呼び出す力を手に入れた。【能力ランク:測定不能】


※誤字修正しました

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